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Coffee break(1)☕️ ☕️ ☕️ - Viaggio in Italia attraverso i romanzi

2022年2月25日にスタートした「イタリア20州それぞれを舞台にした作品を読む」リーディングチャレンジ。約2ヶ月が経過して、まだ2つの州しか踏破してないけど、冊数でいえば5冊読めたから、まずまずのスタートかな。疲れていても、一日最低2ページだけは読もうと決めて、ちょびちょび進めています。

トスカーナ州で選んだ作品は、Niente caffè con Spinosa / Alice Cappagli。老齢の哲学教師と彼の家にお手伝いさんとして出入りすることになったアラフォー女性の心の交流物語。主にリヴォルノが舞台で時々ピサも登場。人物描写に深みがない、エピソードどうしのつながりもない、がっかりな作品でした。

カンパーニャ州で選んだ作品は、L’amica geniale / Elena Ferranteの4部作。こちらはナポリを舞台に1944年生まれの二人の女性の友情の物語。この作品はナポリという町も主役と言えるほど、ナポリの生活や雰囲気がヒシヒシと感じられる作品。ストーリーを追いながら、戦後イタリア社会の雰囲気が垣間見れて、自分はこういうタイプの作品が好きなんだなと改めて気づきました。これはいつかまた再読したいです。

さて、次はどこの州に行こう?

候補として本棚から取ってきたのはこちら。

●ラツィオ州
L’acqua del lago non è mai dolce / Giulia Caminito
時代は今で、ローマからブラッチャーノ湖のある町へ移住してきた一家のその娘が主人公の話みたい。どこかで、L‘amica genialeとテーマ的にかぶるところがあるって読んだ記憶があります。少女の成長物語、という意味でかな?

●ピエモンテ州
Donna della domenica / Fruttero & Lucentini
これは2011年くらいにイタリアの友達からもらった本。何度か挑戦したんだけど、50ページ以上先に進めなくて。文体がおしゃれでアイロニックな感じなんだけど、何に対するアイロニーかがわからなくて・・・。今なら、少しは理解できるようになっているかしら。話は1970年台のトリノが舞台。建築家の殺人事件から物語はスタート。上流階級一家、彼らの友達のゲイ男性、住み込みのお手伝いさん、刑事などが出てきて、「トリノを舞台にそこに集う様々な社会階層の人の繋がり」がテーマの作品なんだろうなと思って読んでいたけど、自分の読解力に自信がなく、本当のところはどうなんだろう?

●エミリア=ロマーニャ州
L’ispettore grazia Negro / Carlo Lucarelli
この前のL’amica genialeとは全く違った雰囲気の作品だったらこれかなと思って、これも次に読む作品の候補。ボローニャで起こる連続殺人モノ。この事件って本当に起こった話なのかな?どうでしょう。

●ヴェネト州
Stabat Mater / Tiziano Scarpa
「ヴェネツィアの女子孤児院に暮らす少女と天才作曲家アントニオ・ヴィヴァルディの話」と聞いて興味を持って買ったんだけど、これもなかなか入り込めず、買って10年以上経っているのにまだ読めていない本。ゴールデンウィークで時間に余裕があるから、読むなら今?

この4つの中だと、精神的なハードルが一番高いのがピエモンテでその次がヴェネトかな。逆に、一番ハードル低いのがラツィオ。うーん、どれにしよう。

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