『オリンピア』(デニス・ボック、北烏山編集室)の刊行から1週間余り経ちました。おかげさまで好評で、読んでくださった方々からすばらしいご感想をSNSなどでつぎつぎいただいています。「オリンピア ボック」「オリンピア 北烏山編集室」「オリンピア 越前敏弥」などのキーワードで検索してもらうと、多くを読むことができるので試してみてください。
この本は小さな出版社の旗揚げ作品ということもあり、まだ各地の書店にじゅうぶんに出まわっているとは言えません。お近くの書店で見当たらなかった場合、もししばらく待っていただけるようなら、ぜひその書店で注文してくださるようお願いします。
この作品の持ちこみのいきさつやくわしい内容については、本の「訳者あとがき」を読んでいただきたいのですが(この記事にも少しあります)、きょうはある出版社に持ちこんだ際にシノプシスとは別に添えた文章と、その編集者のかたが作品すべてを読了したうえでくださったとても誠実な返信メールの内容(ご本人の許可を得ています)を紹介します。
まずはわたしの書いた「もうひとつのあとがき」から。作品内容の核心にあたる部分を数か所削除または改変してあります。
その後、『オリンピア』全文を読んでくださった編集者のかたから来たお返事は以下のようなものでした。
この作品は計7社に持ちこんで成功せず、8社目の北烏山編集室が出してくれることになったのですが、不成功に終わった出版社の方々も、作品自体は評価してくださるものの、昨今の出版事情では残念ながらむずかしいというお返事ばかりでした。版元に決まった北烏山編集室だけでなく、じゅうぶんに時間をかけて検討してくださったほかの出版社のみなさまにも感謝しています。
このあと、『オリンピア』の刊行記念イベントが東京と京都でおこなわれます。作品の魅力と新出版社旗揚げのいきさつの両方を聞ける濃密な時間になることはまちがいありません。お近くのかたはぜひご参加ください。
◎12月17日(日)14:00~15:30 青山ブックセンター本店
『オリンピア』(北烏山編集室) 刊行記念
越前敏弥 × 倉本さおり × 樋口真理 トークイベント
◎1月26日(金)19:30~21:00 京都出町座(イベント主催 CAVA BOOKS)
『オリンピア』(北烏山編集室)刊行記念イベント
越前敏弥×樋口真理