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外での執筆環境を整えてみた

隙間時間を執筆に当てるには作業環境を整えねばならぬ。
そんな私は兼業作家。小説家の卵をやりながら外に働きに出ており、休憩時間という名の隙間時間が存在します。

以前はポメラを使っていましたがだいぶと旧型のものなのでデータ移動が面倒になってしまって使わなくなってしまっている現状。ノートパソコンは高価でしょっちゅう持ち歩くには少々コスパが悪い。それに文字を打つ以外の機能はなくてもいい。

ここで考えたのが三つのパターン。

A:スマホを使用する。
現在iPhone8なのですが、これと折りたたみキーボードのセットでいけるんじゃないか?

B:タブレットを使用する。
家族がスマホに乗り換える際についてきたタブレット端末のQuaTabがあります。これと折りたたみキーボードのセット。誰かが常時使用しているわけではないのでこれを利用するのはどうか。

C:ノートPCを使用する。
Windows端末を持っていなくて不便になるときが一定の周期で訪れる(※Word for Macの新バージョンがなかなか出ないとか)ので、ワープロ機としての小型ノートPCを買ってもいいか? と思いましたがこれはA案とB案が不採用になったときに考えることに。


1:まずは折りたたみキーボードを買おう!

まずは条件設定をせねば絞り込めまい。

・値段がそこそこ安い。
→折りたたみキーボードの使い心地をほとんど知らないので普通のものでいい。

・キー間隔は広めがいい。
→Macの純正キーボード使用なのでこれと同じくらいがいい。

・安定性があれば嬉しい。
→膝の上などでは打たないけれど、机の上で開いたときに左右がしなるなどするのはだめ。

・USB充電がいい。
→帰宅した後、デスクトップPCで作業している間に充電ができると放置すればいいので楽。

・重さは別に気にしない。
→普段から私の荷物はでかいし重い。

・色は白がいい。
→電子機器は何故か白くしたくなる衝動。

ということで選んだのがこちら。
(リンク先は白ではありませんが私は白を買いました)


2:スマホで使ってみよう!

iPhone8で無事に設定できました。
キー配列がちょっと慣れませんが、速度は自機のデスクトップPCと変わりません。
なお自機はiMac (21.5-inch, Late 2009)なのでなかなか年季が入っています。
メール本文に書いたりメモ機能を利用したりなど、それほど長文でない書き物には適している印象です。


3:タブレット端末で使ってみよう!

購入したキーボードは三つまで切り替え可能なので、二番目に登録。
QuaTabはAndroid端末なので、iPhoneとは異なる入力設定をしなければならないのですが、説明書を読めばすぐにできました。
こちらも速度的にはiPhoneと変わらない印象。できるだけ読み込むものを少なくするなど軽く使う工夫が必要そうです。


4:パソコンと同期させるためには?

・メール本文に書いてPCメールアドレスに送る。
・クラウド上でやりとりする。
これくらいが現実的、というか私にできる範囲かなと思ったので、クラウドの設定をすることにしました。

しかしここで一つ問題が。
このタブレット、ネット繋げない(※電話契約していないため)
そうだったそうだった、家の中のWi-Fiでしか繋げないようにしてあったんだわ。
ですがあんまり困ったとは感じませんでした。要は「タブレットでファイルを書き換える」→「タブレットをネット回線に繋いでアップロードする」→「自機PCで開く」という順番を間違えなければいいだけだと思ったからです。


5:アプリやサービスを使ってみよう!

紆余曲折は特にせず、アプリストアの検索ですぐに出てきた「Evernote」をひとまず使ってみたら結構使い勝手がよかったのでそのまま使っています。

IDを作成するタイプだったので異なる端末で共有できると判断。
タブレット端末にはEvernoteのアプリを入れ、デスクトップPCはブラウザ上からログインして操作するよう整えました。

作業としては以下の通り。
1:デスクトップPCで作業。
2:Wi-Fiに繋いだタブレット端末でEvernoteを立ち上げる。
3:タブレット端末のWi-Fiを切る。
4:外出先でタブレット端末と折りたたみキーボードを利用して、Evernote上で作業する。なお作業終了時はEvernoteを終了させない。
5:帰宅してタブレット端末のWi-Fiを接続して、Evernoteを開く。
6:タブレット上のEvernoteが読み込みしたのを確認して、デスクトップPCでEvernoteにログインする。
7:タブレット端末で作業した分がデスクトップPC上で反映されたのを確認する。

文字に起こすと面倒に思えるのですがさほど不便には感じていません。帰宅したら充電残量を確認するついでにWi-Fiに接続してEvernoteを開いて、デスクトップPCを使えばいいだけなので。

それでもまあうっかり同期し損ねるときもあるわけで。

タブレット端末の方にデスクトップPCで行った作業分が反映されていないまま外出してしまって、そこでファイルを上書きしてしまったのですが、結果的にはEvernote上で、同一のファイルが存在するので統合するか否かの確認が表示されました(2020年3月現在)。
なのでファイルが消滅することはなかったです。なんてかしこい。


6:実際に原稿を書いてみよう!

このnote記事の下書きは、デスクトップPCとタブレット+キーボードの二種類の端末を使用しながらEvernoteで書いています。
結構長い記事になってきているので動作が重くなっているのですが、考えながら書くには気にならない感じです。

折りたたみキーボードのキー配列は二ヶ月ほど経ってもまだ少し慣れないのですが、タイピングの感覚は好きな方、というか違和感を覚えないので多分相性がいいんだと思います。

意外な盲点だったのがタブレット端末の日本語入力エンジン。
語彙が……少ないです……。
原稿をしているときのちょっと小難しい単語の変換は候補に出てくれないので、これはまあ私の日本語力でカバーするしかないな……と思っているところです。

なお更新作業等など複数のウィンドウを開く必要のある作業はすべてデスクトップPCで行なっています。タブレット端末は完全にワープロのモニターです。それでいいんです、不便に感じていません。

というのはタブレット端末使用中はすぐ近くにスマホを置いていて、それで調べ物をするからです。調べたWebページはブックマークするなりURLをメールに貼り付けて自分のメールアドレスに送ったりして、デスクトップPCで後から確認しています。

もっとシームレスに、と思うとさらなる工夫が必要なのでしょうがいまのところ便利に使っています。

なお原稿は別のファイルにバックアップを取っているので万が一Evernoteのファイルがぶっ飛んでも大丈夫です。
書き足したり削ったりしたものをバックアップ用のファイルに毎回上書きするその作業が面倒といえば面倒ですが、安全には替えられないので黙ってやります。


7:執筆速度は上がったか?

上がっていません。細切れで作業する時間ばかりだからです。
二時間それだけに向き合って書くのと、一時間書いて別のことをしてまた一時間書いてと分けて書くのとではやっぱり速度の上がり方が違います。後者の方が遅い。四割減くらいします。

しかし「今日はなんとかちょっとだけ書けた」という具合に心を慰められているので、精神的にはいい効果をもたらしているのだと思います。

進んでいない原稿という目の前の問題からはそっと目を逸らしつつ。

頑張ります……。


今日の進捗。
・書き物作業(3h)
・note更新。
・サイト更新。

今日嬉しかったこと。
・もらった飴ちゃんが美味しかった。
・電車通勤のときは本が読めて嬉しい。

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