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【リサイクル】インセンティブ制度やめませんか?

"押し買い"の根本的要因は給与形態にあるのではないか?という話。

今、至る所で"訪問〇〇"が流行している。

訪問買取、訪問介護、訪問医療、訪問カット、訪問ヘルパー…

どれも自宅でサービスが完結し手間がかからないといったメリットがある。

私も出張買取をメインに活動している。

私が受ける案件は家具や家電といった1人で持ち運びするのには大変なものから、遺品整理で出てきた工具や骨董、カメラなどその種類は多岐にわたる。

高価なものからそうでないものまで、選り好みせずに買取の依頼には対応している。

また、近年メディアで"終活"や"断捨離"という言葉が取り上げられる回数が増えたことでリユース、リサイクルの需要は年々増えている。

出張買取が身近なものとなり、全国で沢山の企業が事業展開するのに比例してトラブルも増えている。

その中でお客様からよく聴くのが"押し買い"である。

押し買いは、貴金属や宝飾品など中古で需要の高い品物を極端に安い金額で買取をして高値で売買することをいう。

買取を経験したことない方からすると、足元を見られているような金額であるならば売らなければ良いと思うはず。

でも実際は、
「手ぶらでは帰れないんですよね〜。」

などと言った言葉を盾に、そういった類の品物をお客様から買取するまで査定員が居座り続けるというケースをよく耳にするのが現状なのである。

では何故、押し買いの際に貴金属等がターゲットにされやすいのか?

それは、換金しやすく評価しやすい商品だからだと思う。

例えば自分の得意ジャンルのカメラは、同じ型でも商品の状態によって価値が大きく変わるので中古相場の幅が広い。

実際の予想販売金額よりも下回ることもありオークションサイトに出品して換金まで少なくとも1週間以上はかかる。

一方で貴金属は素材と重さと相場で価値が決まるっているので計算しやすい商品である。
また、業者に売りに出してから換金までのスピードが早いという点も特性としてあるリユース業者から見たら"楽な"商品である。

これらの特徴のある貴金属は給与のインセンティブの対象とされやすい。

・貴金属を数多く買取すること。
・いかに安い金額で買取するか。

この2点に応じてインセンティブを支給する会社もあるようで、これこそ押し買いが無くならないことの要因だと私は思う。

もし自分がこのような会社にいたら会社の利益よりも自分の給料、お客様の満足度より自分の利益優先という考えとなるだろう。

そうなると仕事の目的のベクトルが全て自分に向くので、お客様目線から見るとデメリットしか出てこなくなる。

このような制度を採用している業者がある限り業界全体のイメージを良くしていくことは難しい。

健全な業界にするために"インセンティブ"を廃止することが第一歩だと私は思う。

金の買取を検討する際は田中貴金属の当日相場を要確認すること。










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