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太平社のワークショップ

太平社では、規模は小さいですがいくつかのワークショップを開催しています。ワークショップを開催しようとした経緯や、内容について書きたいと思います。
太平社のワークショップには、「写真撮影のコツ」、「取材力向上のコツ」「校正・校閲のポイント」の3つのコンテンツを実施しています。コンテンツは今後も増やしていく予定です。

ワークショップを開催する目的

  • 顧客サービスの一環

  • 企業価値向上

  • 社員教育の一環

顧客サービスの一環
普段、お付き合いをさせていただいているお客様に、社内報をはじめとした制作物を作成するにあたり、知っていると、お仕事や、我々とのやり取りがスムーズに進んだりするようなコツをご提供することで更なる関係構築、信頼度の向上を目指していくため。

企業価値の向上
ワークショップを開催できる企業であることをアピールすることで企業としての価値・信用を高めことを目的として。
ここ数年、Webサイトを活用した情報発信の取り組みと併せて、ワークショップの開催を告知できるようになり、太平社のお客様だけでなく、広く一般に向けて、告知、周知を行うことでより一層の認知度向上と、新規顧客獲得のため。

社員教育の一環
社内の若い世代の社員が、普段の業務とは違う企画・運営に参画することで、社内でのコミュニケーションの活発化と、業務や企画そのものを作りあげていくプロセスを学ぶ機会を増やしていく。
また、直接お客様と接することで、お客様のことをより深く知ることができる。そして、顔が見えるようになることで、日常の業務でお客様のことを意識できるようにする。
今後を見据え、若い世代へ代々伝えていくことで永続的に実施できる体制を築いていくことができる。

きっかけは社内報制作の現場から…

太平社が扱う主力商品には企業が発行するする社内報があります。社内コミュニケーションツールとしてしっかりと取り組みをされている企業は結構たくさんあります。そうした企業では、毎月とか、3ヵ月に1回とか定期的に発行をしています。1号の社内報を作りあげるのは結構大変な作業だと思います。読者である社員の皆さんにいかに伝えるか、伝わるものを作るか、ご担当者様は日々考えておられると思います。
我々太平社が「広報ツール制作を通して企業を元気にする」ビジョンのもと、そうしたご担当者様、企業様のお役に立てればと活動をする中で出てきました。

社内報のコンテンツ

  • 経営層へのインタビュー

  • 事業所・部署の紹介

  • 社内制度の解説

  • 社員の近況報告…

上記のようなコンテンツを、お客様独自の視点、切り口で情報発信をしています。
そして、そのコンテンツを1冊の冊子にするために

  • どんなコンテンツを1冊に取り上げるか?

  • どういった順序で載せるか?

  • 見せ方は?

  • デザインは?

という点について検討をしていきます。
我々もヒヤリングを重ね、お客様と一緒になって、見やすくそして、伝わるものにしていくお手伝いをしています。
制作のフロー等は太平社のホームページ内のコラムでもご紹介をしていますので、そちらもぜひご参照ください。

素材集め

内容が決まれば、次は素材集めです。これが大変だと思います。

  • どんな記事が必要か?

  • 写真は?

  • どんな原稿を集めればよいか?

やることはたくさんあり結構面倒な作業だと思います。それら集めた素材を整理して、制作会社に入稿。なのですが、「写真の解像度が…」「もう少し良いカットは無いか…」等写真一つとっても、制作会社より、こんなことを言われたりすることもあります。入稿するための原稿を書くのも大変だと思います。どう書けばよいのかといった感じで悩まれることもあると思います。

校正作業

入稿してしばらくすると、紙面デザインが上がってきます。
上がってきたものを見て、原稿通りになっているか確認、誤字脱字がないか校正をします。制作会社でも行う作業ですが、内容や専門用語等については、ご担当者様が確認をすることになります。校正のコツを知らないと結構時間をとられ面倒な作業となります。
確認、修正が終われば、あとは印刷をして、完成を待つことなります。

