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高校教育について僕が思うこと


前回の記事では、学校では予備校でやったことを繰り返すだけで退屈な思いをしていたという僕自身の経験から、教科学習・キャリア教育・課題解決学習などを生徒が無駄なく受けることができるにはどのようにすればいいかという問いを立てました。

もちろん、学校にはさまざまな生徒がいて、それぞれの生徒に合わせて無駄のないカリキュラムを提供することは大切だと思います。しかし、僕の場合だと例えばそもそも予備校に通わずにその分の時間で自主的に課外活動に参加する、あるいは課題解決学習に注力する学校に行き教科学習は完全に予備校で補うという選択肢もあったのではないかと言われると、反論できません。


僕の例を一般化して考えると、さまざまなことに注力する学校があるわけで、そのうえで生徒の学習に無駄が生じる現状があるとすれば、それは学校のカリキュラムの問題の他にも、生徒と学校のマッチングに問題があるのではないかと思うのです。

生徒と学校のマッチングという点でみると、問題点は三つあるように思います。
一つ目の問題は、スクール・ポリシーが抽象的で学校間の違いがよくわからないという点にあると思います。これは僕の印象ですが、千葉県の高校のスクール・ポリシーを見ても、普通科の高校は全部だいたい同じことを言っているように思ってしまいます。

二つ目の問題として、カリキュラムが本当にスクール・ポリシーに沿ったものになっているのかというのも疑問に思うところです。少なくとも入学志願者(またはその親)はスクール・ポリシーに沿ったカリキュラムを期待して高校に志願する(あるいは子を高校に入れようとする)わけではあまりないように思います。
三つ目の問題は、生徒が固定観念なく自らの学習をプロデュースすることが困難だという点にあると思います。教科学習・キャリア教育・課題解決学習のどれも、今や学校外でも学べる時代だということを踏まえると、何を学校に求めるかは柔軟に考えていいと思います。しかし、現状では入学志願者(またはその親)は高校に教科学習ばかりを期待して高校を選んでしまうところはあると思います。(その割には親は子の大学受験が近づいてくると子を塾に入れたがる傾向にあると思っていて、そこに矛盾があるというのも僕の持論なのですが、これについてはまたの機会に書きたいと思います)
以上により、普通科の高校に進学しようとする生徒は、よっぽど特殊な部活に入りたい場合やよっぽど特殊なカリキュラムを持つ学校に入りたい場合を除いて偏差値で高校を選んでしまう気がしていて、だからこそ生徒と学校のミスマッチが発生するのではないかと思います。

もちろん、これらのことを生徒や親・先生だけで考えるのは困難だと思います。だからこそ、ニュートラルかつ柔軟な視点で進路にアドバイスをする存在が必要だと感じます。

また、高校で勉強をすることで生徒が自分の学習を自発的に考えられるようになり、今の学校は自分にあっていないと思い始めることもあると思います。現状、高校での転校や休学は制度上は可能なようですが、まだまだ一般的ではないような気がします。これらがもっと普及すればもっと多くの生徒が自分に合ったより良い高校教育を受けられるのではと思います。

印象で書いてしまった箇所が多いのは自覚していますが、今後、いろんなことを学んでこの問題の構造をじっくりと考えたいと思います。

それではまた〜


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