ゲームマーケット2022春の雑感
もう3週間も経ってしまいましたが、ゲームマーケット2022春について雑感を残しておきたいと思います。
全体所感
今回は「名古屋マーダーミステリー倶楽部」として三サークルで合同出展しました。私は2021春以来の参加でしたが、その時に比べたらかなり人通りが戻っているように感じました。数字で見ても、2021春が両日で12,500人、2022春が同16,000人とのことなので、おおむね体感どおりでした。
マーダーミステリーのパッケージ作品はやはり少人数が好まれるのか、「4人用はないですか?」といった質問が多かったですね。そんな中でも9人用の旧作『呦呦(ゆうゆう)と鹿は鳴く』をまだまだお買い求めいただけるのは嬉しいことです。
個人的な反省点として、いかにもマーダーミステリーしか置いてないような雰囲気を出してしまったので、台湾ボードゲームの『ポケットマスタービルダー』が埋没してしまったことです。初日は事前にゲームマーケットブログを読んだであろう方が多く来てくださったのですが、2日目は売れ行きが初日の4分の1ほどでした。ボードゲームも売っているということをポップなどでアピールすべきでした。
キャッシュレス決済について
今回はPayPayでの決済を受け付けていました。PayPay決済利用者は全体の7分の1でした。2019春もPayPayとPayPalでの決済を受け付けていて、どちらかで決済していただいたら200円値引きしていました(pixiv PAYも使っていましたが、pixiv PAYでの決済は1件もありませんでした)。今回は値引きは提供していませんが、利用者数は2019春と今回で変わりませんでした。
キャッシュレス決済、なかなか普及しないなというのが正直な感想です。小銭をやり取りしなくてもいいというキャッシュレス決済の強みはゲームマーケットのような即売会でこそ生かされます。9割のブースでキャッシュレス決済ができて、9割の来場者がキャッシュレスで決済するくらいには普及してほしいなと思います。今や小銭を用意するにも預け入れるにも手数料がかかる時代、小銭のやり取りはできるだけ減らしたい。
中国の即売会はすでに、現金で決済しようとすると怪訝な目で見られるくらいの状況になっているはずです。もっとも、全出展者が商用利用できるアカウントを取っているかというとかなり怪しいですが……。
ディーラーダッシュについて
開場前および開場直後(目安として開場後30分まで)は出展者は購入してはいけないというルールがゲームマーケットにはあります(いわゆるディーラダッシュの禁止)。出展者の手引きで半ページをまるまる使って枠で囲むほどの書きぶりなので、クレームが来たときにシャットアウトできるようにとりあえず書いといたといった類のものではなく、事務局としてかなりしっかり規制したい行為なのだと思います。
今回、開場後15分くらいでブースに来た出展者がいました(もちろん一旦お引き取り願いました)。また、開場直後に首から出展者証を下げた人が会場内で購入したであろうゲームを持って歩いているのも見ました。
出展者証を持っている人でも手引きの内容の理解度はまちまちで、設営だけ手伝いに来たという人もいることでしょう。大きなブースのスタッフであれば、手引きの存在すら知らなくても不思議ではありません。開場前に場内アナウンスすればさすがに周知できるだろうし、売る側としても断りやすくなるんですが、どうですかね(ちなみにゲームマーケットは出展者アンケートなかったんでしたっけ。この手の要望は事務局に直接メールしたらいいんですかね)。
宅配業者について
ディアシュピールの川口さんも書いてましたが、高かったですね。今後もコミックきゃりぃによる搬出が続くとなると、搬出方法を一考する必要があります。
高いだけならまだしも、オペレーションがぐだぐだなのはなんとかならんもんでしょうか。列が全然さばけておらず、領収書を頼んでもすぐに出てこないという体たらくでした。
コミックきゃりぃの運営業者の拠点が愛知にある関係か、ゲームマーケット閉会翌日の午前に私の自宅に着荷するという爆速サービスを受けることはできましたが、搬出でその速さは望んどらんのよなあ。
その他
ゲームマーケットの会場で知人に会ったり、ゲームの感想を聞いたりするのは何度体験しても良いものです。マーダーミステリーはオンラインで出版できてしまいますが、オンライン中心に出版している方にもぜひゲームマーケットへの出展を体験してもらいたいなと思っています。ぜひいつかマーダーミステリーを自作したいと思っている方は、次のゲームマーケットを目標にしてみるのはどうでしょう。
2022秋もぜひ名古屋マーダーミステリー倶楽部で出展したいと思っておりますので、興味のある名古屋周辺の方はぜひご連絡ください。
ノートに「スキ」をしていただくと、あるボードゲームの中国語タイトルと、それに対応する日本語タイトルが表示されます。全10種類。君の好きなあのゲームはあるかな?