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La donna della domenica (2)

「イタリア20州それぞれを舞台にした作品を読む」チャレンジ。7つ目の州はピエモンテ州トリノを舞台にしたLa donna della domenica(Fruttero & Lucentini, Mondadori, 422ページ)を読んでいます。今日は第1章Il martedì di giugno in cui(33ページ)を読み終えました。

イタリア語は、これまで読んでいたどの本よりも難しく感じます。登場人物が多くて、呼び名が変わることもしばしばで、あれ、これ誰だっけ?となったり、代名詞が何を指すのか、動詞の主語は誰か、きちんと確認していかないと、話についていけなくなりそう。今回はなるべく辞書をひきながら丁寧に読んでいこうと思います。

登場人物について、さらにわかったことをおさらい。

●建築家のGarrone
火曜日の夜10時過ぎの待ち合わせをソワソワ待っている。それまで、映画館に行き、食堂でご飯を食べて、食堂の店員さんに軽口を叩く。お金にせこいGarroneだけど、この日はチップで270リラも残していった。その後、事務所で待ち合わせの時間を待っているけれど待ち人は来ず・・・。

●Anna Carla
ブルジョワの有閑マダム。前日、つまり月曜の夜にMassimoとGarroneと何かがあったみたい。Massimoに手紙を書こうと筆をとるけど、なかなか書き上がらず、書き損じの紙があちこちに散らばっている。

●Vittorio
Anna Carlaの旦那さんでDorio S.p.Aの社長。何か奥さんに言えない秘密?悩み?があるっぽい。この日の夜は、ドイツ人クライアントと夕食会だったけど途中で抜け出してしまう。

●Benito e Maria
Anna Carlaの家のお手伝いさん。Benitoは、Anna Carlaの吸い残しのタバコを拾い集めてる。Anna CarlaがMassimo宛に書いた手紙を読むと、そこにはGarroneを始末しよう・・・」的なことが書かれていた。二人は仕事っぷりが悪いので解雇される。

●Massimo
Massimoのお母さんは、 ひとり暮らしをしている息子となかなか会えないことを嘆いている。Massimoについての情報はまだあまりない。

●画商のVollero
アンティークものを扱う。Garroneを疎ましく思っている。

●Piovano姉妹
Garroneが夜の待ち合わせの前に立ち寄ったところ。Piovanoは由緒ある名前で姉妹はその遠縁。Garroneはこの二人に対して何か企んでいるみたい。

こんなところ。

ちょいちょい、南から北イタリアに来ている人をディスってる発言があります。「子どもいないって言う南の人に部屋を貸したら、3ヶ月後には14人住んでることになる」

Ecco cosa succede, -osservò l’architetto, -quando affittano ai meridionali. Ne prendi due, garantiti senza bambini, e dopo tre mesi te ne ritrovi sulla testa quattordici.

Fruttero & Lucentini: La donna della domenica (Mondadori, 1972) 21

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