人生と書いてキャリアと読む

一度本から離れると戻ってくるのに、えいや、と気合が必要だなと身構えていたのですが、
(ましてや、いつか読みたいと買ってある積読が増えるとなおさら💦)
今回noteを書き始めたのと同じく、「今やりたいことをいま自然に動ける範囲でやればいい」と決めたら、驚くほど自然に読書を再開できて、少しずつではありますが新しい読書習慣が身についてきた気がします。

読書再開第一弾で手に取った本はこれ:
『スタートアップ的人生(キャリア)戦略』
リード・ホフマン, ベン・カスノーカ (NewsPicksパブリッシング刊)

ポストイットがいっぱいついていますが、
最初の章だけ精読チャレンジ的に印象に残ったことをマークしてみました

人はみな起業家であるー洞窟生活をしていた時代には自分で食べ物を見つけて飢えをしのいでいたのだから、言うなら全員が起業家だったわけだ。人類の歴史はそこから始まった。文明が発展するにつれて、このような暮らしは失われていった。私たちは「労働者」になった。この呼称をあてがわれたからだ。そして、自分たちが起業家であることを忘れてしまった。
~マイクロファイナンスのパイオニア、ムハマド・ユヌスのことばから始まる序章で心を掴まれました。

成長著しいスタートアップの事業戦略と、順風満帆な個人の人生(キャリア)戦略は驚くほど似通っているという著者は、大きくそしてキャッチ―で短文で理解できてしまいそうなタイトルの先で、ひとつひとつ、ビジネス戦略とキャリアのステップを丁寧にひも解いて解説しています。

なにも、独立すること・起業することだけを肯定している本ではなく、仕事を超えて、生きていく糧としてのキャリアを考える本という点で、人生=キャリアと訳されたことはとても勇気を与えられると思いました。

・自分の人生をどのように選んでいくのか
・歩いてきたこと・積み重ねてきたことはすべて轍のように事実として、自分を形作っていることをしっかりと受け止めて前を向くと道がまた続いているのだということ
・人とのつながりも同じ。独力で歩けたわけではないはず。歩いてきた過程で得てきた縁に感謝をして、これから会う人とは、損得ではなく相手のことをただ思いながら”この人が喜ぶこと・好きなこと・ほしいもの/ことは何だろう”と考えることで、相手との絆につながることが、きっといつか自分に縁をもたらしてくれる。
・“わからないこと・不確実性”=リスクではない。混同せず、リスクを熟慮してそれを理解し解決することができる力を身に着ける
・必要な情報は周りの人と分かち合いながらも、自分で考えて答えを出せるだけの力をつける

ライフキャリア=仕事をはじめ、生活、地域とのつながり、個人としての活動(趣味ややりがい)を考えるキャリアコンサルティングを極めていくこれからの私の背中を押してくれる本に出会えてよかったと思いました。

”会社を起こす必要はない。でも会社を経営するかのように、自分の人生も自分で舵取りするべきだ。"(本文より)

働く、生きるを、会社員として長年生きてくるとどうしても組織を意識した視点になりがちですが、

さて、私はどうしたいのか?
自分との対話を始めるタイミングにもさしかかっているようです。


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