費用対効果のせめぎ合い

ここまで書いた通り、ご担当者様はかなり大変だと思います。太平社のような制作を担当する会社に全てアウトソースすることも可能ですが、すべて丸投げすると結構な制作費がかかります。予算内で1号を制作するためには、内容によっては、プロのカメラマンを入れて撮影をするようなコンテンツもあるかもしれませんが、費用を抑えるために、ご自身で対応することも必要でしょう。ご担当者様自身が、写真を撮ったり、インタビューをして原稿を書いたりと棲み分けを行うことで予算内に納めることが求められることになります。

知っているといないとでは…

でも、ちょっとした知識があれば、スムーズにできたりすることもあります。お客様からも、今度の記事はご自身で取材をするので、

  • 写真の撮り方を教えてほしい

  • インタビューの質問項目を考えてほしい

  • どの様に原稿を書けばよいか教えてほしい

といったご質問を受けることが多くありました。
そうした中から、太平社が行うワークショップは日頃の活動の中でお使いいただける「ちょっとした」コツや知識を参加者の皆さんと一緒に実践していくことを主眼に置いた内容にしています。

例えば・・・

写真撮影のワークショップでは

  • 明るい写真を撮るためにカメラの設定をちょっと変更する

  • (冊子に載せた時を想定した)良いカットのための構図の考え方

  • カメラだけでなく、スマホで撮影する場合

取材力向上のワークショップでは

  • 目的を明確にする

  • 下調べのコツ、本質を引き出す質問の仕方

  • 原稿を書く際のテクニック事例

校正・校閲ワークショップでは

  • 校正の基礎知識

  • 間違えやすい点や、固有名詞について

  • 最近話題に出る差別語・不快用語の例、ミスの事例など

こうしたように、「ちょっとした」コツを知っていることで、ご担当者様の作業がスムーズに進んだり、余計な手戻りが無く進むことが出来たりするようになります。

編集作業・制作する立場としても・・・

実際に制作する立場としても、こうした事を知っていただいていると、非常に助かるのです。
写真の解像度が足りなく活用できい場合の問い合わせをする作業がなくなったり、校正のコツを意識した修正依頼をいただけると手配しやすくなり時間も手間も少なくて済むのです。

講師の方々

講師の方々も、普段太平社がお願いするようなプロの専門家に依頼をしています。
(講師の方々は太平社のオウンドメディア 「SHARE」にも登場しています。詳しくはこちらから)
そして、お客様が日常の活動の中で使える「ちょっとした」コツがわかるように、事前に打ち合わせを重ね、ご担当者様の業務の内容や、制作会社側の要望などを共有し、カスタマイズした内容としています。
なので、すぐに日常の業務で使えるポイントをおさえるようなコンテンツになっています。

情報交換も実施

太平社のワークショップは、小ぢんまりとした少人数のコンテンツが中心ですが、参加者の皆さんに寄り添ったものをご提供しています。
広報ツール制作のご担当者様が参加者に多いこと、そして少人数がゆえに、参加者同士のコミュニケーションや情報交換ができる時間も設けています。
この情報交換が結構、評判が良いようです。同じようなお仕事をしている方同士、悩みや課題を共有することで不安を解消できたり、普段接することのない方々のお話を聞くことで参考になったりといったこともあるようです。

今後のワークショップ

これまでリアルで開催していたワークショップは、コロナ禍により一時開催を見合わせていました。感染状況は予断を許さない状況ですが、世の中もコロナ禍との共存が進み、太平社でも在宅勤務やオンライン会議システムの導入を進めてきました。そしてオンライン開催の検証ができたことから、今年からワークショップもオンライン開催で再開しました。
早速2022年7月に「基礎から学べる 校正・校閲ワークショップ」をオンラインで実施しています。開催報告は太平社のホームページに掲載されていますのでそちらも是非ご覧ください
今後も、コンテンツを充実させつつ、定期的な開催を実施していく予定です。ワークショップのご案内は太平社のホームページで行っていきますので、こちらも是非チェックしてみてください。

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