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5mmの事など・・昔聴いてた音楽(3)
10代の頃聴いていた音楽・・・先ずはビートルズ(3)
アルバム毎に好きな曲をあげていきます(その2)
音楽用語などやや専門的な表現を使わざるを得ない部分、ご容赦下さい。
Beatles For Sale
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このアルバムは多忙すぎるスケジュールで疲労の頂点の中制作されたらしく、カバー曲も多く、オリジナル曲に関しても、苦し紛れのボツ曲っぽいものも含まれている、と個人的に感じていて、あまり聞く回数が多くは無いのです。が、全体的に曇り空の様なモノトーンな雰囲気、特有の色合いがあり、勿論素晴らしい曲も当然あり、これもまた良いアルバムですよね。
・No Reply
・I`m A Loser
この2曲をまとめるとは何という事だ!と怒られそうではありますね。
この2曲はA Hard Day`s NightやHelp!と違い、出会い頭はあまりピンと来なかったのです。ジョンにとってはきっとHelp!の延長線上にある曲だと思うのだけど。
なんとも、うら寂しいフォークソング然とした雰囲気が最初は違和感があったのでした。しかし、このアルバム全体を包むなんとも言えない疲労感みたなものに戸惑いながらも、
最終的には何度も繰り返して聴いている自分がいる。
・Eight Day`s A Week
高校生の時、初めて組んだバンドらしいバンドはビートルズのコピーバンドでした(当然と言えば当然ですが)。そこで初めてやった数曲のうち一曲がこの曲です。
初めて聴いたのはラジオのビートルズ特集だったはず。フェードインしてくるイントロ(コードが動いてるのにBassが同じ音のまま:ペダルポイント)にまず捕まれ、歌が始まったところでもうテンション爆上がり。D-E-G-Dのコードパターンはすごく気持ちを上向きにしてくれるし、”Hold Me,Love Me”の部分のように、メロディは同じでも最後だけ違うコードにすることでムードがグッと変わり、次へ繋がる。当時の自分は音楽理論は全く知らなかったけど、感覚的に覚えることが出来ました。アルバム中唯一の従来のビートルズらしい明るい曲だと思います。
・Every Little Thing
シンプルで無駄の無い短い曲。ジョンが弾いてるらしい12弦ギター、良いですね。
ジョンのギタープレイはそのボーカル同様とても独特です。歌中はもちろんだけど、イントロとエンディングが特に好きです。
・I Don`t Want To Spoil The Party
ビートルズを始め、音楽に興味を持ち始めたばかりの頃の自分は、フォークやカントリー、ブルースなどのトラディショナルと言うかルーツ的な雰囲気にまだ耐性が無く、この曲にも最初抵抗を感じ、ピンと来なかったのです。しかし、すぐに何度も聴く曲になりました。ギターの音色、ボーカルハーモニー、良いですよね~。
Help!
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映画のサウンドトラックという事で前アルバムとは打って変わって明るいムードのアルバム。通して聴いたのは割と後の方だけど、収録曲を個別にはよく聴いていました。
・Help!
ホリオを音楽の道に引き摺り込んだ、ある種“悪魔の曲”です。なんと恐ろしい。
理屈抜きです。この曲にまず取り憑かれ、ビートルズに取り憑かれ、今に至る。
ジョージのぶっといギターの音、ジョンのアコギのストローク、ポールのベースは“ドンットゥトン”と、一見軽いのだけど、ジョンのアコギと混ざるとなんともモヤッとした独特の重厚感。リンゴのハイピッチのスネアとドラム全体もやはり軽そうで重厚。
なんと言ってもジョンのボーカルと掛け合いコーラス、理屈抜きです。
・You`ve Got To Hide Your Love Away
高校時代のビートルズコピーバンドのジョン役(そう言うわけでも無いのだけど)のヤツがこの曲が大好きで、ジョージ役(そう言うわけでも無いのだけど)のやつと2人でよく演奏してました。2人ともアコギ、片方12弦だったのでとても素敵なコードが鳴ってて「おー、綺麗やなあ」と感心したものです。
Beatles For Saleに入ってそうな曲。そして、自分も家でこっそりこの曲をギターで弾いててかなり馴染んだ(バンドではベースなので家でしかギターは弾いてなかった)おかげで大好きな曲になりました。サビの“Hey You`ve Got To~”のところギターの低音弦と歌メロユニゾン気持ち良き、そのあとのDsus4-D-Dadd9-Dのところもまた気持ち良かった。
・You`re Gonna Lose That Girl
