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Lettera a un bambino mai nato (2)
Oriana FallaciのLettera a un bambino mai nato、今日は13章まで読みました(全32章)。
病院でも妊娠していることを確かめられました。
お医者さんから"Congratulazioni, signora"(奥様、おめでとうございます)と言われて、間髪入れずに"Signorina"と訂正するOriana。その後、おめでた気分は吹っ飛び、医者も看護師さんも態度が豹変してしまいます。友人からも(結婚もしないで)子どもを産むなんてバカだと言われ、中絶をすすめられます。
イタリアで中絶が認められたのはいつだろうと調べたら1978年でした。この時に定められた法律で妊娠90日までは女性の意思で中絶できるようになったようです。Orianaが妊娠したのは1975年なのですが、その頃も法の抜け道はあったのでしょうね。
今のところ、彼女の意思を尊重してくれるのは両親だけみたい。両親からは赤ちゃん用の靴のプレゼントが届きます。また夢の中で、彼女の祖母が8人の子どもを産み、8回の中絶をせざるを得なかったと語るシーンが出てきます。お金持ちなら16人の子持ちだった、でも結局は中絶にもお金がかかってたまらない、とも言い、そして神父様からも「人殺し」と責められる(という夢)。
"Non è vero che ci si fa l'abitudine, ogni volta è la prima volta. Ma questo il prete non lo capiva" (中略) Dall'interno del confessionale s'è alzata una voce cattiva, la voce del prete: "Lei ha ucciso una creatura! Ha ucciso una creatura!" La nonna tremava per il terrore che gli altri ascoltassero. Si raccomandava: "Non gridi, reverendo, la prego! Lei mi fa arrestare! La prego!"
妊娠は、人を内省的にさせるイベントなんだなと感じさせられます。家族について、女性が仕事をすることについて、愛について、男に生まれたら、女に生まれたら・・・次から次へとテーマが呼び起こされていき、Orianaはそれをお腹の子どもに語りかけます。
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