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中等教育のカリキュラムについて僕が思うこと

学際領域学科、地域社会学科といった課題解決型のカリキュラムを持つ学科を令和四年度から高校に設置することが可能となり、国もそれを支援するとのことを聞きました。

これを聞いて、まさに今、分野横断で課題解決に取り組む能力が求められているんだろうなと思いました。
僕の所属する社会基盤学科もそういう人材を育てるというコンセプトを持っていて、僕自身もそれにとても共感しています。(その割には2年のうちはゴリゴリ計算をする力学的な授業ばかりで少し期待と違った部分はあったけど3年に上がればもっと学際的なことも扱うはず!)

また、自分自身が高校生のときにそうした課題解決の教育を受けたかったという感想も持ちました。

これについて詳しく説明するために、まずは僕の中高時代のお話をします。

僕は中高一貫の進学校に通っていました。その学校は受験勉強に全振りするようなところでした。

当然、授業のペースは速いのですが、僕を含め上位層は予備校に通ってもっと速いペースで学習をしていて、学校ではすでに学習したことを延々と繰り返すだけという状態になっていました。
そんな僕だからこそ、高校生のときに学校で受験勉強ばかりするのではなく課題解決の教育を受けることができればよかったと思っています。

僕みたいに予備校に通っていなくても最近だと教科内容を解説するYouTubeやその他無料コンテンツが普及しており、教科内容は学校の授業を通してでなくてもいくらでも進められます。だからこそ、教科内容を学校外で身につけた生徒が授業中に暇を持て余すのではなくその分課題解決の教育を受けられるようになるにはどうすればいいのだろうという考えに至りました。

まずはじめに思い浮かんだのは、試験などによりこれから一定期間に授業で扱う予定の教科内容が身についていると判断できる場合は、その期間は代わりに課題解決の授業を受けることができるという仕組みを作るというものでした。
例えば、5月冒頭に希望者は5月に数学の授業で扱う内容について試験を受けることができて、合格すれば5月中は数学に代えて課題解決の授業を受けることができるといった具合です。

これは良さそう!と思いつつ、冷静になって考えてみると、課題解決の授業に代えることを希望する生徒はどれくらい現れるのだろうかという疑問が湧いてきます。というのも、教科内容をすでにマスターしている生徒はそのまま通常の教科の授業を受けた方がラクであり、意識の高い人しか課題解決の授業に代えたがらないのではないかと思いました。実際、大学でも、単位を取るために明らかに自分のレベルよりも低い講義を取る人が散見されます。
それでもいいという意見もあるかとは思いますが、やってみて必要性がわかるということもあると思うので、僕としては課題解決に関心がない生徒ももっと課題解決に触れられるカリキュラムがあればいいのにと思います。

また、もし仮に理想のカリキュラム設計ができたとして、それを僕がいざ実現しようとなったとき、国の教育制度に働きかけるのが良いか、あるいは自分で学校を作るという選択肢もあるよな、という考えにも及びました。

こんな感じでモヤモヤしたまま終わってしまうのですが、
自分は教科内容を習得することも課題解決能力などこれからの世の中を生き抜いていくために必要な能力を得るのも中高生にとっては重要だと思っていて、より多くの生徒がそれらを無駄なく身につけられるにはどうすればいいのだろうという課題意識を持っていることが明確になっただけでも書いてよかったかなと思いました。

それではまた〜

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