自己啓発への半信半疑
「自分の未来は明るい」「自分は○○することができる」とか自分への肯定的な言葉を唱えることで、夢を実現したり、なりたい自分になれたりすると言う「アファメーション」。いわゆる「引き寄せの法則」だ。
最近、たまたま自己啓発系のポッドキャストを聴くことがあって、その番組内で「アファメーション」を紹介していた。
目標を口の出してそれに向かって進めば最後には物事その人の希望を成し遂げることができるということは納得できる。有名人のサクセスストーリーでもよく紹介されるので一部は事実なのだろう。
しかし、そこで例として語られていたのは「携帯代を安くしたいとずっと思っていたら、ある時思いもかけず料金を安くすることができた」とか「私に臨時収入が入る、お金に困らない生活がおくれると唱えているとお金が手に入るようになる」という内容だった。
はたしてお題目を唱えるだけで現世利益を得ることはできるのか。
そんなことはアファメーションするまでもなく、携帯の安いプランを探すとかアルバイトをしてみるとかすればすぐに実現できる。
だいたい目的の設定が間違っているし、その戦略も誤りだ。
すべての自己啓発プログラムがこのような内容ではないのはわかっているし、有名な自己啓発本はいくつか読んでもいる。
それでも単にお金のためとか自分の利益のために「自己啓発」と言いながらおそまつな内容を教えたり、実践する人はいるのだろう。
自己啓発本は出版不況のなかでも売れていると聞く。それは今の生活に悩んでいたり不安や不満を感じたりしていて、自分を変えたいとおもっている人が多いことの証でもある。
救いの書としての自己啓発本や自己啓発プログラム。
すべてはやはり「信じるものは救われる」ということか。
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