L’acqua del lago non è mai dolce (5)
「イタリア20州それぞれを舞台にした作品を読む」チャレンジ。5つ目の州はラツィオ州のL‘acqua del lago non è mai dolce (Giulia Caminito, Bompiani, 297ページ)を読んでいます。今日は、第9章216ページまで。
166−167ページにAnguillaraの住人がカテゴリー分けされている記述がありました。簡単にまとめると、こんな感じ。
(1)三・四世代前からの住人。農業で土地を持っていたり牧場経営している人。
(2)近郊から移り住んできて、まだニ世代目くらいの人。この頃、建設ブームが起き、村から街へと発展した。
(3)ローマからの比較的裕福な移住者。都市のカオスを避けて移り住んだけど、子供はローマの学校に通わせ、職場もローマ。
(4)ローマの物価が高くて、仕方なく移り住んできた人。Gaia一家もここのカテゴリー。仕事は、地元の商店、スーパーの従業員やお手伝いさんなど。
(5)ドイツ、オランダ、イギリスからやってくるリッチな外国人。古い住居をリノベーションしてB&Bをやったりする。
(6)単純労働に従事する外国人。ポーランド、ルーマニア、アルバニアからの人たちで、家を間借りしている人。
Gaiaは(4)のカテゴリーだけど、ローマの学校に通っている。Gaiaの付き合っている人たちには(1)(2)(3)の人たちもいるけれど、あまり深いつながりはこれまで読んだところ見えてきていない。
Gaiaはもうすぐ高校を修了する。高校の先生は、Gaiaが大学に進むとは全く想像していない。ウェブデザイナー、看護師、エステティシャン、法律事務所で事務をするか、軍隊に入るのはどう?と提案。
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