寒いなと思ったら――
作業をしていたらゾクッ。
急激な気温変化か、体調か。
見れば、電気ストーブの横でこっちを睨む扇風機がいた。
使いもしないのに放置されていたもの。
こやつの霊気か、と押入れ奥に仕舞った。
いろいろと目についてくる。
仮眠用ベッドの上掛け。
タオルケットを掛布団に変える。
勢い、クローゼットのシャツや靴下等も奥と手前を入れ替えた。
帰宅した妻に話したら、
「そうだね。夏じゃないよね」と言って、四歳息子の敷布団のひんやりパッドを取り外し始める――え、今?
なんでも、息子がそのひんやり感を気に入り、毎晩パンツを下ろしてスリスリしながら寝てる姿を見て、変えられなかったんだとか。
息子に起毛シーツにしていいか問うと、
「なんか夜、寒いと思ってたんだよ」 おい。
リビング用のひざ掛けも出し、我が家は一気に冬仕様へ。
よしっと寛いだら、息子が「あっ」と10月の壁掛けカレンダーを指さした。
冬支度ずささと千切るカレンダー
(ふゆじたくずささとちぎるかれんだー)
季語(晩秋): 冬支度、冬用意
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