最初聞いた時から惹きつけられた、と共に不思議な感じがしました。それはAメロ2個目のコードがG(key E♭)だからか、大サビがF#に転調しその後の間奏前Eで半音下がって元のkeyに戻るからかと思ってたけど、勿論前途の事も有るのだけど加えて、実は冒頭のサビとその後のAメロ以降の全体のピッチが違うからでした。意図的にそうしたのかどうか分からないけど冒頭のサビの最後リンゴのフィルの後、Aメロの頭のギターの音に注意すればわかりやすいけど、あきらかにピッチが高いしテンポも早くなる。ミックス時にジョージマーティンの判断でテープ速度をやや早めたのか?でもそれが所謂ビートルズマジック的な効果を上塗りしたのは確か。ジョージのキューンと言うギターの音色もなんだかユーモラスで良いですね。
パーカッション多めでどこかトロピカルなのもこの映画っぽい。
・Ticket To Ride
これは凄い曲ですね。何から何まで画期的。イントロのギター~フィルの後奇妙なドラムパターン~ボーカル・・もうここまでで既に降参です。ポールが弾いてるらしい“クニャクニャ”なギターも曲に合ってるし、エンディングもまた画期的。そしてサウンド面が凄い、と共にメロディもよ~く出来てますね。ジョンの好きな(わからないけど)ミクソリディアン。素晴らしいのひと言です。
Rubber Soul
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ビートルズの音が明確に変わり始めたアルバムですね。
・Drive My Car
ポールのシャウトはほんとにカッコいい。個人的にはジョンのそれよりも好きなのです。ポールのシャウトがあればそれだけでその曲が大好きになってしまう。それに、以前のビートルズの曲は基本的にギターのコードが鳴ってるイメージだけどこの曲はそうでは無く、ベース&ギターのリフとドラムとボーカルと、コード感が今までより薄いのも面白いところ。間奏のジョージのペラっとした音もなんだか好きですね。
・Norwegian Wood
素晴らしい曲。ミクソリディアン、1コードのメロディがとても美しい。Bメロはマイナーコードになり、F#m-B7からEメジャーに戻るところも凄く美しい。一般的にはポールがメロディメイカーみたいな評価だけど、個人的にはジョンの方がメロディメーカーだと思います。ジョンの作る曲はロックな曲であっても穏やかな曲であってもメロディ自体が印象的と言うか、興味深い面白い良いメロディであることが多い気がします。ジョージのシタールの使用も、よくぞ使ってくれた、と言う感じです。
・Michelle
お洒落な曲。歌入り冒頭1小節のみメジャーで次の小節からはコーラス最後までマイナー、と言う、パッと聴き目立たないけど実は変な曲です。お洒落な変な曲。イントロなどもFmのクリシェ部分ではベースが5度音Cから始まる、クリシェとは別の動きなのも面白いし、この曲の独特な雰囲気を醸し出しています。因みにポールはマイナーコードでもメジャーコードでもクリシェの時の2つ目の音は大体5度音に行くことが多い。(Somethingなど)この曲とは少し違うけど「クリシェには縛られないぞ」と言う主張が見えます。ディミニッシュ・コードの使い方のひとつを覚えた曲でもあります。間奏、エンディングのギターの甘いトーンも良いですね。
・Girl
冒頭から惹きつけられる曲、Aメロの“All about the girl who came to stay?”の部分のメロディ、面白いし美しい良いラインですね。”Ah Girl Girl,”部分の下降ベースライン、ちょっとした事だけど、良い選択です。”She`s the kind of girl who puts you down~”部分、お洒落です。そう、ポールのMichelleに対してジョンのこの曲、オシャレ対決です。
間奏のフレーズも良い、本当によく出来た曲です。
・In My Life
これもまた美しい曲。ジョンの曲はポール以上にモータウンのガールズグループのようなアメリカンポップスが基本になっていることが多いし、この曲もそう。バカラックやトニー・ハッチのような作曲家は循環コードやペンタトニックという様なフォーマットを使いながら他には無い、耳に残るものを作り出していたけども、この曲も同じ。All my life~の部分のサブドミマイナー、良いですね。ジョージマーティンのピアノ間奏も発想が素晴らしい。ガチで弾くのではなく、半分の速度で録音して元に戻す事でピアノの音色がやや軽く、ハープシコード的なニュアンスも含み、この曲にフィットしています。「弾かなくては」と言うプレイヤー気質よりもアイデアを優先した良い例ですね。よくぞやってくれました、と言う気持ちです。ドラムのパターンも変わってる。また例によってポールが考えたのでしょうか?面白いですね。
10代の頃聴いていた音楽・・先ずはビートルズ(4)に続く
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