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川崎市登戸・殺傷事件①【孤絶を招く、国の曖昧なひきこもり定義】

5月28日朝、神奈川県川崎市多摩区登戸で、スクールバスを待つ小学生や保護者が刃物を持った男性に襲われ、2人が亡くなり、18人が重軽傷を負った。

理不尽に命を奪われた女児と保護者の男性に心よりお悔やみを申し上げます。また、心身に大きな傷を負った子供たち、保護者の方々にお見舞い申し上げるとともに、一日もはやく日常を取り戻せるよう願っています。

曖昧なひきこもりの定義

被疑者が「ひきこもり傾向にある」として、親族が川崎市に相談していたことが明らかになり、「中高年のひきこもり」「大人のひきこもり」が注目を集めている。社会問題である「8050問題」を引き合いに出し、事態の深刻さを訴える専門家もいる。

一方で、ひきこもり経験者や当事者支援団体からは、「ひきこもり=犯罪予備軍ではない」「ひきこもりへの偏見が広がる」と懸念の声が上がっている。

私は、どちらの意見ももっともであると思う。「ひきこもり=犯罪予備軍」などでは、決してない。多くの人がそう理解しているだろう。それでいて、なぜこのような対立が起きるのか。一つは、「ひきこもり」という言葉の定義に原因がある

厚労省における「ひきこもり定義」は、「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6ヶ月以上続けて自宅にひきこもっている状態」とされている。しかし、

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