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‟泊まることが旅になる” ホテル:The Dolder Grand

YouTubeのTravellinGorgeous®チャンネルをご覧の方は、私がスイス贔屓であることをご存じだと思います。大学の卒業旅行でヨーロッパ周遊、留学先にアメリカではなくイギリスを選び、最多渡航先はイタリア(20回以上)という、元々ヨーロッパ好きの身ではありましたが、実はスイスは2019年まで未踏の地。諸々含めて漠然と‟穏やかな国”という印象があり、60歳を超えてから訪れれば良いかな~と、勝手に思っていました。

ところが2018年の夏、ミスター・ホージョーにお供させて頂きスイス大使館を訪れたことをきっかけに、あれよあれよと驚く間もなく数珠繋ぎにスイスとのご縁ができ、その流れで宿泊することになったのがThe Dolder Grand

欧州のハブ都市のひとつであるチューリッヒ、5ッ星ホテルも多くありますが、Dolderは街の中心部から車で10分ちょっと、少し離れた高級住宅街を抜けた丘の上に建つ、まるで古城の様な外観のホテル。2004年から約4年の歳月をかけて大規模な改修工事を行い、本館は創業当時の古き良き雰囲気を残したままリニューアル、新たにガラス張りを多用したモダンデザインのスパ棟とゴルフ棟を設け、おとぎの国のお城の様な素晴らしいホテルになっています。

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当時、Dolderの営業部長だったMarianoはミスター・ホージョーと旧知の中、彼の計らいでジュニア・スイートのお部屋へアップグレードしてもらったのです(旅行会社を通じての予約、いわゆるBtoBの予約だと、こういった特典があるのですよ!TravellinGorgeous®ツアーはこれを最大限活用するものです!)。これは本当にラッキーでした。お部屋の広さはもちろんのこと、一番驚いたことは、トイレや洗面所さらにクローゼットスペースまで、お部屋の床全てが床暖房!チューリッヒの冬の寒さを考えれば、必然なのかもしれませんが、長居しない場所にまで床暖房があるホテルは初めて。

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ホテルから市内中心部にある市役所前までは、無料のシャトルバスで送り迎えしてくれます(運行本数に限りあり)。

私が泊まった1月末はローシーズンだったからか、2日間ともほぼ貸し切り状態。この時の滞在が初スイスだと話したところ、シャトルバスのドライバーさんがちょっとした観光ガイド的なこともしてくれました。『カモメに餌付けしている写真を撮ると良いのでは?』と、わざわざホテルの厨房から残り物のパンを貰ってきてくれたり(市内中心に流れるリマト川にはカモメの大群がいるので)。

正直なところ、シャトルバスがあるとは言え、丘の上に建つホテルは、ふらり街歩き派には不便です。立地が立地ゆえ、どちらかと言えばおこもりステイ向き。2度目のチューリッヒや都会でのリトリートを求める旅に最高ではないでしょうか?とは言え、広大な敷地内には、ゴルフコース、テニスコート、スケートリンク(冬季)、ウォーキングコースなど、様々なアクティビティがあるので、アウトドア好きの人でも退屈することは無いですよ。

Dolderはスパ単独でも有名で、地元の富裕層の人々もトレーニングやトリートメントを受けるためにやってきていましたよ。約4000平方メートルという大きなスパ専用エリアには、開放感あふれる室内プール、美容・トリートメント施設、フィットネススタジオなど盛りだくさん。ストレス緩和やエネルギーチャージなど、それぞれ効能が異なる、温度が違うジャグジー風呂が3種類あったり。また、壁から天井まで黄金のタイルを敷き詰めた瞑想ルームもあり、色々な本が置いてある小さなブックカフェもあり、好き好きにリラックスできるスペースが設けられています。黄金の光の中で瞑想&リラックスというのは、欧州の金融センター:チューリッヒだからこその発想と思いません?

また、こちらのオーナーはアートコレクターということで、館内至る所にクラシックな名画から新進気鋭のアーティスト作品まで、絵画や彫刻、オブジェ等の芸術品が飾られています。アート好きの人も満足できること請け合いです。

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レストランは、ミシュラン2つ星のメインダイニングから、カジュアルに使えるレストラン、ロビーエリアのカフェサロンまで、どこを取っても素晴らしいのひと言。メインダイニングには、おそらく地元の方と思われる品の良いご高齢のご夫婦が、ディナーのためにきちんと身なりを整えて訪れていました。さすがです!

朝食のビュッフェには、個人的に‟良いホテル”の基準としているビルヒャーミューズリーあり(2種!)、オーダーしてから焼いてくれるパンケーキやワッフル、どれも美味でした!ご存じの通りスイスは牛の国ですから、乳製品の美味しさと種類の多さは言うまでもありません。スイスのホテルの朝ご飯、万歳。

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兎にも角にも、このDolder宿泊体験で、初めてスイスのホテルのレベルの高さを知った私。他国の5ッ星ホテルよりも更に上を行くホスピタリティは、スイスに国際的に有名なホテル専門学校が多数あることも要因だと思います(一流ホテリエになるにはここを卒業することが近道の様ですね)。ハード面だけでなく、ソフト面も完璧で、私の語彙では表現しきれないほど素晴らしいレベル。ドアマンやドライバー、フロントスタッフまで、こちらの痒い所を言わずとも、何なら先に掻いてくれるような、そんな感じの完璧なサービスなのです。

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日程の都合上、2泊しか出来なかったことが悔やまれて仕方ありませんでした。Dolderの素晴らしさを全て体験することができなかった!この時の後悔の念が、TravellinGorgeous®ツアーの‟1か所に最低3泊”というコンセプトに繋がった訳です。

たった2泊であったけれど、私はすっかりスイス・ホスピタリティの素晴らしさの虜となり、熱烈なスイスLoverになったのでした。

ローシーズンでも1泊80,000円以上しますが、ソフト面・ハード面の質の高さを考えれば、納得のお値段なのです。もう一度泊まりたいホテルのひとつ。もちろん、次回は絶対に3泊以上で!

The Dolder Grandは、YouTubeチャンネルのインタビューゲストにいらしてくださった平尾さんLHW(ザ・リーディング・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド)メンバーというだけでなく(LHW加盟条件の厳しさは、平尾さんがお話されてましたね!)、スイス国内の5ッ星ホテルの中でも特にエクセレントなホテルだけが加盟できるSwiss Deluxe Hotelsにも加盟しています(こちらも厳格な加盟条件あり)。これだけ聞いても、どれほど高いクオリティのサービスを提供しているのか、想像するのは難しくありませんよね!

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