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デジタルアートのプラットフォームリリースの理由

2021年6月9日に「HAZERU ART」というデジタルアート作品共有のプラットフォームのβ版をリリースしました。
https://hazeruart.com/

アート作品を創作するアーティストとそれを鑑賞したい・楽しみたい一般ユーザーを繋ぐプラットフォームです。

まずはアーティストの皆さんの登録とアート作品の登録をお願いしています。デジタルアート作品を創作されている方、是非ともご登録をお願いします!
2021年7月初旬には一般ユーザーも使えるプラットフォームとしてリリースいたします!

さて、何故AIの開発をやってる我々KICONIA WORKSがアート(芸術)の分野でサービスのリリースをしてるのか?
「書上ってそういうことする奴」ってことで今までの私の経歴から思う人もいますが、色んな方々に「なんで?」と聞かれます。

なので、何故我々がアートのサービスをリリースしたのか、その経緯や想いを書きたいと思います。

まずアートのサービスをリリースしたいと考えた理由の前に、KICONIA WORKSのビジョンや戦略の話をしたいと思います。

KICONIA WORKSのビジョンは価値×信頼の最大化です。価値と信頼の掛け算なので、どちらかがマイナスではだめでどちらも最大化しようというビジョンです。(両方ともマイナスならプラスになるじゃんみたいなのはご愛嬌)
つまり、凄い良いことやってるけど信頼されないとか、「KICONIA頑張ってるよね〜いいよね〜でも結果(価値)出てないんだよね〜」っていうことがないように、価値も出すし、信頼もされるというのを目指してます。

そしてその価値を創出する対象や信頼を得る対象は、顧客だけでなく従業員に対しても言えることにしています。

KICONIA WORKSのサービスのリリースに関しては、こうした顧客と従業員への価値と信頼の最大化から考えた施策の1つなのです。

従業員はKICONIA WORKSを通じて、顧客に対して価値の創出を達成すべく、信頼ある行動をし続ける、それによって顧客から信頼を得て、その結果利益やノウハウを得ることができ、それに対してKICONIA WORKSは価値として従業員に対して、働きやすい環境や良い待遇、チャレンジ機会などの価値を提供するという流れです。

お金の話だけで言えば、AIやシステム受託開発、コンサルティングを通じてお客様からお金を得ていて、安価な開発なので薄い利益ですが沢山効率的に対応することで、一定の資産がプールされます。その資産を更なる価値創出のために投資していくという考えで、その時に従業員がやりたいことや世の中の価値になることに投資(サービス開発)していくという流れになります。
ちなみにこうしたサービス開発を進めていくための資金を外部からの資金調達によって集める方がスタートアップからすると一般的だし、ここで数億円調達した方がむしろ話題になる。ただ、このやり方は個人的には好きではなく、やりたいことあるなら自分で稼げと思いたい。その上で、サービスが立ち上がり上手くいく行き始めた時にこそそういった外部調達によって攻めたいと考えています。

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ということで、ここまでが、何故KICONIA WORKSがサービス開発をするかということになります。ちなみに今回は社員を先導して私が率先してサービス開発をさせていただいていて、またこの開発によって、様々な学びを得ていて、それをKICONIA WORKS全体に還元しており、結果的にお客様にもより良い価値が提供できるようになって来るでしょう。

では更に、今回何故アートの業界でサービス開発をしたのか。

始まりは昨年の年末に初めて取締役の3人で飲みに行こうということで会社のビルに入っている飲食店で集まりました。

そこで色んな話をする中で、アートのサービスでこんなのあったら良いね!というアイディアが出ました。個人的にはここでビビっと来て、それやろう!てか俺やる!という感じで1人の取締役と社内のメンバーとプロジェクトを立ち上げました。

とはいえ、アートの業界ど素人の我々が考えたことなんて、誰かもうやってそう、そもそもニーズないかもみたいな不安があり、新卒で入社した会社でアーティストをやっていた同期のTさんとか色んなアーティストの方々に話を聞きに行きました。

Tさんが全く同じことを考えていて驚いたし、ヒアリングを重ねることで分かったのはニーズはあるが業界の慣習から顕在化されていないということ。そして、類似サービスはあるが我々の考えているものとは結構違うということ、だからイマイチ流行っていないということが分かりました。

