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チェルシーファンから見たウルブス戦(最終節)

日本時間7月27日0時、プレミアリーグ最終節10試合が一斉スタート。
コロナによって例年より長かった2019/20シーズン、一時期はシーズンを終了できないのではという報道も流れていたが、無事最終節を迎えた。

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熾烈なCL出場権争いもいよいよクライマックス
第37節終了時点での順位は上記の写真の通り。
すでにリヴァプールとマンチェスターCが来季のCL出場を決めており、残り2枠をチェルシー、マンチェスターU、レスターの3チームが争うことになった。
チェルシーはロンドンにウルブスを迎え、他会場ではレスターとマンチェスターUが直接対決。
チェルシーはウルブスに引き分け以上で、またはマンチェスターUがレスターに勝利した場合に4位以上が確定する。

FWには絶好調のジルー、一方GKは・・・
チェルシーは前節と同じくアスピリクエタ、ズマ、リュディガーの3バックを採用。怪我のウィリアンはベンチ外となり、前線は左からプリシッチ、ジルー、マウントがスタメンに。キーパーはケパではなくカバジェロが入った。

前節リヴァプール相手に5失点を喫してしまったケパだが、どれも相手の見事なゴールであり止めるのは難しかったようにも見える。それでもこの重要な試合でカバジェロを採用したランパード。残念ながらスペイン人GKは来シーズン構想外になる可能性が高いだろう。
25歳、キーパーとしてはまだまだ若いケパにとっては辛いシーズンとなってしまった。

堅い守備に攻めあぐねるチェルシー
立ち上がり主導権を握ったのは勝てばEL出場権を獲得できるウルブス。昨シーズンからビッグクラブを何度も破っているチームは、この試合も堅い守備と球際の激しさで攻勢に出る。
チェルシーも何度かプリシッチが前を向くシーンがあったが、相手の激しい守備でボールを失ってしまう。プリシッチがボールを持った瞬間、3人ほどの選手が一気にプレスをかけに来るのを見ると、ウルブスは背番号22番をこの試合一番の脅威と認識していたように思う。
前半20分すぎからようやくチェルシーがボールを持ち始める。それでも相手DFの堅い守備を破ることはできず、なかなかシュートを打つことはできない。39分にはマウントのクロスにジルーが頭で合わせるもゴール頭上へ。お互いビッグチャンスがなく前半アディショナルタイムへ。

先制点はまたもや前半アディショナルタイムに
スコアレスに終わるかに思えた前半終了間際、マルコスアロンソがFKを獲得。これをマウントが直接決めてチェルシーが先制した。今シーズンプレミア1年目ながら大きなインパクトを残した21歳は、この試合でも重要な先制点を記録した。この試合の得点により、チェルシーは1点目を4試合連続で前半の追加タイムに決めたことになる。
さらにその3分後、リュディガーのヘディングをジョルジーニョ、プリシッチ、マウントと繋ぎ、最後はスルーパスに抜け出したジルーがキーパーをかわしてゴール。絶好調FWが今日も結果を残しチェルシーに追加点をもたらした。
前半はここで終了、チェルシーは少ないチャンスをものにし2点のリードでハーフタイムを迎える。一方レスターとマンチェスターUはスコアレスで前半を終える。レスターは勝利がより必要な状況になった。

TOP4入りを確実にした後半
後半勝利が必要なウルブスはネトに代わりドリブラーのアダマ・トラオレを投入。ウルブスが積極的に攻めるようになったことで、後半はオープンな展開に。お互いチャンスを作り出すも、得点には至らない。
後半のクーリングブレイク中、マンチェスターUがPKにより先制。チェルシーのCL出場権が確実になってきた。
終盤はチェルシーがゲームを支配。後半アディショナルタイムにはカウンターからチェルシーに絶好のチャンス。カウンターからアブラハムが前を向きドリブルで一気に相手のペナルティエリア前に。右にはペドロ、左にはバークリーもいたが、今シーズン15ゴールのFWはそのままシュートを選択。しかしコースが甘く、GK真正面に行ってしまった。パスを出せばというシーンではあったが、ストライカーとしてのこの選択は若手ながらも自分がゴールを決めるんだという意思を感じさせられた。
試合はこのまま終了。他会場でマンチェスターUがレスターに2-0で勝利したため、チェルシーは4位でシーズンを終えることとなった。

ハイライトはこちらから


新生チェルシーの躍進の年に
シーズン開幕前、チェルシーがCL出場権を獲得すると予想していた人は少なかっただろう。スーパースターのアザールが離れ、新たな選手を獲得することもできなかった。それでもランパードは若い選手を信じ、勇気ある采配でチェルシーに勝利をもたらした。また、ジルーやマルコス・アロンソなどの経験豊富な選手の活躍も見逃せない。
上位2チームとはまだまだ差が大きいが、今シーズンブレイクを果たした若手、そしてこの夏の移籍期間で新たにやってくる選手たちの来シーズンの活躍を楽しみにしたい。

チェルシーはこれからアーセナルとのFA杯決勝(8/2)、そしてバイエルンとのCLセカンドレグ(8/9)が待っている。
前者は今シーズン初タイトルがかかった試合であり、同じロンドンを本拠地とするライバルとのダービーでもある。FA杯で優勝すればEL出場権を獲得できるため、アーセナルにとっては極めて重要な試合だ。ライバル対決に勝利し、ランパードに監督として初のタイトルを掲げて欲しい。
後者はすでにホームで0-3と破れているため、逆転の可能性は極めて低い。スタンフォードブリッジでのファーストレグはあまりにも実力差があり、私にとっては悔しさよりも悲しさの感情が大きかった試合だった。今シーズンの最終戦となるかもしれない戦いで、一矢報いることができるか注目したい。



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