「うつ」が小道をやってくる
元々睡眠は浅い方だったのだが、ここ数年それがひどくなって、小刻みに目が覚めるというのが増えた。それと、以前から気になっていた、
「過去に嫌なことがあった相手と1対1で話す時や、会議などで発言すべき時に言葉が出てこない、動悸が激しくなりどもりがちになる」
ということがあって、悩んだ末に精神科に行こうと思った。
予約したときの話。
市内の精神科というのはどこも大入り満員のようで、病院のホームページから予約を取ろうとしても「予約が何週間先までいっぱいです」という状況らしい。新潟はうつ病が多いとは聞いていたけどここまでひどいのか。それに評価サイトを見ても酷評ばかり。いわゆる荒らしなのか本当の意見なのか区別がつかない。居住地から車で40分ほどの、ネット予約を受け付けてない病院へ電話し、「初診は時間がかかります」と言われたもののなんとか予約が取れ、9月4日の今日行ってきた。
病院に行き番号札を受け取ると、問診票を渡される。書き込んで提出すると、しばらくしてスタッフによる簡単な問診。それが終わるとタブレットPCを渡されて3種類の診断チェックを受け、診断となるのだが、「時間がかかる」という宣言通り、確かに診断はすべての予約患者が終わった後であった。
問診も色々あって、例えば子供の頃どういう子供であったか、とか、親はどういう状態であったか(片親なのかとか虐待されていたかとか)、いじめはあったかとか、ということも聞かれる。まあ、根掘り葉掘り聞かれるが、隠すのも変なので恥ずかしいが話せるだけ話した。
その後、30分ぐらい待って(再診の患者がいなくなるまで)、いよいよ診察…だが、ここでも問診を受けた後、「じゃあ薬を出しますね」で終わり。そして支払いの際「次回予約されますか」と言われたので予約して終了である。その後、近くの薬局で抗うつ剤を2種類処方された。値段にして数千円ほど。とりあえず薬を飲んで様子を見るか…というところなんだろうか。
ところで、最近気づいたことがある。
昔から漠然と「遁世したい、世捨て人になりたい」という願望があって、同じ願望を持っているつげ義春(ちなみにつげ義春は不安神経症である)なんかの本を読んでおり、「家に帰れらずこのまま行方不明になってしまうことができないだろうか」などと思ったこともあった。
あれ、これっていわゆる「希死念慮」なんではないか?
たぶん「自殺」という踏ん切りがつかないから、それより楽だと感じる「失踪」を選択しているのでは?
そう考えると、何か頭の中からじわじわと負の感情が溢れ出て怖くなった。まあ、そんな感じである。
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