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拗らせたおばかさん

去年の年末からパン屋さんで働いている。

もう半年以上になるけど、いまだに「あばばばば……」とパニックになる時がある。
そんな時に同僚の先輩方が助けてくれるのとてもありがたい。

本気で書くと愛が重すぎてキモってなるの間違い無いので簡潔に書くと、先輩方に毎日助けられている。
そのフォローや厳しい言葉が的確すぎて泣けてくる。
半分は自分の不甲斐なさに泣けて、もう半分は先輩方の気遣いがとても嬉しくて嬉しくて。

これまでちょこちょこと短期のアルバイト的な小遣い稼ぎはしていたが、10数年ぶりにひとつ所で働くのである。正直、パン屋さんの仕事は大変だ。朝も早いし体力と気力が疲弊して帰る頃にはヘトヘトになってる。

しかも、「パン屋パートバイト」で検索すると「きつい」「厳しい」というワードがセットだ。
「キツい」や「厳しい」という言葉には理由がある。
それは「誰かの心やお腹を満たすもの」だからだ。
そんな大切なものがいい加減に作られてはいけない。
毎日味と時間の真剣勝負。
そんな職場に飛び込んだ。
正直、毎日キツい。

もう最初は怒られっぱなしだし迷惑掛けっぱなしで毎日コメツキバッタみたいに「すみません、すみません」と頭を下げる連続だった。

私はとても「あがり症」でさらに付け加えると、好きな人や尊敬している人の前では挙動不審になるのである。
厄介だ。

非常に厄介でバカだなと自覚している。
今の職場の厳しいけれど教え方が的確なでいつも手助けしてくれる先輩のお姉さん(多分50代)。

私はこの人の前ではオドオドビクビクしてしまう。怖いのは怖いんだけど、そうじゃなくて、素敵すぎて脳がショートしてて、あばばばばばば……と誤作動みたいになるのである。

お姉さんからしたら迷惑この上ない話だと思う。
めちゃくちゃ感謝してて、足を向けて眠れない胸中なのだが、その思いがストレートに通じるわけもなく。
そりゃそうだよね、挙動不審だもの。

これがさ、多分嫌がられる理由の一つではあるんだけど、夫が一言「それはとても生きづらいね……」と言いながら、「でも嫌いじゃないよ」とぺこぱの松陰寺さんみたいな事をさらりと言ってのける。


悔しいが、一番敵わないのは夫なのも自覚している。結婚前はこの夫にも「あばばばば……」となっていたのは内緒だ。
#徒然 #惚気

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