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数式より英単語より、ノートは歌詞だらけ

いつからか、好きな曲の歌詞をノートに書いて暇つぶしをよくしていた。いつからだろう、中学生のときにしていたのは確か。当時は携帯電話も持ってなかったから、記憶したいろんな歌詞を授業中に書くひとり遊びが好きだった。そんなことをしてる人が実は少ないって気づいてからは公には言わなくなったけど、結局大学卒業まで、なんなら社会人になってからのTOEIC勉強中もそんなことをしていた。

久しぶりに書き写したくなって、授業中でもないのにポルノグラフィティのsearch the best wayを書き写してみる。searchの使い方が間違ってるって知ってからもずっと大切な曲で、大事にしまってある押入れの奥からたまに取り出したい、そんな曲。

なんだかんだ毎回入れている横浜スタジアムでのポルノグラフィティの公演は今回が4回目。アレンジ力がすごいとか音の話もしたいけど、今回わたしは歌詞が好きだなって改めて気づいた。目の前に情景が浮かぶような言葉選び、説明しがたい気持ちの比喩、そんな日本語に惹かれて何度もこうしてわたしはライブに足を運んでいるんだった。

毎日どこかで何かの歌詞をノートに写していたころから比べると、好きだなと感じる言葉に触れる時間が圧倒的に減っていると思う。

今度、宇多田ヒカルさんのアルバムが出る。美しい日本語の歌詞を意識して作られた曲ばかりらしく、今から楽しみで仕方ない。宇多田さんが織りなす歌詞が好きだから。アルバムを買ったら、どこでどんなふうに聞こうかな。歌詞カードを見ながらじっくり聞く、大人の今では贅沢になってしまったそんな聞き方でじっくり楽しみたいな。

9月の横浜の風を感じて、心地よい日本語に触れる時間を、意識的に取りたいなと思った。あのころ心が躍っていたこと、頭が忘れても感覚が覚えている。大丈夫、わたしの心はまだ、自分が好きなものを忘れていない。

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