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雲が太陽を隠した。 地面の上を影が走って行く。 明暗の分かれた模様が不細工なパッチワーク…
個人事業は日曜日の夜に憂鬱になることはない。 だって365日24時間営業のひとりブラック企業…
海よりも深く、水よりも碧い。 地の底から生まれ、水面に向かってゆっくり昇って行く泡。 私…
今日は月明かりがない。 光を使い切ったのだろう。 私は海に落ちた月のかけらを黙々と集め、…
風に舞う花びらは、 誰かが流した血の涙、誰かが叫んだ断末魔。 見えていないのは、聞こえて…
迷惑行為に自殺に殺人未遂… こんなものまでライブ配信される今の時代は本当に世紀末。 いっ…
明るい場所にいると、暗い部分が一層気になる。 暗闇から何かが飛び出して、自分を覆ってしまいそうな恐怖を感じる。 でも、その暗闇に私はそっと手を伸ばす。 もしかしたら温かいかもしれない。 みんなが知らないその温もりに触れた時こそ、明るい場所の、本当の暖かさを知ることができる気がする。 【140字小説】 オンライン文芸コミュニティ「星々」さんが主催する140字小説コンテスト、「春の星々」に応募したものです。 今回のテーマは「明」。 こちらもどうぞ。
僕は公園のベンチに座り、君は草原の椅子に座る。 会うことはないけれど、隣にいる。 気付く…
図書館で本を借りて 帰って来た途端に読む気がなくなるのはなぜだろう。 読まずに返却して、…
交差する視線が私を切り取る。 つぎはぎだらけの体を引きずりながら、 今日も私は息を潜め、…
桜の花びらを集めよう。 たくさんたくさん集めて、空を覆い尽くすくらい舞い上げよう。 数百…
歯医者で虫歯を抜いてもらい、 口の中が血だらけのまま運転中にクシャミをしたら、 運転席が…