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コライト活動の注意点を徹底解説!実績・経験ナイのにコライトを勧められたら要注意!(追記あり)

【この記事は、万単位で今でも読んでいただいている記事です】

この記事を「note音声講座」(定期購読)でも、解説しており、単体購入も可能ですし、マガジン購入でも可能ですので、音声解説音源で詳しく知りたい方は、是非、聴いていただけたら嬉しいです。

よく分からずコライトをしなきゃいけないと思っている方々、作家の勉強をしようとしていたのに何故かコライトのチームに入らされた方々、コライトへ興味がある方々、是非読んでみてください。

日々、作家志望者から多くの質問・相談を受けておりますが、
ここ数年増えてきているのが、

「コライトを勧められたんですけど・・・」

「コライトで組まされて曲作ったんですけど・・・」


というような内容。流行っていますよねぇ。

自分で活動を長年してきて、実績もあり、今度は誰かと一緒にやってみたい、興味がある、という段階であれば良いものです。

しかし、

・作家の勉強をしたい

・まだ実績が全然ナイ

・継続のリリースが出来ていない


という状況の方ならば、

冷静に自分がやるべきことを考えたほうが良いのではないでしょうか?

※僕は2004年からコライト作品に参加している人間でもあり、一概にコライト反対ではなく、「作家志望者で実力もまだ伴っていない&結果も出ていない&初心者の場合」と条件をつけておきます。

初心者&結果が伴っていない作家志望者に対して、すぐにコライトを優先&勧める作家講座もあり、こういう類の講座の受講者たちからの相談が後を絶ちません。(2020年08月現在)でも、定期的に毎月数人の相談を受けています。

また、コライト集団のような制作チームに入っても、トップライナーだけが目立ったり、その人の名前だけでクレジットされていたり、印税分配も本当に均等分ではなかったりする、ということの相談を受けることも多くなってきています。

本当に自分は何をやりたいのか、見極めましょう。

コライトがやりたくてそういった講座を受講するのか、チームに入るのか、

自分自身の作家デビュー・リリースのための「自分の勉強」をしたいのか。

最近は、コライトビジネスも盛んになってきています。

ビジネスモデルとしては昔からあるものですし、悪いことではありません。

※このnoteは、コライトを否定するものでもありません!実力者同士のコライトは非常にクオリティーの高い楽曲を生む可能性も高くなりますし、通常のコンペ制作では出来ないチャレンジングも可能になるのです。

しかし、

何も実績もない、作家の勉強をしたい、という志望者をとにかく集めて
(当然有料です。そこは別に悪くないです)そこですぐにコライトを推奨し、プロを定期的に読んで講演を聴いて「プロがいる講座だから安心」と思ってしまい、「ちょっとは私も勉強してるかも感」に変換してしまうところも実際にあるのが、事実です。

そういうのがやりたいなら、全然OKです!!

ただ、冷静に自分は何がしたいのか、考えてください。それ自体は、自分自身の楽曲制作の勉強とは違う部分ですから。

【以下、コライトでの相談で最も多いパターンです】

☆よくあるコライトビジネス講座を受講して、僕のところに相談に来る人の体験談で最も多いのが、こんなパターンです。

⇒初心者や実績がない人が、作家の勉強をしたかった

⇒いきなりコライトチームを組まされる(メンバーになる)

⇒ある程度の経験者が大体を作り、結果、統括してる人・ディレクションしている人(監督をしている=コライトをまとめているという扱いになる)までもが、
「作詞や作曲にクレジットされる」という結果に。

⇒相手の素性もよく分からない人たちと連名に。

クレジットは、なんと作詞に3、4人、作曲にも3、4人みたいな凄まじい並びに。。。

※デモ作詞をして、リリース時には当然作詞者が別になって、それでも、作曲に強引に作詞者を入れることもあります(大汗)作詞家なんだけど、しかもデモの作詞で、まったくリリース作品の歌詞と異なるのに、作曲に連名でクレジットされたりしている例も多々あります。

今回MUSiC GARDENのリニューアルもあり、
Q&Aで、多く寄せられる相談・質問をまとめてみました。

http://music-garden.co/faq/

そこで、コライトについての自分の考えを書きましたので、是非、上記リンクもご覧くださいませ(^^)/

あくまでも個人的な考えですが、自ら第一線で仕事をしている立場として、多くの相談を受けてきている立場として、多くの作家の成功と失敗を見ている立場としては、

「作家志望者が作家の勉強をするっていうことは、どういうことなのか?」

ということを、示したいと思って綴っています。

「Q.作家志望者のコライトについて、どう思われますか?」

もしもあなたが、実績もなく(実績が数作品程度も含む)、作家志望者として勉強をしている身ならば、よく知らない誰かと組んで、貴重な時間を費やすより、自らの弱点や改善点と向かい合い、聴き込みを続け、1人で楽曲を作り出すことが出来るようにすることが、何よりも先決だと思います。

