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接触式温度計の精度確認について②

HACCPなどで温度計の確認の方法で紹介されている、沸点を利用して100℃を確認する方法を実際にやってみる。 JISZ8710:1993 温度測定方法通則などでは、容器内で水を沸騰させその温度を測るとあるが、実際に鍋などで沸騰させた水の温度を測ると、100℃より大きな値がでる、あるいは場所によって温度が大きく変わり安定して測定できないなどの問題に直面する。 コンロなどで沸騰させている場合、火の輻射、鍋壁面からの放射などで正確な沸点を実現するのは難しい。 なので実際には電気

    • 接触式温度計の精度確認について

      温度計の精度確認を簡易的に行うために氷点を利用するという話はすぐに検索で出てくるけど、氷の状態を具体的に説明しているものが少なくて説明に困ったので実際にやってみた。 HACCPなどの解説で氷水の温度と沸騰した水の温度で精度確認することを”校正”と呼んでいるところがあるが、これは標準に対するトレーサビリティがないので校正ではない。 これがFSSC 22000(ISO 22000)などのコンサルもやっているようなところであれば、ISOでいう校正の意味を理解できていない可能性がある

      • Excelメモ

        計測器の確度や安定性はppm of range + ppm of settingの形で表されることが多いが、不確かさなどを仕様書の値を利用してTypeBとしてバジェットに組み込んだとき、任意の測定点で不確かさを自動計算させる際に扱いが面倒だったが、LETとswitchで式を書けば楽なことに今更気がついたのでメモ マクロでやるより楽かも =LET(type,"DCV",range,1000,setting,500,XYpair,type&range,X,SWITCH(XYpa

        • 不確かさ等の計算に使うExcelの式についてのメモ

          ISO/IEC 17025の証明書の発行の際、計算にはなんだかんだでExcelを使用することになる。 証明書に記載する数値の有効数字とか表示桁数についてルールがあり、数値型として値を持ってると誤って必要以上の桁数を標示してしまったりと面倒なことが多い。 セルの表示形式で処理したり、計算後の値を手打したり、面倒なことをしているケースが多いので計算式で処理するようにしてみたのでメモとして残す ■不確かさを有効数字2桁で丸める。 測定器からの出力はVやAが多いので、単位をmV、μ

        接触式温度計の精度確認について②