心に響く31音
今日は、図書館で手に取った歌集が心に響いたので、記事にしました。
通り魔の
ような「子どもは
まだなの?」に
どうして笑わ
なきゃいけないの
うわぁ……。ワカル……!
これは不意打ちのようにグサッと刺さる言葉で、条件反射のように咄嗟に笑ってその場を切り抜けようとするんですよね。そして帰ってきてから悶々とする……。
短歌として気持ちを言葉で表現しているのをみると、(私だけじゃないんだ)と癒されます。本心の言葉を書くって誰かの癒しになるんだなぁ…。
でも、本音を書くって怖いよね。恥ずかしいですよね。本当に勇気がいります…。
もう一つ短歌をご紹介!
1番お気に入りの短歌
黒い雲と
白い雲との
境目に
グレーではない
光が見える
こちらは歌集のタイトルにもなっています。この短歌には、読んだ人が女性なのか、男性なのか、家族がいるのか、いないのか分かりません。ただ、空の情景が切り取られているだけです。
だからこそ、自分の事として味わうことができました。「グレーではなく 光が見える」という言葉に、なぜか涙がでてきました。その達観した神々しさをどう表現したらいいか分からなかったのですが、俵万智さんがnoteの記事でこの短歌を紹介されていて、(そうそう、こんな感じ!!)と感激したので引用させて頂きます。
雨や嵐を呼ぶ黒い雲。晴れた空に浮かぶ白い雲。一般的には黒色と白色の境目は、グレーということになる。でも空を見上げれば、雲と雲とのあいだから光が見えることがある。
その光景と人生の局面とが重ね合わされた。いいことと悪いことの間にあるのは、中ぐらいのことではない。光なのだと。その光を感じることがサバイブすることなのかもしれない。
黒と白との間に、灰色ではなく光を見て生きていけたら、素敵なことだ。
“黒と白の間に、灰色ではなく光を見て生きていく”……深い。
誰だって、大なり小なり苦しいことがあります。苦しい時こそ、その境目をみようとする。見ようとしたからこそ、そこに光を見出せる。
この「光」は、キラキラした希望の光というより、全てを受け入れたような、すーっと包むような優しい光だと感じます。
また、これを書いたのがガンサイバー(癌患者)という事で、より心に迫るものがありますよね…。
いやぁ、救われます。手帳にメモして何回も味わいたいです。
いただいたサポートは刺繍糸を買うお金にしたいと思います。サポートが活動のモチベーションになります。ありがとうございます(^^)