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「間違いの第三は、マネジメントが自分の仕事をもたないことである。」

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ドラッカーは50年も前からプレイングマネージャーを想像していました。
マネジメントは、単なる調整者・管理者ではなく、自身が自らの直接的役割を持ち仕事をするプレイングマネジャーでなければならないと。

テレワークによって管理ができない事は、本来のマネジメントとしては好都合です。人が仕事で成長することを妨げることが無くなるからです。つまり仕事を広く設計し、部下に裁量を持たせ自分の頭で判断させれば良いのです。
そして、管理の仕事を最小限にすることで自らも役割を持ち仕事に取り組むことができます。

ウォレン・ベニスによれば、著書「本物のリーダーとは何か」で、管理はやめて人々を率いることこそが、リーダーのあるべき姿であると述べられています。

『管理はやめよう』

管理されたい人などいない。人は、率いてほしいのだ。 
世界的マネジャーなど、聞いたことがない。
世界的リーダー、ならある。教育のリーダー。
政治のリーダー。
宗教のリーダー。
ボーイスカウトのリーダー。
地域社会のリーダー。
労働者のリーダー。
企業のリーダー。

彼らは、率いる。管理するのではない。
 勝つのはムチではなく、常にニンジンだ。 馬に聞いてみるといい。 馬を連れて水辺まで行くことはできるが、馬にむりやり水を飲ませることはできない。 誰かを管理したいなら、自分を管理することだ。 

それがうまくできたら、もう人を管理したいなどと思うことはないだろう。 そして、率いることを始めるだろう。

プレイングマネージャーにとって、チーム全体で成果を上げるには、自分の力だけでは成し得ることはできません。自らがリーダーとなってメンバーそれぞれが周りに好影響を与えつつ、どのように行動していったらいいか自主的に行動していけるように導く力が求められるのです。

リーダーとは

・目標達成のためのビジョンを示す
・ビジョンが実現するように、メンバーのモチベーションを維持しながら励ます
・ビジョンを実現するにあたって問題となる部分を解消する

なお、ドラッカーは、リーダーシップについて「仕事・責任・信頼」という言葉を使って定義づけています。

1、リーダーシップは生まれ持った資質ではなく「仕事」である

目標達成のためのビジョンを示し、基準と優先順位などを定めるとともに維持・行動するのがリーダーであるということを説いています。

2、リーダーシップは地位や特権ではなく「責任」である

リーダーは責任を持って問題解決にあたり、メンバーと共に役割を持ち仕事をしながら行動を支援することが必要とされています。

3、リーダーシップは「信頼」である

自らがメンバーを信頼し、支援することで最終的にメンバーから信頼が得られます。メンバーからの信頼によって初めてリーダーとなれます。

さあ、これからはあなたの番です。プレイングマネージャーとしての一歩を踏み出しましょう。あなたを信頼する人々を率いる真のリーダーとなってください。

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