見出し画像

最近読んだマンガが深いから伝えたい

私が最近読んだ漫画で、すごく印象に残った言葉たちがたくさんあって誰かに伝えたいので、ここに載せたいと思います。

ひとつめ。
人間と動物のような見た目の人々が共存する世界の中で、
カエルの見た目をした男性に対して、人間の少女が「あなたは幸せですか?」と尋ねた時の彼の答え。

こうあるべきという周りの常識に傷つけられることはあるけど
この、理からゆがんだ姿に生まれたから
不幸ってわけじゃないですよ。

幸せになるために生きてるんですから
それ以外の目的なんて人生にないですから
しかもありがたいことに、
幸せなんてひとそれぞれいろんな形があるんですから
人生楽勝ですよ

人生って何だろう、幸せって何だろう、ってよく考える私にとって
後半の言葉はほんとに素敵に映った。
なるほど、人生楽勝って、そうきたかと思った。
こんなにも楽観的で希望が持てる見方や言葉があるんだと、
幸せなんて定義は自分で作れるから、勝手に都合の良いように決めちゃって幸せになればいいんだって、本当に心から前向きになれた言葉。

そしてふたつめ。
とあるバーで、自分のやりたいことが仕事にできないことを周囲のせいにして
いつも逃げようとしている女性に対して、バーのママがかけた言葉。

じゃあアンタ、今まで自分で目標立てて
それに向かって努力して
何かを成し遂げたことあるわけ?

これはただもうぐっさり刺さった。
なんとなくで生きてきたから、正直あまりこれを達成しました!という実績がない私。。(だから就活の時めちゃこまった)
今からでも遅くないから、この言葉を壁に貼りました。

みっつめ。
次も同じ漫画の続きなのですが、この女性
ママに怒られてふてくされ、以前いた職場に戻ろうとするものの、
すでに新しい人が雇われていたことで居場所を失ってしまいます。
呆然とする女性に対して、ママがかけた言葉。

自分の居場所ってね
どこかにあるもんじゃないのよ
アンタが自分で築き上げるの
行き当たりばったりの壁にぶつかって
逃げてばかりいちゃダメなの

まあこれもぐっさり。
コミュニケーションが苦手な私は、集団になじむことが苦手で
これまで何度も居場所を見つけられずにさまよってきました。
この言葉で、私自身もこれまで受け身だったから見つけられなかったんだなと痛感。
真っ先に壁に貼りました。

最後長いですがよっつめ。
「悪役派遣業」という変わった会社を営んでいる人に、どうしてこんなことをしているのかと尋ねた時の答え。

戦争をする国は どちらも自分が正義だと言うでしょう
私に言わせればどちらも
自己利益を追求する生き物に過ぎない

ただ、自らに正義があると信じれば強くなれる
みんな 正義の味方になりたいんです
正義のためなら命だって惜しくない
自分の命も… 他人の命も

正義とは 恐ろしい 簡単に命を捨てさせる

だから私はこの会社を作ったんです
あなたと一寸法師が争わなくてもすむように

一寸法師は置いといて、
重たいけど、正義とは何か考えさせられる言葉。

ちょうど宗教についての本を読んでいたのですが、
一時期イスラム教の若者の中でジハード(聖戦)と称して
正義のために自爆するのがかっこいいという風潮が流行ったんだそう

江戸時代の侍も、正義や信念のために自ら腹を切りますし
戦時中はお国のためにと自ら死んでいった人がどれだけいたことか。

とはいえ現代社会では、正義のために自らや他人を故意に殺すことはあまりないのかもしれない。

でも先日のトランプ元大統領支持者の暴動では
それぞれが正義だと固く信じたもののために動き出して、
そして故意ではないにしろ、死人を出してしまった。

日本でも正しくない、ふさわしくないと思われる人や行動に対して
異様なほどにSNSなどを駆使して攻撃を仕掛ける人がいる。
それが人を死に追いやることも知らずに。

みんながみんな自分が正しいんだ、正義なんだと思っていることがあるから
それに反するものは正そう、排除しようと一気に火が付く。
自分は正しいことをしている、自分は間違いを正す正義の味方だと
固く信じているからこそその手を緩めようとせず、
それが人を殺してしまうことだってある。

時代によっては殺人ですら「正義」になる世の中に
絶対正しいこと、絶対の正義なんてこの世にあるわけないのに。
悪だと思われる行動の裏に、どんな事情やストーリーがあるかもわからないのに。

みんな、自分が見ている景色がすべてで、自分こそが正義だと、固く信じてしまう。

それでいいのだろうか。

この漫画は日本昔話をテーマにしていて、
この質問をしているのは桃太郎、この「悪役派遣業」を経営しているのは鬼なんです。
(だから一寸法師とか出てくるわけで)

この元となった昔話「桃太郎」でも、
私たちは当たり前に、桃太郎が正義で鬼が悪だと教わりますが、
それもあくまで桃太郎視点での話。
鬼が町を襲っていたのだって、もしかしたら鬼にとっての正義があったからなのかもしれない。
それを一方的に桃太郎こそが正義と決めつけていいんでしょうか。

鬼が会社を経営していて、そこに桃太郎が依頼に来る、
こんな設定こそ面白い漫画ですが、
正義、正しさという言葉の危うさを感じさせられる話でした。

そしてもっとこの世の中が、人にはそれぞれの見方や価値観があることを認識し、
それに対して寛大になってほしいと心から思いました。

まだたくさんありますが、最近のベストはこんな感じです。

ちなみに、これらは漫画サービスcomicoに掲載されている漫画で、
一つ目と四つ目は下西屋さんの「世界はハッピーエンドでできている」
二つ目めと三つ目は駒井千紘さんの「スナック隠恋慕」です。

どちらも基本ギャグマンガなのですが、ちょいちょいこういう良い話というか、考えさせる話があるのが良いなあって思います。
(だから「銀魂」とかも大好きです)

ということで、以上です~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?