見出し画像

思考の形跡。(前編)

9月16日に自分で産んだ、とある活動に、自分の新たなスタートラインを設定するとは、思っていなかった。

***

思い切って、実は、ひっそりとファンだった人物に初対面にかかわらず、オンラインでミーティングをさせていただいた(そもそもその方がオンラインでmtgを誰でもセッテイングできる試み自体も興味がありました)。

その人のプロフィールを見る限り、非常に多岐に渡り、そして友人も多く、それでいて悪い意味でなく、客観的に「一匹狼」という印象を受けたのだ。そのなりわいに、どことなく、共感を覚えていて、僕自身、非常に興味を持っていたのだ。(興味以上に、その人の自体の見え方が似ている感覚。)

お話しさせていただいた用件は2つ。

1は、案件ご相談。もうひとつは、弊社の、今後10年の戦い方である。そもそも0(ゼロ)と100(ヒャク)みたいな相談w よく相談を受けていただいたと思う。用意した資料はかなりあったけど、その資料とより、その後話をしたことが僕自身に強く響いた。

「そもそも松田さんは多岐、多忙に動かれた人ですね」。

そう、10年を振り返るということはそうかもしれない。10年は早い。いや、とても長かったが、一度として同じ夏はないし、同じ9月16日は無い、それだけ好奇心旺盛で、今があると感じている。

**

さて案件ご相談、実は、とある企業の資金調達の話題だった。

状況がわかりやすい案件ということ、そしてその投資先の経営者のことをご存知だったので、話はあっという間に終わった。資金調達に関して、僕も別途、とあるエンジェルに相談したのだが、その方の把握の仕方がとてもクリアで、逆に勉強になったくらい。やはり経験と実績は時間を有するものだと改めて感じた次第。

そしてもうひとつの相談、株式会社オアゾの、今度10年の戦い方である。

僕がバッっと、この10年の仕事内容、変遷、お金(やや財務寄り)、そして今、自分自身がぶつかっている悩み、それは経営者としての「実績と経験」不足に関する悩みを30分ほど話をさせていただいた。

実はオンラインmtg、45分の設定だった。あっという間に、2/3過ぎて、大事なところがのこり15分。

その話を聞いた後、その方から、アドバイスとして「思考の形跡」という言葉をいただいた。

「これまでの10年、これからの10年。これまで実績と経験を『必要とするのか、不必要なのか?使うのか、使わないのか?』その『思考の形跡』を辿ることで、会社として『どんな人と働きたいのか、どういう人が集まってくるのか』が見えてくるはず。そうすることで、未来に対する『解像度を上げる』のではないか」と。

正直、僕自身には、全く想像していなかったメッセージだった。自分の資料をmtgが終わった後、そんな風な言葉を期待していた資料なのか、それともそういう相談内容だったのか、改めて問い直したが、「思考の形跡」という概念が、僕自身、ものすごく小さな存在であることに気付いた。

経営者として会社を10年担ってきたが、正直、これに関してはプロになりきっていないと思っている。それを「実績と経験」という、「やがて時間が解決する」、つまり、時間をかければかけるほど重みが増す、というイメージを持ち始めていた自分は、なるほど、そもそもそこには答えがないのでは?と思い始める、そんな言葉だった。

それでいて、思考の形跡を辿ると、僕は「スピード感」は長けていて、それに特化した仕事や、これまでのキャリア形成だったと認識した。イベントや立ち上げは強いけど、3年、5年かけて実績を作ることが苦手だったし、人材育成においても、スタッフを揃えるのは早いけど、みんながずーっと一緒に戦っていくとは違う。(いまスタッフについても、育成に仕方もだいぶ変わってきていることが確かだ)。

「仕事は早いんだけど、丁寧にやらないと農家は困るんだよ」
と、畑で作業する際に言われた、農家の言葉を思い出した。

この10年で培ったことを、武器にして戦おうと思っていた矢先だったが、自分の中で一つ新たなスタートラインを設けることができたのでは、と感じている。もちろんそのスタートラインに立つかどうかは別だ。そのスタートライン自体もまだまだ怪しい。けれど、明らかに「新しい道」だという印象を持った。

そしてもうひとつ気になったことがあった。

「強みを知る」。

この言葉については次回。しかし、その日を起きたことをnoteで書こうなんて、毎日ブログを更新していた2000年(学生時代)を思い出す。そのくらい、忘れたくない、書き留めておきたいことなのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?