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vol.053「SNS上での振る舞いで気をつけていること:後編」

SNSの使い方については、電話や手紙・メールとは違って、上司や友人が親切に指摘してくれることはまずありません。それでいて不特定多数に瞬時に伝わってしまうから、失敗したときの影響範囲も大きい。
SNS上での振る舞いについて、「自分はどうしているか」を書き出してみました。


4.複数の媒体の使い分け。

Facebookはある時期から「ある世代以降は使ってない/おじさんおばさんの使うメディアだ」「ユーザ総数が減少に転じている」と言われている媒体です。一方で、「ビジネスの場面では引き続きFacebookがメインだ」という意見もあります。「Facebookで良い/継続」説と、「時代や環境に応じて変えていくべきだ説」の、二つの正義のコンフリクト状態。
私の意見は、
・自身の個人としての顧客は、"ある世代以上"が一定数含まれ続ける
・もともと十分な母数のユーザが、少々減っても十分である
で、当面、続ける予定でいます。

そして、二つの正義は択一問題ではなく、当然ながら両立します。FBも続けながら、すこし前からほかの媒体の使い方、発信を実験しています。決め手というほどの結果は出てなく、試行錯誤中です。

◆ソーシャルメディアでの発信

Facebook、Ttittwer(現X)、note、Amebaブログにアカウントを持っている。
・FB・・・2014.8~2020.8までほぼ1日1回投稿。約5年11か月、2,181回続いた。。尊敬する言語の師匠に「毎日投稿やってみたらどうですか」と助言されたのがきっかけです。
その後、不定期投稿→月2回程度、長い投稿をする→2023.10末から1日1回投稿を再開中。
・note・・・2020.5~2021.3まで1日1回投稿(327投稿)。FBの過去記事からセレクトして転記。樺沢紫苑さん『アウトプット大全』から「毎日更新」「100日-300日-1000日の法則」を真似て実験したもの。また書き方は同じく樺沢さんのほか、上阪徹さん(超スピード文章術)を参考にしている。その後、Facebookからの加筆修正、またはnoteのみ初見のテーマで、同じく「長い文章を投稿する」と設定して、現在vol.053。
・Twitter・・・過去のnote記事を実験的にコメント解説無しで投稿。それ以外の発信はしておらず、読む専用。
・Amebaブログ・・・むかしID取得してすこし書いていたが、更新していない。
・インスタ・・・使ってない。「FBは使わずインスタだけです」という人との連絡、投稿たまに閲覧用ぐらい。

◆発信のポリシー

・FB=「仕事の内容(守秘義務に抵触すること)は書かない。単なる「今日は飲み会でした~」や愚痴、悪口は書かない」
・note=「上記+趣味雑談は原則書かない」
・共通:「相手のタイムラインは相手の所有物。その人の家の庭、玄関先」と心得る。「自分が書きたいこと」ではなく「相手が書いてほしいこと/嫌がられないこと」を書く。始めてしばらく、何度も失敗して反省している。

◆自己評価

「目的を設定して、本業の内容に触れず、愚痴や発散を書かずに定期発信」している会社員サラリーマンは少数派だと考える。裏返しで、面白みは少ない。また内容、扱うテーマは「自分が関心のあること≒自分が書きたいこと」を書いている状態。いいね!やコメントは少ない。内容のレベル感はともかく、回数はそこそこ積み上がってきた。

5.文章を書くコツ、四選。

「文章を書くのに才能は関係ない。たくさん書くことで必ず上達する」「上手な文章と伝わる文章はまったく別のものである」の二点は、その道のプロの人たちが共通して指摘している。この人たちの、全部でなくていいから真似て習慣化することが、定期的に書き続けるポイントです。
重要かつ実行可能だと考えるポイントについて、すこし詳しく書き留めておきます。

