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感動する映画を観て、ちょっと立ち止まりたくなった

映画『グレイテスト・ショーマン』を観ました。(ちょっと前の話だけど。)

全体を通してわかりやすいストーリーで、音楽も素晴らしくて、つい口づさんでしまうこともあります。『This Is Me』を歌うキアラさんは日本の歌番組でもよく観ました。

でも見始めたときにかすかに違和感を感じていて。なんだろうなあと少し掘り下げてみました。

気になったのは、わかりやすい社会的弱者の描写だったんだと思います。

ひげを蓄えた女性、肌の色、身長……見た目が人と少し違う人たちが人に認められて自分に自信を持ったりたまに見失ったりしながら進むストーリー。見ている人は「自分もがんばろう」と思うんじゃないかなあ。

すごくわかりやすいストーリーで観客の感情を動かすんだとは思うんだけど、無意識に見た目が違う人をかわいそうと思ってしまっている感じが、自分はまだましだと潜在的に思ってしまっていそうな感情が、ちょっとした違和感につながっているんだと、ぼんやり思いました。

グレイテスト・ショーマンの舞台は19世紀だし、当時のアメリカはいま以上に差別がひどかったんだろうし、それに立ち向かう人たちの姿はたしかに人の心を動かしているのは確かです。

でも、こういう感動するなあと思うストーリーにも、潜在的に何かを蔑んでしまう自分がいないかなと今回少し考えてしまいました。

だれかを下げなくても、感動できたり笑えたりする。そんなことがもっと増えたらいいな、そんな世界を自分の周りからでもつくっていけたらいいな、と感じる今日このごろです。

読んでもらえてうれしいです!とにかくありがとうと伝えたい!