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ブルーパブの家計簿その3 一回の仕込みでどのくらいつくる?

前回までのあらすじ(大嘘)
突如として町田市上空に現れた、謎の巨大焼きちくわ。
地球を救えるのは地球防衛軍附属幼稚舎らいおん組のお友達たちしかいない!
一方そのころ、ひよこ組のお友達たちは……?!

というわけで、第3回です。

醸造事業のサポートをしています、高です。

あなたは小さなブルーパブを始めることにしました。

ですが、以下のことが見えてきました。

・出来上がりまで時間がかかる
・保存するのに場所をとる
・製造原価を考えるとどうしても値段が高くなってしまって買ってもらえるか心配

ここまでが、本当の前回までのまとめです。

今回はたくさん作ってたくさん売れば利益がでるかも、という話です。

「最初は自信がないから、小さな仕込設備から始めて、評判になったら大きくしていく」

ブルワリーの立ち上げをしたいという方に話を伺っていると、よく聞く言葉です。

そんなあなたにこんな言葉を送ります!

大は小を兼ねる!

150Lの仕込み設備では、300Lの仕込みはできませんが、その逆は可能です。

また、設備にもよりますが、500Lの設備が300Lの倍の値段するか、というとそんなこともありません。

基本はブルワリーとして確保できるスペースが許す限り大きな設備を導入することをお勧めします。

冷蔵室のことも考えると、これもたくさん在庫を持てるように大きければ大きいほど良いでしょう。
(作ったは良いけど保存場所がない、という話はよく聞きます)

では、いったい月にどのくらいビールを作れば、小さなブルーパブを運営していけるのでしょうか?

詳しくは第一回の記事に書きましたが、ビールを1,000円/Lで売ったとして

月に1,000L売ると、売上は100万円となります。

人件費が25%ととして、ブルワーの月給が25万円となります。

この辺が現実的なラインではないでしょうか。

じゃあ、月に1,000L作れば良いのね!

そうじゃありません!

月に1,000L売るためには、月に1,000L以上作らなければなりません。

1,000L作ってキレイに毎月全部売れるというのはあり得ませんし、先述の通りビールには仕込みから飲めるまでに時間がかかるというのがその理由です。

私は、月産1,500Lくらいの製造能力があると安心だと考えています。

それを月に300L×5回でつくるか、500L×3回で作るかという問題ですが、ブルワリーのスペースに余裕があるなら後者の方が、のちのちラクだと思います。

理由は2つあって
・用意するファーメンター(発酵容器)の数が少なくなる分、結局省スペース化につながる
・300Lの仕込みも500Lの仕込みも労力と時間はそんなに変わらない、醸造につかう日が少ない方が結果的に販売に注力できる時間が増える
と言えるからです。

以上は、正攻法のブルワリー運営をすることを前提に書いていますので「一回でたくさん作ってたくさん売った方が利益が出る」という結論になったのですが、他にもやり方は考えられそうです。


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