◆「事実」「数字」「実体験」を書く【やっている】

形容詞を使わない。(例:「すごい」「めちゃ面白い」を単体で用いない。連発しない)
数量で記述する。(例:遅い時間→23時頃、たくさん→30台以上)
表現を和らげる。(例:「まずい」「くだらない」をおいそれと使わない)

◆一文を短く。「上手く」よりも「わかりやすく」【取組中】

「~ので、~ですが、~すると」と継がない。「です。だから」「した。しかし」と、「。」で区切る。報告書やビジネスメールが、それだけで読みやすくなります。話すときにも効果が大きい。会話、スピーチで「。」が少ない人は、話すスキルが低い、と言ってもいい。
「わかりやすく」は、常用漢字【以下】で書く。ひらがなを多めにする。難しいことをやさしく言う。しかも形容詞を多用しない。なかなか難しいのだ。

◆ひな形を決める。再利用する。【やっている】

見出し→「何の話をします」(予告/要約)→詳細→例・引用→本論に戻る→まとめ(雑談)、のような章立てを決めておく
「前回の原稿」をコピーして、修正しながら書いていく。私はこのパターンが書きやすい。
通し番号、◆●・(中点)などの記号を用いて、文字だけのFacebookをどうにかして見やすくする。これに慣れるとnoteで書くのがすごく楽に感じる。

◆正確性や推敲は後回しにして書き上げる【できていない】

簡単なようで難しい。つい正確を期そうとして、ググったり本棚に取りにいったり、寄り道する。ここをガマンして書ききったら、間違いなく効率は上がると思う。
一筆書きで戻らず書きなおさず書くか、章立てでカタマリをつくってそこに肉付けするか、どちらかだ。

これらの中でさらに絞れと言われたら、、、「実体験をもとに書く」「一文を短く」「形容詞を多用しない」の3点でしょうか。

実体験の思い出、身近な人物の具体的な描写。これらの記事は、反応やコメントから、長文でも読み込んでくれる人がいると感じる。形容詞だけ、主観的な感動、信者の賞賛は伝わらない。ネガティブな感情の吐露、皮肉はあまり共感されない。
たとえば私の場合、「出された料理がまずかった」「店員の対応がダメだったか」を、SNSに感情的に書く人とは距離を置くようにしている。実体験なら何でもいいわけでもないなということに気づきました。

6.「書く技術」以外で気をつけていること。

「一文を短く」「形容詞を多用しない」など等の、「伝わるコツ」とは別に、もっと基礎の次元気をつけているのが、『背伸びする・格好つける』、『使っている言語が思考をつくる』、です。

◆背伸びする、格好つける。

たとえば敬愛する恩師に(超忙しい人ばかりだからそんな時間はないはずだけど)見られていると思って発信する、コメントする。
彼ら彼女らの共通点として、「表現方法を自在に変えられる」がある。たとえば、入門編セミナーではきれいな敬語 → 中級編では叱咤や手厳しい言い方、口の悪さも発揮("悪口"ではなく、ユーモアを交えた辛口)→しかし距離感が縮まってもSNSやメッセージではきちんと敬語・丁寧語、、、と言った切り替えができる。
こちらも丁寧さ、敬語のレベル感を、あわせる。真似る。形から入る。直接のやり取りでなく、第三者とのコメントや返信も、同じ程度に調節する。
たとえば書くテーマ。その対象事物の歴史から入る。著名人が言ったとされる名言について実はどうだったのか調べる。また英語の記事を読み下してみる。主観、推測もまじっていいから、自分の意見を添える。

ひとつ間違うといわゆる"イタい人"になるけど、大して実害があるわけでもない。批評する側とされる側では常に後者が行動している。冷やかす人がこちらの人生に有益に関わることはないと割り切る。
意見を持って述べる、「歴史が」「英語の記事によると」と書く。要するに背伸びをすること。

