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いっしょに大雪山トレイルジャーニー60kの作戦を立てようか…

自称トレイルランナーが、“走る“をテーマにnoteを書いてます。
今回は“大雪山トレイルジャーニー60kの作戦“を書きます。

2022年7月24日に開催されるトレラン大会「大雪山トレイルジャーニー60k」にエントリーしている。リアル開催のレースに出走するのは3年ぶりだ。

本日、7月5日。大会ホームページに、エントリーリストが掲載された。強そうなランナーばかりにしか見えてこない。フィジカルで負けても、データ解析では負けない。そんなつもりで、作戦を立てようか…

大会ホームページより

作戦は栄養補給の一択

先月、日本登山医学会学術集会で「体脂肪のエネルギー貢献率は60%を超える」ということを発表してきた。実証実験としてはうってつけの大会だ。

作戦は栄養補給について。コロナ禍での大会なので、エイドでの補給には期待できない。何かあればラッキーくらいな体で考える。
行動食として何をどのくらい装備するのか。どこでどのくらい摂取するのか。
そんなところを考えてみたい。

考えるために必要な情報

コースプロファイルに応じた、消費カロリーを推定するためには情報が必要だ。
①行動時間
②距離
③累積上昇高度
④累積下降高度
⑤体重+装備重量
これらは、登山のエネルギー消費量推定式の作成-歩行時間,歩行距離,体重,ザック重量との関係から-(登山医学 26(1): 115-121, 2006.)に基づいた必要な情報だ。
登山だけでなくトレイルランニングにも応用できるところが◎。
ただ、この文献は無料で閲覧できるサイトを探せない。

でも大丈夫。UTMF2022女子優勝の宮崎選手のブログに計算式が載っている。

累積上昇高度と累積下降高度がパラメーターに含まれていることから、スタート→ゴールの60kをいっきに考えるよりは、コースプロファイル…エイド間でセクション分けして考えた方がベターだ。

スタート→A1 am4:00→am5:50

大雪山トレイルジャーニーのコース情報は、大会ホームページでGPSデータが公開されている。GPSデータをヤマレコの登山計画に落とし込む。GPSデータをエイド毎に区切って、複数セクションの登山計画を作ることになる。エイド間の距離と累積上昇高度に累積下降高度を知る術をこの方法しか思いつかない。

①行動時間 1.8時間 林道をひと回りするイメージ。ジョグペースでキロ7.5想定。
②距離 14.5キロ
③累積上昇距離 0.36キロ
④累積下降距離 0.36キロ
⑤体重+装備重量 67キロ
消費→ 764キロカロリー
行動食→252キロカロリー
体脂肪→512キロカロリー

A1→WS25 am5:50→am7:50 

25km地点にあるWS(ウォーターステーション)だから、便宜上WS25としよう。
ここはスキー場を上り、天狗岳→有明山と上りが続く。10km進んで1000mアップは中々なものだ。過去の大会ではゴールに向かっての下りだったが、今年は上りでも使うところが新鮮で不安なところ。

①行動時間 2時間 キロ12想定。
②距離 10.3キロ
③累積上昇距離 1.068キロ
④累積下降距離 0.468キロ
⑤ 体重+装備重量 67キロ
消費→1182キロカロリー
行動食→390キロカロリー
体脂肪→792キロカロリー

WS25→A2 am7:50→am9:05(関門時間はam10:45)

このセクションは、過去の大会で使ったことがない林道区間だ。調子に乗ると、太ももパンパンになるヤツかもしれない。

①行動時間 1.2時間 キロ7.5想定。
②距離 9.7キロ
③累積上昇距離 0.015キロ
④累積下降距離 0.607キロ
⑤ 体重+装備重量 67キロ
消費→374キロカロリー
行動食→123キロカロリー
体脂肪→251キロカロリー

A2→A3 am9:05→am11:00(関門時間は12:00)

エイド間が6km弱の林道区間。走れなくても、パワーウォークで進みたいところ。

①行動時間 0.86時間 キロ9想定。
②距離 5.7キロ
③累積上昇距離 0.411キロ
④累積下降距離 0.024キロ
⑤ 体重+装備重量 67キロ
消費→495キロカロリー
行動食→163キロカロリー
体脂肪→332キロカロリー

A3→hirayamaB am11:00→am11:40(関門時間はpm2:00)

コースマップでは平山分岐の表記だから、hirayamaBとする。
2.7kmで680m登る山岳エリア。雪渓を通過するのが楽しみだ。クールダウンポイント。

①行動時間 0.68時間 キロ15想定(写真撮影&クールダウンポイント)。
②距離 2.7キロ
③累積上昇距離 0.68キロ
④累積下降距離 0.0キロ
⑤ 体重+装備重量 67キロ
消費→592キロカロリー
行動食→195キロカロリー
体脂肪→397キロカロリー

hirayamaB→WS49 am11:40→pm1:00(関門時間はpm3:00)


平山分岐で尾根に乗ってから比麻良山までの1.8kmは、走ってはいけない歩行区間。ストックの使用もできない自然保護区間。天気の良い日に通過したことがないので、良い眺めに期待したい。

①行動時間 1.3時間 キロ15想定(歩行区間+写真撮影ポイント)。
②距離 5.1キロ
③累積上昇距離 0.12キロ
④累積下降距離 0.525キロ
⑤ 体重+装備重量 67キロ
消費→361キロカロリー
行動食→119キロカロリー
体脂肪→242キロカロリー

WS49→ゴール pm1:00→pm2:10(関門時間はpm6:00)

最後のセクション。楽しい山岳パートから、苦手なスキー場パートへ。そして、ゴール。

①行動時間 2.1時間 キロ12想定(元気はもうない想定)。
②距離 10.3キロ
③累積上昇距離 0.405キロ
④累積下降距離 1.063キロ
⑤ 体重+装備重量 67キロ
消費→774キロカロリー
行動食→255キロカロリー
体脂肪→519キロカロリー

忘れちゃいけない運動強度

大雪山トレイルジャーニーの作戦には、大前提がある。
体脂肪のエネルギー効率を67%に設定していること。67%の根拠は、もちろん日本登山医学会学術大会での発表だ。
全てのトレイルランナーに当てはまることを、まだ証明できていない。ファットアダプテーションの真似事を2年以上やっている自称トレイルランナーひとりにだけ当てはまることになっている。

もうひとつの大前提は、運動強度を45〜65%VO2maxに保つこと。この運動強度で脂肪燃焼が最大化する。

私の場合は心拍数に置き換えると、85〜123bpmに該当する。ちょっと汗かけば130超えるので、積極的に歩きを入れる必要がありそうだ。

作戦のまとめ

机上の空論すぎるが、セクションごとに必要な行動食は設定できそうだ。
スタート前におにぎり1つ
スタート→A1は、ジェル1本。
A1→WS25は、某良品のバウム1本。
WS 25→A2は、ジェル1本。
A2→A3は、おにぎりが食べたい😅
hirayamaB→WS49は、ジェル1本。
WS49→ゴールは、ジェル2本かな。

制限時間14時間のレースに対して、想定10時間。運動強度を上げすぎないために、もっとゆっくりで良いね。
…うまくいきますように。

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