正直なところ、初心者や実力や実績がない作家志望者が、いきなりコライトをしたところで、「1回の経験」としては良いでしょうが、そもそも、「その人自身の弱点改善・克服」には、まったく直結していないことに、冷静になれば、気付くことが出来るでしょう。

コライトは、本来、実力や実績がある人同士で行うことで、より良い作品、お互いの長所を生かした作品、予測不可能な作品、を作り出すことが本質ですし、効果的と言えます。

本当にお互いリスペクトをもって行う知り合い数名程度のコライトならば、良い効果を生むでしょう。実績が既にあり、お互いが知り合いできちんとお互いのことを知っている人たち同士のコライトは、僕の仲間でも多数行っていますが、クオリティーが高いものがきちんと出来ますし、リリースにも繋がっています。

海外ではコライトは主流なもので、日本でもコライトを取り入れた制作も多くなっていますが、あくまでも、

「個」に力がなければ、コライトは成立しません。

その本質を忘れたらいけません。

そして、

「作家の勉強したいから受講したら、いきなりコライトさせられた」

という類の相談は、正直な話、驚くほど、毎月コンスタントに受けています。これが数年途切れたことがないくらいです。

「1人で曲が作れなくても、作家になれます」

「1人で1曲作るのに1週間かかるところを、コライトならば、2、3曲作れます」

「全員が均等に印税も分配されるから、最高だ」

みたいなことを言われることが多いようです。

作家志望者を17年以上指導してきている自分なりの考えを書かせて頂きます。

(1)

「1人で曲が作れなくても、作家になれます・・・?」

⇒誰かと組まなければ曲が作れない、ということを割り切るのであれば、そのスタンスで良いでしょう。

しかし、僕はきちんと1人で曲を作り、実績を出すことを優先すべきと断言します。

自分が出来ないことを、改善せず誰かに任せ、結果、曲は出来るかもしれないですし、「分担」と言えば聞こえは良いでしょう。しかし、その人の弱点はいつまでも改善しない現実は残ったままですよね?

自分だけで曲が作れて実績がある人達同士のコライトならば、お互いの得意分野を活かせたり、不得意分野を補うことも可能ですが、まだ実績もないプロ志望者であれば、当たり前すぎることですが、まずは、1人で曲を作れるように励み、そして自分自身の実績作りに尽力したほうが良いでしょう。

ずっとこの先も、この過酷な音楽業界で、誰かと居なければ一人で良い曲、クオリティーが高い曲が作れないままで、やっていけるでしょうか?まず不可能ですよね。みんな技術があっても、クオリティーが高くても苦戦してる世界ですから。

(2)

「1人で1曲作るのに1週間かかるところを、コライトならば、2、3曲作れます・・・?」

⇒曲数で語るのならば、そうかもしれませんが、何曲作れたかで語るものではありません。 よくコライトしてる人って、SNSで、「ついに★★曲達成!」とか書いてますけど、書いてる曲が★★曲、しかも自分だけで作っているわけじゃナイのです。当然リリースされた作品数が最も大事なワケですし、いろいろな意味でズレてるよなぁと思います。

たとえば、コライトで1年で100曲作ったとしても、個人で自らの弱点・改善点と向かい合い、研究や分析、試行錯誤をして作った20曲のほうが、確実に、その作家自身にしたら、意味と価値があるでしょうし、多くの知識・感覚を得て、
改善・成長していることでしょう。

あとは、好き勝手に自分で曲を動かせないというのも後々大きな問題になっていることが非常に多いです。自分だけの曲ならば、いろいろな事務所やコンペに出せますが、第三者が絡んでいることで、いろいろなしがらみが
出てくる事例が多々ありますので、要注意です。

もし他の人が違う事務所の作家になっていたら、もうその曲を動かすことは、現実的には他社の作家が絡むので、事務所としてもその曲を動かすこと、提出することは、断られる・嫌がられることは、当然とも言えます。

採用になっても、多くの作家で印税配分をして、さらに、事務所数社がマネジメント手数料を引くわけですし、さすがにシステム的にも手間的にも、これを成立させてまでその楽曲を動かすことは、まずナイと言えるでしょう。

デモを聴かせるにしても、1人で普通に作っていれば、評価はすべて自分になりますが、たとえば、「この曲良いですね!」となっても、「あ、サビは違う人が作っていて・・・」「あ、でもあとの2名のことはよく知らなくて・・・」「あ、実は自分は仮歌詞だけ書いていて、でも運営の意向で作曲でクレジットされることになっていて・・・」 となった場合、事務所もレコード会社としても、その楽曲を動かしていくことは、権利的にも安全性からしても、積極的には動いてくれないところも多いでしょう。(現実的に相当問題ありまくりな曲になるでしょう)

(3)
「全員が均等に印税も分配されるから、最高だ・・・?」

⇒コライトした相手のこと、よく知っているでしょうか?その人達は何を担当しましたか?

