BitStarのロゴ刷新プロセスを公開
こんにちは。
株式会社BitStar デザイングループ マネージャーの菊地です。
BitStarは、2020年4月24日にプロダクション事業を中心にロゴを起点とした全面リニューアルを行いました。
企業認知の向上を狙ったリブランディングは、社内に新設されたデザイングループ、役員陣を主導に社内外を巻き込んだプロジェクトになりました。
大きな特徴としては、ミドル期のスタートアップが役員を中心に上流工程から自社を見直し、インナー・アウターのリニューアルを行なったことになります。
リニューアルプロセスを公開する理由
これまで、UI/UXを中心に体験に基づくサービスづくりを主にやってきましたが、いわゆる会社のブランドづくりの経験は十分とはいえず手探りで進めていくなかで、他の事業会社のCI・VIデザインプロセスを参考にさせていただきました。
そこで、BitStarにおけるリブランディングの背景や裏側を公開することで、少しでも有益な情報を共有していきたいと考え、公開に至りました。
全てのリニューアルプロセスを記載すると、かなりのボリュームとなってしまいますので、リブランディングについては今後複数回に分けて取り上げていきます。
今回は、ロゴデザインの刷新にフォーカスしてまとめています。
何のためのリブランディングなのか
- 外部に対しての課題
はじめに、リブランディングにおける外部に対しての課題として、「企業としての機能の提示」が正しく滞りなく行えているかの部分について整理します。
これまで、BitStarではプロダクション事業を「E-DGE」という名称で運営しており、クリエイターマネジメントの会社としてのイメージは「E-DGE」という名称に蓄積されていました。
他事業部においても、事業立ち上げ時期の違いなどが原因で、ロゴデザインやスタイル・体験・クオリティーがバラバラな状態であり、さらにコンテンツ制作事業への注力も外部にうまく伝わるようにしたいという要望もありました。
そこで、リブランディングによってプロダクションと社名を一致させ、各事業のブランド・サービスイメージに統一感を持たせることが一つの大きな目的となります。露出時の企業イメージを想起させる機会をまとめ、「企業としての機能の提示」を滞りなくダイレクトに伝えることによって純粋想起の向上を目指すことにしました。
最終的には、「純粋想起」の向上によってクリエイターの活躍の場を今以上に提供できる環境を作ること、当社で注力しているコンテンツ制作の機会を創出することが狙いになります。
- 内部に対しての課題
つぎに、内部に対しての課題としては、在籍するメンバーが個人・チームで実績を伸ばしていくなかで、組織としての一体感については「我々は何を成すべきか」という考えに個人差がありまとまりに欠け、バリュー・ミッションについても十分に日々の業務に浸透している状態とは言い難いものでした。
そこで、役員陣を中心に会社のDNAから改めて考え直し、ミッション・ビジョン・バリューを再構築、意識改革、共通認識を持てるような社内浸透を考慮したキャッチーなワーディングで進めることにしました。
-結論、誰のためのリブランディングなのか
結論として、クライアント・ファン・ユーザー・クリエイター・メンバーと、すべて全取りの内と外どちらにも向けたリブランディングになります。
新しいロゴの機能と役割
まず、ロゴデザイン及びリブランディングの上流部分のディレクションなどは、制作を依頼した「シフトブレイン」チームを中心に行っていただきました。
本プロジェクトで新たに制作するロゴデザインは、社名とプロダクション名が一致し、コーポレートロゴであり、サービスロゴでもあります。
なので、リサーチから企業DNA、ステークホルダーとの関係から読み取れるキーワードと、機能・役割をベースにビジュアルへと落とし込んでいきました。
すべてを書いてしまうと膨大な量になってしまうので、議論の中の節目で出てきたアウトプットを公開します。
-企業DNA
-パーソナリティーとデザイン原則
Brand DNAが持つべき人格と、それを表現するために必要なデザイン原則を定義しました。
-ステークホルダーとの関係から抽出したキーワード
-新しいロゴの機能と役割
ロゴデザインに期待する役割と機能を決定するために、プロダクションサイトの制作・リブランディングを中心に制作を依頼した「シフトブレイン」と共に過去から現在、そしてこれからについてリサーチを重ね、ブランドDNAの骨子を作成しました。
・ブランドのDNAは、「想像力」「信頼性」「挑戦」
・もともと持っているが認知されていない部分として、「想像力」
・もともと持っていて認知されている部分として、「信頼性」
・これから作っていく部分として、「挑戦」
特徴とベネフィット、現状のパフォーマンスと将来へのドライバーで比較を行い、ブランドの与えるイメージを「挑戦」に大きく振り切ることに決定しました。
そこから、企業ロゴおよびサービスロゴに期待する機能と役割について設定していきます。
新しいロゴの機能:
新しいロゴの役割:
ロゴの決定と展開
-決定したロゴデザイン
決定したロゴデザインは、クリエイターにスポットライトを当て、新しい価値を見出し続けていくビットスターの姿勢を象徴しています。
光に照らされ、現れる影によりBitStarの文字を描き出す。
輝く光は、クリエイタであり、社員であり、チームでもあります。
輝くことで、BitStarを浮き上がらせる。想いを形にした素晴らしいロゴデザインになりました。
サービスロゴ
コーポレートロゴをベースに、各事業部のロゴデザインを揃えました。一貫したブランドイメージを訴求することにより、ブランド認知を高める狙いです。
-ロゴの展開
WEBサイト
各サービスWEBサイトも全面リニューアルいたしました。
コミニケーションツール
名刺、封筒などのコミニケーションツールをはじめ、ステッカー、バリューカードなど一新しました。
-メディアキット
クリエイター、クライアント、メディア、社内のロゴ使用をフォローするためにメディアキットページを作成しました。
-ブランドガイドライン
次回のリニューアルプロセス告知
-そして、これから
以上、株式会社BitStarのリブランディングの裏側を公開させていただきました。今回は第一弾としてロゴデザインを中心に公開しましたが、次回はWEBサイトリニューアルについてまとめようと思います。
シフトブレインさんとの本プロジェクトは終わり、4月下旬からはBitStarデザイングループに本格的にバトンが移りました。マネージャーとしてより一層、各種サービスや新規事業、オフィス空間などに新しいブランドのVIにて適用作業を進めてまいります。
BitStarらしいブランドづくりは、ここからが本当に挑戦になります。仲間を募集中ですので、もしご興味ある方はご連絡ください。
この記事を公開とともに、Twitterを始めました。
SNSにへのつぶやきに慣れてないので心配ですが、デザイン関係を中心に発信できていければと思っております。
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