自信は確信に変わりα版を作ってアーティストの方々からフィードバックいただいたりして企画していき、今回β版をリリースできました!
色んな方に支えられています。本当にありがとうございます。

ではそもそもこのHAZERU ARTで何をしたいのか。

私は美術のセンスゼロだろうし、業界のことは分からないけど、なぜかアーティスト(絵描き)の友人・知人が多かったりします。
彼ら彼女らは(私はセンスゼロだけど)、なんだか凄く綺麗だったり魅力的なアートを描いています。でも聞くと稼ぎ方があまりなく工夫して色々頑張っていて、創作活動を続けるためにはやはりお金が必要なので、時には微妙な仕事ややりがい搾取のような仕事も受けながらお金を稼ぎアート作品を生み出しているということです。

こうしたアーティストの方々が自身の描いたアートで世界中の人に価値を提供して、その対価として収益を得ることができ、結果的に更なる創作活動へのモチベーションが生まれる環境を作り出したいと思いました!

更に言えば、動画で言えばYouTubeやTikTok、音楽で言えばSpotifyやApple Musicによって新たなスターが生まれている中で、アートの業界でも新たなプラットフォームからスターを誕生できないかと思うのです。

動画で言えば、一昔前はテレビだけだったので、テレビ局や番組制作会社に認められたタレントなどが選ばれテレビで活躍できる世の中だったのが、誰もが動画をアップできて、それを全世界の人が評価しそこから人気YouTuberが出てきています。音楽も同じようなことが言えます。

アートの業界でも元々絵画などの1点モノの作品は、ギャラリーの人に認められた人だけが個展を開けて、そこにアートに精通した方々が来廊され、作品を数十万円や数百万円で購入する。こうした流れがスタンダードであり、他にも様々な流通が生まれているもののこのスタンダードが依然としてメインストリームになっています。
また最近流行っているNFT(トークン・ブロックチェーンによってアートの所有権を管理する)仕組みもこうした慣習を踏襲していて、基本的にはデジタルアートという複製しやすいものや管理しにくいものをブロックチェーンで管理して、その所有権の移動によって数百万円や数千万円というお金が動くという認識です。

この慣習を壊したいというよりも、新たな別の慣習を作っていきたいと思っているのが「HAZERU ART」です!そしてその対象はデジタル化されたアートです。

学生から有名アーティスト、面白い才能を持っているが普通の会社印や主婦をしている方、大人になってアートを勉強し素敵なアートを描いている方、こうした方々がHAZERU ARTに自身のデジタルアート作品を出展します。こうして集められた沢山の作品を私のような一般ユーザーがまるで大きなギャラリーに来たように鑑賞することができます。

その中でお気に入りの作品やアーティストを見つけて、「いいね」とかをしたりできます。更にアーティストページからそのアーティストの方の開催するイベントや個展を確認でき、リアルのイベントに行くことができたり、気に入ったアート作品をTシャツやプレート、キャンパス生地のポスターに印刷して部屋に飾ったり、デジタルアートフレームを購入してもらってそこに配信したりできるようになります。

そうしたアート作品の購入に数十万円、数百万円は発生しません。数百円〜数千円です。

これではアーティストの方々は稼げないのではないか、やりがい搾取になってないか?と思われてしまいますが、このHAZERU ARTは全世界に広げたいと考えています。なので、1点モノを数百万円で売って収益を得る方法ではなく、1つの作品を何万人にシェアすることで、数百円×何万人=数百万円の収益というのが考え方です。同じ稼ぎでも稼ぎ方が異なるのです。

自分のようにアートとか興味あって、部屋に飾ったりとかしたいが、そこに数十万円の投資はできないという方々や、まだ顕在化していないニーズに対して、安価にお気に入りの素晴らしい作品を出来て、自分の生活の中に取り入れて生活を豊かにしてもらえたらと思っています。

更に言えば、このHAZERU ARTから新たなスターが生まれて、アートで稼ぎを得るアーティストが生まれてくることを期待しています。

ちなみにHAZERU ARTの「HAZERU」は日本の古語である「爆ぜる(ハゼル)」から来ています。日本生まれのサービスでありJapan Qualityやおもてなしを意識しつつ、新たな才能が開花・飛び出すようなイメージをサービス名に表現しました!
今後のこのサービスには高度なレコメンドエンジンや複製などを検知する仕組み、審査の自動化や監視に我々の得意とするAIを使用していきます!!

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