YouTubeチャンネルを1年運営。登録者数1,000人を達成して、気がついたこと
起業したてで、全然うまくいかない時、ある人から「これからは、企業も個人も1つはyouTubeを持つ時代だよ」と、自分が考えていることの発信をオススメされた。
当時は尖っていたので「うるせぇな。何言ってんだこいつ」と思っていたが、1年、企業アカウントとして個人の考えを発信し続けてみて、やっと分かった。
これからは、企業も個人も1つはyouTubeを持つ時代だ。笑
ちなみに、僕がやっているYouTube チャンネルはこちら。
経営者、マネージャーの方々向けに、営業・マーケティングに関する僕の気づきを発信するチャンネル。
今日は、最初は自分の考えの発信に否定的だった僕が、なぜYouTubeを始めることになったのか、そして、やってみて気づいたメリット・デメリットなどを書いていこうと思う。
結論から言うと、やってみて良かったのだが、様々な事情で、やるかどうか悩んでいる人たちに読んでもらい、後押しになれば幸いである。
1.なぜ、YouTubeを始めたのか
これはシンプルだ。
僕は経営者向けのYouTubeなどをよく見る方なのだが、西崎康平 ブラックな社長とか、StockSun-WEBコンサルティングなどのYouTube動画を見ているうちに、なんだか気になって、その会社のことを調べてしまっている自分がいた。
これだけでも、十分やる価値があるなと思っていたのだが、よくよく見てみると、新サービスをローンチする時の動画が、2万回も再生されていたりする。
タクシー広告を見る人が2万人乗車するのと同じ効果を、動画1本撮影・編集するだけで得られてしまうことに気づいてしまったのだ。
これはTSUIDEでもやるべきだと腹を括り、YouTubeチャンネルを始めることにした。
2.YouTubeをやるときに決めたこと。
まずは、ターゲットの選定だ。
ご覧の通り、最初は登録者の伸びに応じて、ターゲットを変えていく予定だった。
YouTubeを始めたての頃は、営業マン全般に向けて考えを発信するために、以下のような発信をメインにしていたのだ。
他にも、
・中森明菜、BOØWY、松田聖子が歌えない人間は営業をやめろ
https://www.youtube.com/watch?v=j8Tv8VWsVgk&t=40s
・【保存版】会食のお店選びの極意、教えます。
https://www.youtube.com/watch?v=Skw4dRd1PCY&t=339s
・営業マンが必ず使うべき「歯磨き粉」と「マウスウォッシュ」教えます。
https://www.youtube.com/watch?v=29mJsja8Nbg
などなど、今考えると、かなり広い幅でターゲット選定をしていた。
しかし、途中から気がついた。
TSUIDEに仕事をお願いしてくれる人に、ターゲットを絞らなければ意味がない。
この考えに至ってからは、ターゲットを明確に経営者・マネジメント層に絞った。目的に沿ったKPI設定は、全てにおいて重要である。特に、BtoB企業は、バズればいいというものではないことを、肝に銘じておくべきだ。
今、このチャンネルの登録者数は約1,200人。
YouTuberなどに慣れた一般の人から見たら、たかが1200人と思うかもしれないが、僕から見たら、経営層/マネジメント層など、選りすぐりの1,200人が、TSUIDEのサービスや、代表の僕の考えについて聞くために、集まってくれているという認識である。
この、「バズらなくていい」という決断が重要で、100万人が集まっても、チャンネルが信用されていなければ全く意味がないのだ。徒にフォロワーを増やすと、ともすれば、アンチコメントが投稿されるリスクを常に抱えた上で発信をしなければならなくなる。
それよりも、1万人フォロワーがいて、ほぼ全員が「この人の言うことなら間違いない」と思ってくれる状態の方がよっぽど価値のあることなのである。
だから、セールスドッグ by TSUIDEチャンネルでは、TikTokや、YouTube Shortsのような、リーチを増やすためだけのアプローチは、一切やっていない。
このような試行錯誤を繰り返しながら、今では順調に目的に沿ってチャンネル登録者数を伸ばしているが、当然辛いこともある。
3.YouTubeを始めてみて、「きつい!」と思ったこと
まず、面倒くさい。
立ち上げのためのチーム組閣、そのマネジメントはもちろん、基本撮影は、現業と被らない朝や休日となる。
しかも、一度に5-8本分を撮影するので、2時間ほどは喋りっぱなし。
その前の企画会議や、月次の振り返りなどにも、中々に時間を削られる。
しかも、最初は思っているより伸びない。
今でこそ、月に200-250人ほど登録者数が伸びているが、最初は動画を上げども上げども、1動画に2.3人ほどしか伸びず、何度辞めようと思ったか分からない。
