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火曜日しばらく雑記帳・17:Teams 障害、SongX補記

先週の木曜日の午前中、やけに静かだな、と思っていたら マイクロソフトの Teams の障害で全世界的に問題だったらしい。私のほうは、Teamsのchatが通じなかったけれども、web meeting は特に問題なかったし、他の Office アプリも OneNote の同期に問題があった以外、あまり気にならなかったが、影響は全世界、けっこう大きく報道されていたようだ。

今回は 3時間ほどで復旧したし、上に記したとおり、私のところはそれほど大きな問題ではなかったが、もしもこれが OneDrive や SharePoint のアクセス障害だったとすると仕事にならないうえに、個人の趣味活動でも問題になるのでゾッとするが、なかなか対策は難しい。Microsoft 一本足打法ではなく、うまく冗長性を持たせることと、あとは割り切りだけの問題かもしれない。

私が勤めている会社では Webミーティングは、もう何年も前から WebEx をメインに便利に使っていた。たいていはビデオはオフで、資料を画面で共有しながら、皆でわいわい会議するスタイルで、10年-15年前の電話会議、あるいはTV会議などよりよっぽど具合がよかった。今はTeamsがメインとなっていて、仕事環境の統合も非常によくて具合よく使っているが、相変わらず資料の共有のみでワーっと集まってワーっと議論して、終わればすぐに次の会議、という状態だ。

この 2年ばかしで ZOOM が一世を風靡してビデオオンで顔出しが普通になってきたようで、逆にその点では私たちのほうが少し時代遅れになっているかもしれない。

Finlandの友人、Keijo Salmivaara (ケイヨー・サルミヴァーラ (*1)) との毎月のZoom飲み会も続いている。

2022/7/8 Keijo とのZOOM飲み。日本時間で 11:00PMから1時間ほどだ。
今回は、安部元首相の銃撃事件、Finland のNATO加入、そのほか、いつもの近況をヤイヤイ話した。

使用感としていいのは、話が音質クリアに届きながら、周囲のノイズをうまくキャンセルしているようだし、複数の参加者間の画像および音声のタイミングがうまく調整されているようで、実際にはレイテンシ(遅延時間)がそれなりにあるはずなのに、それを感じさせないところだ。

LINEのビデオ通話もいけるし、Skypeもある。個人では、そのあたりを使っている人が多そうだ。そういえば、google meet というのもあったか。とにかく複数の選択肢が手元にあるのはいいことだ。

TV電話そのものは、1970年にはあったけれども普及はしなかった。伝送遅れや、画像と音声の微妙なずれ、フレームレートが遅くてカクカクする、などが気になって気になって話にくい、というのは一つの理由だっただろう。当時、電電公社が、ある地域限定で試験的に大々的に導入してみたこともあったらしい。結果、「これは売れないな」という結論だったそうだ。TV電話で会話をしている人たちが、お互いに決して目を合わせようとしなかったから、というのがその理由だと聞いている(*2)。

技術的な問題が解決されてきた今、状況によってやむにやまれず、その心理的障壁を乗り越えた、ということなのだろうか。

1982年に、電電公社と日立でこんなシステムを組んで、静止画を共有しながらの電話や、TV電話、TV会議、決済まで含めたホームショッピングなどのサービスの実験をしていたらしいが、技術が未成熟なわりにはアイディア先行でイマイチ盛り上がらなかったということだ。

pdf file: 日立評論1984年5月号:INS実験システム (hitachihyoron.com)

まさに、いまごろ時代が追い付いてきたという感じかもしれない。



■ 先週木曜日のパット・メセニーの記事で、"Song X"のジャケットの写真を載せようと思っていたのだが、新横浜の事務所には置いてなかったのでできなかった。先週末に京都の自宅に帰ったので CD の表・裏のジャケットの写真を撮り、アップデートしておいた。

Pat Metheny, Ornette Coleman - "SONG X" 表ジャケット
Pat Metheny, Ornette Coleman - "SONG X" 裏ジャケット

裏ジャケットのスナップショットは面白い。御大オーネット・コールマンの曲を本人とともに演奏しているとはいえ、パット・メセニーがプロデューサだ。パット(g)はちょっと偉そうな感じ。チャーリー・ヘイデン(b)とジャック・ディジョネット(ds)は、パットとオーネットの要求を調整しながら実直にプレイ、オーネットは「さ、やろうか、坊や」という余裕の構え、デナード・コールマン(perc)は自由。


Bright Size Life も、裏ジャケットは、インタビューを受けているパットの笑顔と、確かゲイリーバートンのライナーが書かれていたと思う。以前に整理したときに売ってしまったらしく見つからなかった。

本を売るのは二束三文で腹が立つが、レコード・CDはそうでもなかった。そのことは前に書いた。

本にせよ、レコード/CDにせよ、Amazon や Spotify 他で検索してみてどれほどの値段で売れるのかを見ておいたほうがよい。

■ 夏になれば、やはりゴーヤだ。先週、ゴーヤチャンプルーを作った。

2022/7/21 夕食 ゴーヤチャンプルー

沖縄の麩と卵に豚と炒め、出汁をメインに優しく味付けすれば誰にでも美味しくできる。豚は、炒める10分以上前にあらかじめ塩しておくとよいし、豚肉でなくスパムにすればより本場っぽく、豆腐を入れてもよし。