◆使っている言語が思考をつくる。

使っている言葉が思考をつくる。逆ではない。人は、知ってる語彙の範囲でしか考えることができない。その質感の考えを持つようになるし、言動する。
人間は、取り巻く環境や無言の圧にとても弱い。斜めに構えて皮肉屋の友人と付き合っていたら自分も皮肉を言うものだ。同僚や上司がくだけて軽口を言う場で、孤高を保つのはけっこう大変だ。人の影響を受けやすい。
一人になったときの"環境"が、自分の使っている言葉だ。

格調高い言葉、美しい表現、とまではいかなくてもいいから、なるべく濁ってない言葉を使う。好きな映画や小説の、好きだったくだりを取り入れる。「この人の前では良く思われたい」「言葉を真似たい」と思える相手がいるのは、たぶん幸運なことだと思います。
ハリー・ポッターにとってのダンブルドアとか、三井寿にとっての安西先生とか、村の少年が出会った旅途中の戦士とか、そんな感じです。

7.個別メッセージで気をつけていること。

本格版の研修受講後のお礼など、個別メッセージでやり取りすることがあります。距離感を縮めるチャンスでもあるけど、ダイレクトなやり取りの分、そそうをすると印象が強く残ります。不特定多数の前で恥をかくわけではないけど修復が難しい。嫌われるとか怒られる、というよりは、静かに疎遠になる。
ああいう人たちは、観察や評価の目盛りの細かさがこちらとは全然違うと考えたほうがいいです。

◆量、数に関すること。

・メッセージの総ボリュームを調整する。
スクロールしないと読めないような長文を送りつけない。改行、空白スペースをいれて読みやすくする。

・ひとかたまりの長さを調整する。
書いて送信を押すかたまりの長さを、ある程度相手に合わせる。短く何ターンか送ってくる人には短めでいくつかに分ける。長く1ターンで送ってくる人にはこちらも1ターンで。※相手が短く何ターンの場合、こちらは1ターンでもいい。「相手に関係のない長文」でなければいい。

・メモ帳で下書きを書く【重要】
メッセージ送信を複数に分けると「いつ話題(返信)が終わったか」が相手からみて分かりづらくなり、途中で返信がきてしまう。いわゆる「被る」、変な感じになることがある。長文や、何か正式な報告のときには、メモ帳に下書きしてから送信することで、間(ま)を空けず送信できます。特に、Enterをうっかり押すと送信されてしまうアプリの場合は、書きあげてコピー&ペーストで「送信」すると確実です。

・改行、スペースを調整する
一文の長さや改行の位置(改行の数)は、人それぞれかなり違う。相手が詰めて改行せずに文章を書く人か、改行やスペースを多めに書く人かで、返信やコメント書き込みを相手に寄せる。※ひとかたまりの長さと同じく、相手がどうかに関わらず、こちらは見やすくして送れば間違いないです。

◆質に関すること。

・やり取りの速さ(遅さ)を調整する
返信が早い相手にはこちらもすぐ返す。間隔が空く相手にはこちらも間隔を空ける。相手と同じペースにする。※同じく、こちらは即返信、こちらは一定ペース など、固定するのはあり。リアルな会話もそうですが、「目下のほうが不安定、はNG」と考えると良いです。

・催促しない【最重要】
送ったメッセージを読むことや返信を催促しない。既読を確認する。相手はこちらの想像の5倍忙しい。スマホやパソコンで本業の話題を何件もやり取りをしているものです。とにかく催促しないこと。

・返信がほしいときは「一方的に」「続報」を送る
どうしても返信(反応)がほしいときは、「続報です」「備忘録を兼ねまして」などの形でさらりと更新情報を送る。(「ご返信は不要です」はいらないと思う。好みの問題ですが、あまり良い印象を持ちません)「あの件、試してみました」等の「教え子からの報告」にすれば不自然さもすくない。いわば、"勝手に"送る。送ったらまた放置。

・守秘義務を遵守する【重要】
個別メッセージでの内容は、許可のないかぎり他言しない。例外なし。※家族に、「何の件で忙しい」ぐらいは共有すると、「こそこそ何かやってる/家のこともやってほしい」等のギクシャクを防げます。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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