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朝日カルチャーセンター2023年7月期の文芸翻訳講座

 朝日カルチャーセンターでわたしが担当する文芸翻訳講座は、2023年7月期についても、すべてハイブリッド形式(教室・オンラインのどちらでも受講可)でおこなう予定です。新宿教室・横浜教室・中之島教室のすべてで受付がはじまりました。引きつづき、全国どこでも(海外でも)受講できる形なので、関東・関西以外にお住まいのかたもどうぞ。クラスによっては、教室とオンラインの申込が別枠になっているので、ご注意ください。

 朝日カルチャーセンター全体のトップページ上の「エリア・カテゴリから探す」で、フリーワード検索に講師名を入れてもらえれば、現在受付中の講座がわかります(講師名を入力するときは、苗字と名前のあいだにスペースを入れてください)。教室名のタブ(新宿・横浜・中之島)をクリックすると、その教室の全講座が表示されます。

 3教室とも、従来と同じ時間帯に「英米小説の翻訳」(要予習)が開講されます。
 一般向け定期講座「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」(予習不要)については、首都圏では新宿と横浜で交互に開催されます(中之島は単独で開催)。7月期は横浜の教室でおこないますが、オンラインでの受講も可能です。

 さらに、今期も中之島教室と新宿教室でオンライン公開対談があります(今後しばらくは2教室で別のゲストをお招きします)。今期はゲストとして中之島教室にイタリア文学者の村松真理子さん、新宿教室に通訳者の橋本美穂さんをお迎えします。

中之島 7月21日 翻訳の過去・現在・未来 ~イタリア語と、英語と、日本語と~(ゲスト・村松真理子さん)(教室オンライン

新宿 8月5日  だから翻訳は面白い もちろん、通訳だって面白い(ゲスト・橋本美穂さん)(教室・オンライン共通

「英米小説の翻訳」は、新宿と横浜は1時間半×3回、大阪は3時間×1回の形でおこないます(大阪は扱う量が約3分の2です)。原則として、長短編小説の一部をていねいに訳し、全員の訳文を全員に配布して細かく検討していきます。7月期は "The Boy Who Followed His Father into Auschwitz" というノンフィクション・ノベルを扱います。

 新宿は火曜午前・木曜夜・土曜午後の3クラス(どれかひとつを受講)、横浜と中之島は土曜午後の1クラスです。
「英米小説の翻訳」では、英文の訳読のほかに、各期ごとに指定した本(おもに翻訳書または周辺書)を読んできて簡単に感想を言ってもらう時間を少しとります。今期の課題書は『英語にないなら作っちゃえ! これで伝わる。直訳できない日本語』(橋本美穂、朝日出版社)です。

 一般向け定期講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」は、翻訳の仕事にまつわるエピソードなどを英文の実例とともに紹介していくもので、毎回内容が異なります。5~10行程度の英文と過去の生徒の訳を比較し、改善点をいっしょに考えていく時間や、誤訳しやすい英文・翻訳しづらい英文への対処法を紹介する時間など、初級者から上級者までに役立つ話が盛りだくさんです(予習不要)。
「英米小説の翻訳」を受講中の人やこれから受講しようという人、予習する余裕はないけれど文芸翻訳の勉強を長くつづけたい人などは、可能なかぎり毎回受講してください。語学の知識が少し必要ですが、どなたでも参加できます。

◎「英米小説の翻訳」の日程とお申しこみページは以下のとおりです。
 ・新宿火曜午前(7月4日&8月1日&9月5日、10時から11時30分)教室オンライン
 ・新宿木曜夜(7月13日&8月17日&9月14日、19時から20時30分)教室オンライン
 ・新宿土曜午後(7月1日&8月5日&9月2日、13時30分から15時)教室オンライン
 ・横浜(7月8日&8月12日&9月9日、13時30分から15時)教室オンライン
 ・中之島(7月22日、13時から16時)教室オンライン

◎一般講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」のお申しこみページは以下のとおりです(7月期も新宿と横浜の合同開催で、横浜の教室でおこないます)。
 ・中之島(7月22日、16時30分から18時)教室オンライン
 ・横浜(9月9日、15時30分から17時)教室オンライン

◎7月期は中之島教室で、東京大学教授(イタリア文学)の村松万里子さんをお招きしての公開対談「翻訳の過去・現在・未来 ~イタリア語と、英語と、日本語と~」をおこないます。20世紀の作品を中心に、イタリア語と英語の共通点と相違点に意識を向けつつ、最近のAI翻訳の話を交えながら、文学を翻訳する営みについていっしょに考えていく予定です。イタリア語の知識は不要です。 
 文芸翻訳や海外文学全般に少しでも興味のあるかたはぜひご参加ください。2022年2月にも新宿教室主催でオンライン対談しましたが、内容の重複はほとんどありません。村松さんはオンライン出演の予定ですが、教室での登壇になる可能性もあります。

中之島 翻訳の過去・現在・未来 ~イタリア語と、英語と、日本語と~(ゲスト・村松真理子さん)(教室オンライン

◎また、今期も新宿教室で、ゲストをお招きしての公開対談「だから翻訳は面白い」をおこないます。
 今回は、通訳者の橋本美穂さんをお招きし、新著『英語にないなら作っちゃえ! これで伝わる。直訳できない日本語』の話を中心に、通訳者としての体験も交えつつ、英語になりにくい日本語表現の話などをしていただきます。会議通訳だけでなく、ピコ太郎やふなっしーの通訳などもつとめていらっしゃった橋本さんならではの体験談もたっぷり語ってもらいます。
 まだ具体的な形は決めていませんが、事前に橋本さんから何かお題を出していただいて、参加者のかたに考えてきてもらう形にする予定です。同時に、越前からも「日本語に翻訳しづらい英語表現」を何か出題する予定です。楽しい時間になるのはまちがいないので、ぜひどなたでも気軽にご参加ください。
「だから翻訳は面白い」対談シリーズは、これまで翻訳者や出版関係者などをお相手として開催し、今回が19回目です。今後も翻訳出版にさまざまな形でかかわっている人をお招きするつもりです。

新宿 だから翻訳は面白い もちろん、通訳だって面白い(ゲスト・橋本美穂さん)(教室・オンライン共通

 どちらの対談も、翻訳・海外文学・出版全般などに少しでも興味のある人にとって充実した時間になります。ぜひご参加ください。

 6月3日の「文芸翻訳教室」(新宿教室・オンライン共通)もまだ受付中で、当日昼ごろまで申込可です。予習不要なので、いつでもどうぞ。


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