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チェルシーファンから見たブライトン戦(2020-21開幕節)

日本時間9月15日4時15分、チェルシーにとってのリーグ初戦がキックオフ。昨シーズン最終試合(CLバイエルン戦)から36日で新シーズンが開幕した。
普段であれば2ヶ月近くあるシーズンとシーズンの間の期間であるが、今年はわずか1ヶ月ほど。短い期間で新加入選手がどこまでチームにフィットしているか、そして選手全体のコンディションは良好かどうか、注目が集まる。

昨シーズン、ランパードは監督としてプレミア1年目ながらもCL出場権を獲得。マウントら若い選手たちにとっても飛躍の年となった。だがリヴァプールやマンチェスターCとは勝ち点の差が大きく、CLを優勝したバイエルンには圧倒的な力の差を見せつけられた。その差を少しでも縮め、課題の守備(昨季リーグ戦38試合54失点)を改善することが今シーズンのチェルシーの目標だろう。

6人の新加入選手を迎えたチェルシー
今シーズンチェルシーは約300億円を費やし積極的な補強をおこなった。多くのチームが新型コロナウイルスの影響で財政が悪化する中、過去2度の移籍市場で補強をおこなわなかったこともあり、ブルーズはカイ・ハヴェルツをはじめ6人のビッグネームを獲得した。
しかしこの新選手の中でメンバーに入ったのはカイ・ハヴェルツとティモ・ヴェルナーのみ。ツィエクとベン・チルウェルは怪我、サールとチアゴ・シウバはロンドンに到着してからまだ日が浅く、後者はまだ練習に参加することもできていない。

スターティングメンバーは以下の通り。

スタメン写真

キーパーは昨シーズン批判の的となったケパ。新たなキーパー獲得の報道が絶えないが、自分の価値を証明してほしい。
FA杯決勝でレッドカードを受けてしまったコバチッチはこの日は出れず、カンテとジョルジーニョがボランチに。ロフタスチークがトップ下に入り、両翼にマウントとハヴェルツ。ワントップにはヴェルナーが選出された。

ボールが持てない前半
キックオフ後、試合を優勢に進めたのは大方の予想に反しブライトンだった。昨シーズンチェルシーから加入した右ウィングバックのランプティーの速さを生かしつつ、ボールを丁寧に繋ぐサッカーを見せる。それでも決定的なチャンスは作ることはできない。
すると前半21分、ブライトンのビルドアップにミスが生まれる。キーパーからボールを受けたMFアルザテのパスをジョルジーニョがカット。スルーパスに反応したヴェルナーを相手GKが倒してしまいPKを獲得した。チャンスらしいチャンスがなかったチェルシーだが相手のミスを見逃さなかった。キッカーはもちろんジョルジーニョ。背番号5番は今日もGKの逆をつき、チェルシーが先制した。
ミスでの失点になってしまったブライトンだが、試合を依然優勢に進める。35分にはPKを与えるきっかけを作ってしまったアルザテが強烈なシュートを放つも、ケパがナイスセーブを見せる。なんとか流れをつかみたいチェルシーだが、トップ下のロフタスチークはボールをキープすることができず、相手の素早いプレスに苦しまされた。前半はこのまま終了し、1-0でハーフタイムを迎える。

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苦しい展開が続くも・・・
後半キックオフ後もブライトンがボールを持つ展開が続く。54分、右サイトでランプティーからパスを受けたトロサールがペナルティーエリア外からシュートを放つ。ケパは止めることができず後半開始9分で試合をふりだしに戻されてしまう。チェルシー加入以来ボックス外から決められたゴールは19となってしまった世界最高額のGKケパ。悪くないプレーをしていただけにこの失点は残念なものとなってしまった。
しかしわずか2分後、チェルシーにスーパーゴールが生まれる。ジョルジーニョのパスを受けたジェームズが少し遠い位置から右足を振り抜き、ゴール右端に突き刺す。ジェームズの思い切りのあるプレーから生まれたこのゴールは、今シーズンのクラブベストゴール候補になることは間違いない。失点直後チェルシーが再びリードを奪った。
61分に見せ場を作ることができなかったロフタスチークに代えてバークリーを投入。するとこの交代策が功を奏し、チェルシーは少しづつボールを支配していく。バークリーはパス回しに顔を出し、効果的な散らしでボールキープに貢献した。
66分に獲得したCKをズマが決めて追加点を奪ったチェルシー。試合はこのまま終わりチェルシーが開幕戦で勝ち点3を獲得した。

ハイライトはこちらから

https://youtu.be/WKl8ineApqM


試合の感想
昨シーズンのマンチェスターUとの開幕戦を0-4で落としたチェルシーだが、今シーズンはしっかりと勝利を手にした。
わずか1ヶ月となったプレシーズンだが、チェルシーの選手たちのコンディションは軒並みよかったのではないか。CBのズマは安定感があり、今後チアゴ・シウバとコンビを組むことになるだろう。ヴェルナーは得点こそなかったものの豊富な運動量と動き出し、そして圧巻のスピードでチェルシーの攻撃陣を牽引した。ハヴェルツはプレミアリーグのインテンシティーに慣れるのに時間が必要だろう。それでも随所で彼の才能を感じさせられるプレーをみせてくれた。彼がもたらす攻撃へのアクセントは今後重要なものになっていくのではと感じさせられた。
次節は昨シーズンの王者リヴァプール。今シーズンチェルシーが優勝争いに加わっていけるのかが試される試合になるだろう。


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