ゴミ収集車

朝に来るゴミ収集車って苦手なの

朝が来たなぁと思うのもそうだけど

昔お母さんにおもちゃを捨てられたことがある


おもちゃと言ってもマックのハッピーセットのやつとか細々したの

それでも悲しかった記憶がある


大掃除の時とかに現れる

もう投げてあるから要らないよね?

これって確かに投げてあるんだけどちょっと違う

まずもって、丸山拓真という男は

ものに対しての執着心とか愛着が凄まじい

変な話ものにも感情とかあるんじゃないかと思う時があるくらい、トイストーリー的な

話を戻すと家にあるという事がどれだけ安牌な話か

やっぱり外に持っていくと無くしたりする可能性がある

それは怖いけど

家の中なら無くしても家の中にはあるよなという安心感が強い

でもそれとは違って

袋詰めされてる、これからゴミになってしまうおもちゃ達

子供の頃なら尚更、親に買ってもらったものだからこそガラクタでは無く宝物のひとつなんだと思う

確かに遊んであげないし投げてあるかもだけど

家っていう宝箱に入ってるものだからそれを奪われたくなかった

だから夜な夜な袋から大事なヤツだけでもと思って袋から取り出した

次の朝

自分の部屋から見えるゴミ捨て場にゴミ収集車がやってくる

何故か分からない赤とんぼのメロディでやって来て回収する

その姿をみてごめんねって涙を流した

その日からあのゴミ収集車の音は嫌いである

変な話かもだけど

大人になった今でもあの時の気持ちは忘れられない

朝は憂鬱なことが多いけど

特に気持ちをブルーにさせるのは

あの時の罪悪感からなのかな

いつか子供が出来た時にこの話をして

宝物はちゃんと宝箱にしまうように

お話をしよう

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