最初の1年間は本当にきつかった。
ただ、もちろんやってみて個人的に良かったこともたくさんある。
というか、やってみて良かったことの方が遥かに多いと言うのが、僕の出した結論である。
4.YouTubeをやってみて良かったこと/気づき
本当にたくさんあるので、箇条書きで書いていく。
<個人的観点で>
●思考が整理される
これは、本当に感じている。
目の前の業務を淡々とこなしていると、つい、長期的な視点での経営論や、思考の言語化を疎かにしてしまうが、強引に時間を取ってアウトプットに使うことで、半ば強制的に自分の考えをまとめることができる。
●「何に人が反応するのか」がリアルにわかる
基本的には僕も、チームも全ての企画がウケると思って投稿している。
ただ、再生回数には如実な差が出るのだ。
この、「ウケると思ってたのにウケない」「ウケないと思ってたのにウケた」の繰り返しが、経営者やマネージャー陣には、特に必要な体験だと思っている。経営こそ、この作業の繰り返しだからだ。
自分が当たり前だと思っていたことに価値があることに気づけたことも、思わぬ収穫だった。
●動画制作が、いかに大変かがわかった。
5分の動画を作るのに、こんなに時間がかかるなんて知らなかった。
企画を出して、撮影して、編集して、音をチェックして、テロップをつけて…etcetc…
週2回動画を出すだけでもこんなにきついのに…
YouTuberってすごかったんだ…と素直に感動した。
●社内へのトップメッセージの発信媒体としてちょうどいい
リモートワーク全盛期において強く思うことがある。
「緊急かつ重要なこと」は人は普通に話す。
だが、「何を面白いと思うのか」や、「その人の価値観」などの「緊急ではないけれど重要なこと」=「想い」については、中々リモートでは話せなくなった。
昔は飲みの場や、タバコ休憩など、仕事中のちょっとした時間に判断されていた「自分の想いや、価値観」を発信する場所があまりない今、YouTubeを通して、メンバーに伝えることができるのは嬉しいことだ。
社内の反応も良く、みんなよく見てくれていることを実感する。
<営業的観点で>
●商談に活きる
これも日々感じていることだ。
僕のYouTubeではお客様によく聞かれることをベースに話すことが多いため、商談では、このチャンネルで話したことをそのまま話せばいいことが多いし、最近では「松田さんがYouTubeでもおっしゃっていたように…」と、逆にお客様から切り出されるケースも少なくないのだ。
これは、かなりやりやすい。
●YouTube経由での仕事の相談が増えた
これは、直接的なメリットだ。登録者数700人を超えたあたりから、如実にinfoへの問い合わせが増えた。
「Youtubeを見てきました」「何か弊社が相談できることがないか、打ち合わせさせて欲しい」と、とにかくTSUIDEと何かやりたいという相談が主で、詳しくはここでは書けないが、実際に実施が決まっているものもある。
<採用的観点で>
●面談を受けてくれる人との、価値観の擦り合わせがいらない
商談にも通じることだが、面談を受けにきてくれる人となると、圧倒的に「YouTubeを見ました」という人が多くなる。
このように、第1印象ですらない、第0印象を作れるというのは、価値観の擦り合わせが肝要な現代において、地味に大きいメリットだと思っている。
ちなみに、このYouTubeが刺さらない人がTSUIDEを辞めていっており、共感できている人が残っている印象なので、採用後のカルチャー醸成にも一役買っているのではと僕は睨んでいる。
4.これからについて
まずは、2023年中に登録者数1000人を突破するという目標を達成できた。
当然、今後も登録者数を伸ばしていく予定だ。
まずは登録者数10,000人まで。
そして、今まで得てきた知見は余すところなく、TSUIDEに依頼してくれたお客様のために使っていきたい。TSUIDEでは、YouTubeの企画・制作代行も行っているので、是非相談してきてほしい。
別に、TSUIDEに頼まなくとも、1年後も会社をやっているつもりなら、全員YouTubeをやるべきだと、今なら自信を持って言える。
これを読んで、少しでもYouTube発信や、TSUIDEのチャンネルに興味を持っていただけたなら、幸いである。
<ご相談はこちら>
https://to.tsuide.jp/l/967003/2022-10-13/2rfm2
<TSUIDEで働きたい方はこちら>
https://to.tsuide.jp/l/967003/2022-10-13/2rfm5
<TSUIDE社の公式Youtube>
https://www.youtube.com/@bytsuide6055
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