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甲府のバスマップを作ってみた(1)

甲府市内のバスが、どこを通っているかわからない。

交通分野には比較的明るいと自負する自分でさえ、市内のバスルートを把握するのは難しい。もちろん自分がこれまでバスを使わずに生活できる環境にいたからだろうが、例えバスを定期的に利用する人であっても、自分が使う路線以外についても理解が深い訳ではないだろう。バスの利用率低迷は全国の地方都市での共通の問題であるが、その原因の一つに「どこを通っているかわからないので、移動手段の選択肢に挙がらない」があるだろう。

GWの最中、バスルートを調べる機会があったのだが、やはりどこを通っているかイマイチわからない。きーーーっとなって、自分が欲しいバスマップを試作したので、せっかくだから公開してみる。


欲しいバスマップの条件

1)甲府駅を起点とした放射状のバスマップ
甲府市内のバスルートは、甲府駅を起点に考えると放射状に伸びている道路(地形、地理情報)とセットで理解するのが手っ取り早いと。運行系統上は、例えば敷島営業所〜甲府駅〜医大病院のように一体化されているが、ルートを甲府駅を起点に分解すれば、全て放射状の図で表現できるはず。

2)代表的な経由地がわかれば良く、詳細な情報は一旦不要
とにかく、どの道路にバスが通っているか、一目でわかることが大切で、詳細なバス停情報は、バス会社のHPなど(以下のリンク参照)で調べれば良い。

3)路線カラーで整理したい
甲府駅を発着するバスは、確か全ての運行ルートに系統番号が付与されているはず。しかしそのナンバリングにルールが見出しづらいのが難点。ならば、大都市の鉄道路線図のように、甲府駅を起点として方面別で路線カラーを導入して整理したらどうか。すでに甲府駅南口バスターミナルが方面別での乗り場になっているが、それをバス案内で積極的に活用する案。
例えば56、57、58系統は、敷島営業所(敷島団地)から甲府駅を経由して山梨大学付属病院に向かうので、下図で言う「赤+緑ルート」と案内する。


つまり、図にするとこんな感じ。

バスルートimage

公開中のバスマップ3種のメリット/デメリット

インターネットで調べられるバスマップは大別して3種類。


1)やまなしバスコンシェルジュ
山梨交通、富士急バス、その他市営バスの情報を全て網羅していると思われ、近くのバス停検索やバスの接近情報を検索するのに重宝する。
しかし、バスルート全体像が掴みづらいのが難点。

2)山梨交通HP バス路線図
路線図は東西南北エリアごとに分かれており、放射状という地理情報のイメージと近いが、やはり全体像として理解しづらい。また、当たり前だが富士急バスのルートは調べられない。

3)甲府市バスマップ(甲府観光バスマップ)
甲府駅を起点とした1枚の路線図に収めてられている。色分けは甲府駅バスターミナルの発着バースごとに色分けされており、概ねの地理的情報も付加されている。しかし、少し模式的にすぎる。自ら頭の中で地図とリンクさせれば読み込めるのだけど、やはり、どのエリアを通っているかが、パッとわかるような表現を追求したい。

とりあえず作ってみた

そんなんで、勢いそのままに手を動かし始めた訳だけど、非常に難しい...。泥沼にハマりそうだったので、試作段階で公開して、今後の展開については、みなさんのお知恵を借りたいところ。

甲府バスマップ(1)

甲府市周辺の地理を理解する上で、主要な山、川(橋)、鉄道、道路名を抑えることは欠かせない。方角、距離感のバランスを保ちながら、最小限の情報に整理したつもりだが、当初の想定以上に情報量の多いマップになってしまった(苦笑)主要路線のみ掲載するはずが、気づけばかなりマイナーな路線まで。
デザイン的にも、まだまだ改良の余地あり。便数が多い路線は線を太くしたいのだけど、ルールが統一されていない。また、上記の条件に挙げた3)は結局、手付かず。これに色を入れ始めたらもっとゴチャゴチャしてくるのだろうな... この辺のところ、デザイナーのみなさんのご意見を聞きたい(笑)

ちなみ、軽い気持ちで作り始めたので、Powerpointで作成してありますw 今後の作業のことを考えればillustratorで作るべきだったが、次の段階の作業をするどうかは、みなさんの反応次第で決めます(笑)

※ 地図に誤りも多々あるので、このマップ使用時の責任は負いかねます。

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