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チェルシーファンから見たリーズ・ユナイテッド戦(プレミアリーグ第11節)

鬼才ビエルサ率いるリーズに逆転勝利
12月6日、チェルシーはリーズ・ユナイテッドと戦い、3-1で勝利を収めた。戦術マニアとも呼ばれるビエルサ監督率いるリーズ、昇格組ながらここまでビッグ6のチームにも堂々たる戦いぶりを見せており、前節は好調エバートンに勝利している。素早いプレス、迫力あるカウンター、味方選手が次々に前に出ていく攻撃はどのチームをも苦しめており、苦戦は必須であった。

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スタメンは前節のトットナム戦から2人チェンジ。
コバチッチではなくハヴェルツを中盤で起用され、1トップにはCLで4得点を挙げたジルーが入った。

試合内容
チェルシーは立ち上がり4分にカウンターから失点。その後も相手の前からのプレスとカウンターで、なかなか試合の主導権を握ることができない。それでも好調ジルーの得点で前半のうちに追いついたチェルシーは、徐々に試合を支配。後半CKからズマの今シーズン4点目となるヘディング弾で逆転に成功し、アディショナルタイムにはヴェルナーとプリシッチによるカウンターでとどめをさした。リーグでの無敗を9に伸ばし、スタンフォードブリッジに久しぶりに訪れた2000人のファンに勝利を届けることに成功した。

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好調の攻撃陣だが・・・

前節のトットナム戦こそ得点は奪えなかったが、この試合では3得点。ここまで11試合25得点はリーグ最多となる。CLで結果を残し、リーグ戦でスタメンとなったジルーはこの試合でも好調をキープ。同点弾を決めただけでなく、攻撃の組み立てにも積極的に顔を出した。また、守備時には相手DF・GKに余裕を与えないような素早いプレスをかけ、それによりチェルシーは何度か相手陣内でのボール奪取に成功している。
そしてこの試合MOMに輝いたのは中盤で起用されたマウント。若きイングランド代表は豊富な運動量で攻守両面において活躍を見せた。マウントと一緒に中盤で起用されたハヴェルツは目立つことこそなかったものの、交代時にはファンからスタンディンオベーションを受けている。 これまで前線の一角や4-2-3-1でのトップ下として起用されることが多かった21歳だが、今後は中盤でプレーすることが増えていくだろう。すでに献身的な守備とその美しいプレーでファンを魅了しているハヴェルツ、次の試合での活躍に期待したい。思えばチェルシーの中盤にはコバチッチ、ジョルジーニョ、カンテ、ハヴェルツ、マウントと献身的に走れる選手が多い。どの選手が起用されても活躍できることが今のチェルシーの最大の強みだろう。

唯一の懸念事項はハキム・ツィエクの負傷(ハムストリングを痛め、前半30分にプリシッチと交代)。怪我で出遅れた今シーズンだったが、復帰後は毎試合でチャンスを演出していた。最近のチェルシーはリース・ジェームズとツィエクによる高精度のクロスから得点するシーンが多く見られており、右サイドは大きな武器となっていた。その一角を担っていたツィエクの負傷は大きな損失だ。詳細は発表されていないものの、長期的な離脱にならないことを願う限りだ。

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守備だけでなく攻撃でも活躍を見せたDF陣
この試合、リーズのセットプレーの守備は明確な弱点であった。ほとんどのセットプレーでチェルシー選手が先にボールに触ることができており、CKから逆転に成功している。昨シーズン、チェルシーはセットプレーから全くと言っていいほどチャンスを作れなかったように思える。しかし今シーズンは大きく改善され、ズマやチアゴ・シウバが点を決める機会も多く、チェルシーの得点源となっている。なぜこんなにも劇的に変わったのか、昨シーズン逆になぜあんなにもチャンスの匂いがしなかったのか不思議だが、DF陣の活躍はファンにとって嬉しいものだろう。
先制こそされたが、チアゴ・シウバは今日も相手のチャンスを何度もストップしてくれた。それだけでなく相手陣内までボールを運びチャンスを演出するシーンも何度も見られ、勝利に大きく貢献した。36歳のブラジル人には、すでに契約延長の話が出ている。今後も長くチェルシーで活躍する姿を見たい。


チェルシーの次の試合は9日にあるチャンピオンズリーググループステージの最終節となるクラノスダール戦。すでに1位突破が確定しているため、主力を温存し、ハドソン・オドイや怪我から復帰したビリー・ギルモアなどのリーグ戦ではなかなか出場機会のない選手たちが出場するはずだ。主力選手にはしっかり休息をとってもらい、少しでも良いコンディションで来週のリーグ戦を戦ってほしい。

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