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続・私の「間借りカレーのはじめ方」

9月下旬に夢の間借りカレー1回目を開催し、思いもかけず年末にも2回目の間借りカレーを開催しましたのでnoteにまとめます。2回目もまた夢のような時間になりました。

前回の間借りカレーが終わって数日

前回の間借りカレーの共同出店者のウチマサラのちゅなどんがサイクリング中に立ち寄った飲食店AMIGO MARKETで「前回の間借りカレーの話」をしたところ「おもしろそうだから、このスペースでまたやってみない?」と、オーナーの園子さんからオファーを受けたそうです。

一歩を踏み出した後の世界

断る理由はありません。私のカレーの味を知っているちゅなどんから2回目の共同出店のお誘いをしてもらえたことも私の自信になります。「やりましょう! 2回目のパートナーもこの私でいいんですか。どうぞ、どうぞよろしくおねがいします」です。

前回の開催があってすぐに2回目が決まる、右脚ではじめの一歩を踏み出したら二歩目は自然と左脚が前へ出る。そんな状況に近いのかもしれません。開催日は12月28日、29日の2日間に決定しました。

告知用ポスターをつくる

ではではとまたポスターを作成します。今回はMacのKeynote(キーノート)をつかってポスターをつくりました。

前回の間借りカレーでzerocycleさんに撮ってもらった写真をプロフィールにつけると、とてもそれらしい出来具合になります。これはいいんじゃないと自画自賛状態に。すると次の日……

幕張で開催される自転車のイベント「サイクルモード」のCampagnolo(カンパニョーロ)ブースでお仕事をするちゅなどんが、早速営業活動をしてくれました。

私も面識のある方々が4人も登場してポスターを掲げてくれて「なんだこれ!? ずるいわ」と笑ってしまいます。ちゅなどん、みなさんありがとう。最高です。

プロモーションに力をいれる

前回は積極的にプロモーション活動をするのがどうも恥ずかしいという気持ちがあり、告知をあまりしませんでした。

結果、初めての間借りカレーとしては成功したのですが、裏では大量にカレーの廃棄が出てしまいました。誰かにおいしく食べてもらえるだろうと情熱を注いでつくったはずのカレーをゴミ箱にいれる悲しみは、できることならもう味わいたくありません。

開催日まで1ヶ月を切るとFacebook、note、Instagram、TwitterとSNSでこれでもかというくらいプロモーション活動を行います。

誰もが知っているような超絶有名人が「俺のイベントだって誘わないと誰も来ないよ」というような内容の発言をしていたのを読んだことにも大きく影響を受けました。

無名の私なんだから恥ずかしがらずに、とにかく宣伝をする。来てほしいなら来てほしいと素直な意思表示をする。これを徹底しました。

すると、何人かの知り合いが拡散してくれたんですよね。その拡散ひとつ、そのイベント情報シェアひとつに愛を感じていました。ありがとうございました。

前回同様、メニューも制作します。私はベンガル風カレーに挑戦しました。ベンガル風チキンカレーに豆カレーを2種。

ベンガル料理店にも出向き、店主とベンガル流のスパイス談義などをし、それらしき風味にアレンジしました。

ベンチマークとしている人気の南インドカレー店には週に2回通い、味覚を標準化することも忘れずに行いました。特に塩の量の見極め能力を狂わせないことにはいつも注意しています。

メニューは開催日直前にSNSでもシェアをし、店内閲覧用にプリントアウトしたものは、Amazonで購入したメニュー用のケースに入れてみました。グッと雰囲気が出ます。

いよいよ開店

静かな逗子の朝です。豆のシャツにエプロンをしてお客様を迎えます。

開店予定時間は10時。

9時30分くらいでしょうか、自転車用ジャージを纏った何人かの知った顔がポツリ、ポツリと。

そこからは怒涛の来店ラッシュが始まりました。

そして休む隙なく、開催初日の15時を前にして、なんと2日間分用意したカレー約50皿が売り切れてしまいました。

よく知っている自転車仲間の人たち、初めてお会いした人たち、たくさんの人に訪れていただきました。

開店中は余裕がなく多くの言葉を交わせませんでしたが、あぁ自分はこの人達に支えられて生きているのかと内なる感動が湧き上がっていました。

面識のなかった方々が、カレーを食べるために長時間待ってくれていたあの光景を今また思い浮かべ、感謝の気持ちでいっぱいです。

私のカレーが皆さんの年末の楽しい体験の一部になれていたら嬉しいです。

閉店後、冷めたチャイを飲んで

今回導入したチャイサーバーは現地インドでもよく使われ、ある意味本格仕様なわけですが、保温能力が低かったようでチャイはすっかり冷えていました。

チャイサーバーに残ったチャイをAMIGO MARKETのオーナーの園子さんが試飲します。「ん、ビックリするくらいおいしい」、冷えてより味が鮮明に浮かび上がり、非常においしいチャイに仕上がっていました。

閉店後の束の間の時間は、このチャイと同じようにカレーにも全力で向き合っはずだと自らを称える時間になりました。

おわりに

翌日分の仕込みために向け帰宅したのですが、帰宅した瞬間に疲労困憊で倒れ込みました。ここ2日間、ほとんど飲まず食わずで動いていた無理がモロに身体に出てしまいました。緊張の糸がプツリと切れてしまったようです。

そのため残念ながら次の日はウチマサラのちゅなどんのみの営業を決断をすることになりました。ウチマサラのみの翌日営業も大盛況で12時前にソールド・アウトとなったようですね!

また早速次回開催待望の声があるとかないとかと聞いています。あるのかな、ないのかな。

2019年は2回の間借りカレー開催を通し、ネガティブ思考で消極的だった私の考えが良い意味でガラリと変わった年になりました。

時の流れに乗る、他人の提案に乗っかる、自分の気持ちを素直に伝える、それらが大事かなと。

ということで、次回開催は未定です。

間借りカレー開催関係者ならびにカレーを食べに来てくれた皆さん、ほんとにありがとうございました。

ここまでの写真すべて:Keiji Kanekoさん

またのご来店をお待ちしております。

記念写真っぽいものを撮る余裕がなかったなー。

この写真:G3110さん

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愛犬のおやつを買います。