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【エッセイ】灰の蝶(short ver.)

職場の保育園で、焼き芋大会をした。

強い風が吹き、灰が舞い上がった。
一人の女の子が、空を仰いでこう言った。

「ちょうちょいっぱい!」

役割を終え、土に還るだけの燃えかすが、彼女には無数の蝶に見えたのだ。

なんて鮮やかな感性なのだろう、と、羨ましくなった。

彼女から見た世界はきっと、キラキラ光るもので溢れているのだろう。

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