仮歌詞作詞?仮歌?Aメロの作曲?Bメロの作曲?サビの作曲?アレンジ? トップライナー?ディレクターを名乗る人?主宰者?

場合によっては、あなたがほとんど作ってる場合もあるでしょうし、あなたがほとんど関わっていないこともあるでしょう。

それでも、クレジットが連名になるという意味。

最初は「クレジットされればなんでも良いし嬉しい」かもしれないですが、
胸を張って「あの曲作りました」と言えるのか疑問です。

多くのコライト経験者が、毎月のように僕に相談をしてきます。

「冷静になると、クレジット連名なのは、辛い・・・」

「全然、曲のリリースが誇れない・・・」

「作曲していない人が作曲にクレジットされてる・・・」

「作詞してないのに、自分も作詞にクレジットされてる・・・」

「結局トップライナーと呼ばれる人だけが美味しい想いをしてる・・・」

「コライトを仕切ってた人も、なぜか一緒に連名クレジットになっている」

挙げればキリがないほど、リアルな現実がそこにはあります。

いろいろ考えてみてはいかがでしょう?

僕もコライト経験はありますし、周りにもコライトをして成功している作家仲間も大勢います。

みんなそういう人たちは、個々での実力も実績もありますし、尊敬できる人達です。

長年の指導・育成経験、自らの作家経験、現場経験から見ても、仕事を長くしていくためには、やっぱり

「個人での実績が最も重要」

となることを知っています。

「個」を鍛えてる人

「個」で実績を作れる人

は、仕事を得られますし、強いですよ。

20年間、音楽業界の最前線でずっと仕事をしてきて、大勢の作家を見てきています。ずっとやれてる人たちって、個の実績と実力がある人たちばかりです。

そういう人たちがコライトをすることと、実績も実力も経験もないのに、いきなりコライトばかりしている人たちでは、当然、雲泥の差があると言わざるを得ませんし、実績の結果が事実として残っているわけです。

このnoteを読んで、いまいちど、自分は何をやりたいのか、コライトでやっていきたいのか、個として自分の名前で実績や仕事を増やしていきたいのか、考えてみては、いかがでしょうか?

p.s.
本気で「個の改善・成長」をしたい方は、遠慮なく、相談してください。

http://music-garden.co/management/index.html#contact_form

*********************************************************************************ちなみに、僕が主催する作家育成講座MUSiC GARDENでは、
作家志望者に対して、コライトは勧めておりません。

「17年以上の実績」
「徹底した個別指導」
「業界直結」
「育成~コンペ~作家デビュー~マネジメントの一貫システム」


を軸に、多くの作家志望者を育成し、
プロデビュー・コンスタントなリリースを実現してきています。

作家志望者なのに、コライトを推奨されて、自分自身のどこがダメで、どうしてダメで、どうすればよいのか、と向かい合わないまま、多くの時間を無駄にしてしまった人たちからの相談も非常に多く、そこから受講して、再度作家の勉強をして、プロデビューしてる人たちも大勢います。

相談お待ちしております!強引な勧誘も行いません。

【受講生・マネジメント作家提供実績】

AKB48/SKE48/NEWS/A.B.C-Z/フレンチキス/Do As Infinity/宮野真守/
浪川大輔/鈴村健一/スフィア/竹達彩奈/平野綾/立花理香/
綾野ましろ/ELISA/M!LK/さくらしめじ/A応P/スフィア/竹達彩奈/平野綾/
立花理香/綾野まろ/ELISA/M!LK/さくらしめじ/A応P/
BOYS AND MEN/マジカル・パンチライン/石川由依/千田葉月/
他アーティスト、アイドル、アニメ、ゲーム、舞台、CM、劇伴多数。

(不定期ですが、記事を更新したら、お知らせが行きますので、
是非、フォロー宜しくお願いします)

※本文のコピペ・引用・抜粋・転載・転用・使用は一切禁止しております。
内容の要約についても、同様となります。
※著者の経験、体験、知識、試行錯誤、成功失敗例、感覚をもとに書いて
おりますので、第三者からの反論や主張は一切受け付けませんので、
ご遠慮ください。


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