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ソフトクリーム放浪記「北海道どさんこプラザ」「むらからまちから館」有楽町

有楽町駅近隣、特に駅前の東京交通会館を中心として、自治体のアンテナショップが集中している。休日などには、東京交通会館の前にマルシェが出て野菜や果物を売っているほか、大きな書店もあるので、散歩がてらにぶらぶらするのに最適だ。

自治体アンテナショップの雄、といえば北海道どさんこプラザ。こちらのお惣菜やチーズや、さまざまな食料品は飛ぶように売れていく。私など、米と納豆と牛乳はできるだけこちらで購入するようにしている。米など、おそらく間違いなく北海道産と思うので、安心とおいしさの二重取り。少々重いががまんして家まで両腕に買い物かごをぶら下げていく。

北海道どさんこプラザの近傍にある東京交通会館内のショップには、張り紙がしてある。「店の前でソフトクリームを食べないでください」というもの。なるほど、よく見ると交通会館の通路の端々で、ソフトクリームを舐める大人がごまんといる。そう、どさんこショップの代表的商品と言えばこのソフトクリームなのだ。

なにが人気に火をつけたのか。それは、こちらのお店では赤肉メロン…古い言葉を使ってしまうと、夕張メロンソフトクリームが食べられるのだ。もちろん、ふつうの北海道産牛乳を使用したソフトクリームも。そしてメロンと牛乳のミックスも。これがうまい。

皆様お気づきの通り、たねも仕掛けもないソフトクリームであってもひとたびバカ売れとなると、毎日、新鮮な素材が使用されることになり…ますますそのソフトクリームは美味になっていく。私はいつもコーンタイプのメロンソフトクリームを頂くのだが、こちらのソフトはふんわり柔らかなのに、めちゃめちゃ冷たい、のどが凍るようなひんやり感。新鮮な素材を急冷して作っているのではないか。おいしさ2倍で、お客は3倍だ。

近傍のショップの苦情を受けてか、近年店内にソフトクリームを食べられるスペースを作ったようだが、焼け石に水。ソフトクリームを舐める大人たちがだらしなく通路にあふれ出るのも交通会館の名物となりつつある。

このどさんこショップから数メートル先に、「むらからまちから館」。こちらは市町村が集まって出店されているようで、店頭ではちょっとした野菜、店内には魚介などの加工品、ハムソーセージ、豆腐、乾物などなどバラエティ豊かな品揃えだ。どさんこショップとちょっと違うのは、さまざまな地方のお菓子なども一つから頂けることか。私はぜいたくに「ごま」や「七味唐辛子」を、そして地方のクラフトビールを缶ビールで…などなどをチョイス。値下がり商品に目を光らせながら、イートインスペースで休憩する。

困ったことに、むらからまちから館にも、いかにもうまそうなソフトクリームが販売されている。さっき一つ食べたばかりなのに…。しかし、こちらでは店内に座って、少しほっこりしながらソフトの「奴」を舐めることができるのだ。捨てがたいと思いませんか。味はミルク感のある優しい味。添加物が少ないのか、早く食べてしまわないとすっと溶けてしまうのでご注意を。

結論、東京交通会館ではソフトクリームを2~3個食べることを前提に、複数人で出かけるべし。たまさかのお休みに、ソフトクリームで腹いっぱいになっては何とも格好がつかないので。

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