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【読書】中村柾子『絵本の本』

娘に薦める絵本を探そうとちょっと情報収集。自分も絵本や童話が持つ自由さに少し興味があります。

「かわいい」は、(中略)生きていくことの生々しさを漂白してしまいます。世界にはもっと深い意味を持つできごとがたくさんあるはずです。
──P83 「かわいい」絵本

子どもから言葉を引き出す絵本は、物語として十分に面白く、また露骨なテーマ性もなくて、こうあらねばならぬと読みを強要しないからこそ、色々な受け止めかたができるし、考えるきっかけも与えてくれます。
(中略)
でも、決して「さあ、これを読んでどんなことを思いましたか」と無理に言葉を引き出そうとするようなことはしないでください。子どもは黙っていても、言葉にできないだけで、ちゃんと何かを感じているのです。子どもを信頼して、ただ一言「おしまい」と言って本を閉じる勇気をぜひ持ってほしいと思います。
──P224 絵本が子どもにもたらすもの

この本で紹介される絵本の中には、かなりぶっ飛んだ内容のものもあるようでした。荒唐無稽もこの分野では魅力のひとつなんですね。

以下は、ちょっと読んでみたくなった絵本です。一応、メモしておこうと思います。

『たべられるしょくぶつ』森谷 憲
『どんぐり かいぎ』こうや すすむ
『かまきりのちょん』得田 之久
『わたし』谷川 俊太郎
『でんしゃえほん』井上 洋介
『きゅうりさんあぶないよ』スズキ コージ
『サルビルサ』スズキ コージ
『おばけリンゴ』ヤーノシュ
『スガンさんのやぎ』きしだ えりこ

(2012/7/14 記、2023/12/30 改稿)


中村柾子『絵本の本』福音館書店(2009/7/1)
ISBN-10 4834024571
ISBN-13 978-4834024579

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