写真の左上は、写真映えがイマイチだが茄子の揚げびたし。

夏野菜といえば揚げびたし。素揚げにして出汁につけると美味いものである。それをつけ汁にして冷麦やソーメンを食べるのもいける。

2022/7/22 夕食 冷麦
茄子とズッキーニを素揚げにして、あご出汁つゆ(これは買い入れ)に浸し、ミニトマトもつっこんで、これをつけ汁にした。

夏はカレーがいい、というか、年中カレーはいいものだ。

2022/7/20 夕食 ほうれん草とジャガイモに鶏のカリー

唐辛子も、ピーマン、パプリカ、トマトと同様、ナス科なので夏が旬である。


■ 先週、耳にひっかかった音楽をいくつか。

1.氷川きよしは、世界の歌姫たちの番外編で有終の美をかざってもらった。

最近、シングルをぽつぽつと発表している。先週は「雷鳴」、ゲーム「信長の野望」のエンディングテーマらしい。

先月は「革命前夜」(YouTube Link)と「歌は我が命」。

私は、これらの歌はイマイチ、ダサいと思う。「股旅演歌」や「ズンドコ節」のほうが私はずっと好きだ。決意表明ではつまらない。気持ちをあるレベルまでに昇華することなく、単にに吐き出すだけではつまらない。

しかし、である。本人もわかっていると思う。過去は過去、今の自分にしっかりと向き合って、ダサく見えても今の自分に正直に歌を世に問う、その姿勢に共感する。今の自分の気持ちや葛藤など見せずに歌い手として天上にいてほしいと思うところもあるが、それはこちらの勝手というものだろう。

応援している。


2.SHIRANという、イエメン出身のイスラエルのミュージシャンがいることを最近になって知った。中東・アフリカのビートとメロディが力強く、いい感じだ。先週にリリースされたシングルは、"LA LA | لا لا"。 

2018年のデビューアルバム:"S H I R A N"。


3.スペインのクラシックギターの Paola Hermosín (パオラ・エルモシン) - 心の中では「エルモシンちゃん」と呼んでいるのだが、実力もすごいけれども、YouTube 配信で大人気だ。前半で曲の説明をしてから、演奏をする。そのうえ、TAB譜も公開している。この間詩集も出版したりして才女である。

なんといってもいいのは、さわやかなドヤ顔である。ほとんど恋に落ちているかもしれない。

先週、スーパーマリオの音楽をギター一本にアレンジして演奏しているのがアップされていた。この手のは別に目新しいものでもないが、エルシモンちゃんの見事なアレンジと演奏は、なかなか聴かせる。

懐かしいものだ。


4.大好きな女流ドラマー、テリ・リン・キャリントンの新しいシングル、"Respected Destroyer" がリリースされていた。

ギターと管、キーボード、リズムセクションのスタンダードな音作りで、うねるような長いテーマが心地よい。ソロはフルートから始まり、トランペット、テーマを繰り返したあと、ループバックするように音が重なるエンディング、すっと流せそうで聴き逃せないポイント満載だ。"new STANDARDS vol.1"とあるから、これを皮切りに先行シングルがいくつか出たのちに新しいアルバムが出るのだろうか。

私はリズム音痴だしドラムスの技術面はまったく不明ではあるが、いずれ私の好きなドラムス列伝みたいなシリーズで記事を書きたいものだと思っている。テリ・リン・キャリントンは、イチオシグループで書かねばなるまい。


5.Barklee Indian Ensembleの最近のもよい。聴きやすいインドのポップ・ジャズという感じでおススメだ。

スタジオライブでの録音は2019年あたりのものもあり、YouTube でもすでに公開されていて視聴できる。シュレヤ・ゴーシャルや、ザキール・フセインとの共演など、楽しい楽曲が詰まっている。


■ 京都に帰っていた 23日から25日は、まぁまぁ暑いが、例年ほどでもなく最高気温も30℃ちょい上くらいだった。23日の朝のジョギングも楽に16km弱をこなすことができた。

2022/7/23 ジョギング 京都・宝ヶ池、トンネルを抜けて狐坂の手前から比叡山を望む
2022/7/23 ジョギング 京都・北山の植物園の入り口、百日紅。

それにしても、いつの間にやら大リーグのオールスターも終わり、NPBのオールスターも今日、明日。このぶんだと、あっという間にお盆になりそうだ。

学生のころは、ペナントレースの前半が終わると、オールスターが待ち遠しく、なかなか後半が始まらないのももどかしかった。やっぱり呑気に過ごしていて暇だったのだろう。



■ 注記

(*1) もうリタイアしているが、Program Manager, 次のサイトで紹介されている。Finland語なので読めないが、記事中の銀閣寺をバックにポーズをとっている彼の写真を撮ったのは、実は、不肖私だ。

ちなみに、カメラは高性能のものではなく、2年半近く前まで使っていたアンドロイド・スマートフォン Nexus 5 だ。


(*2) 私の父談。裏はとれてない。

■ 関連 note 記事

インド歌謡はいい。


そして、障害シリーズ。

1.火曜日しばらく雑記帳・14:AU通信障害とアステロイドデー・2022|Shimamura, T.|note
2.Googleシステム障害とその他雑感:可用性と完全性と機密性|Shimamura, T.|note
3.Fastly システム障害とその他雑感:「超」メモ実践|Shimamura, T.|note

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