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司馬遼太郎『覇王の家』

 『覇王の家』(はおうのいえ)は、司馬遼太郎の「歴史小説」(史実に近い小説)。1970年1月から翌年9月にかけ「小説新潮」に連載された。(同時期に「週刊新潮」で、大坂の陣を扱った『城塞』を連載していた。)

 史伝>記録小説(吉村昭)>歴史小説(司馬遼太郎)>時代小説

 徳川家康を主人公とし、今川家で過ごした幼少期から、豊臣秀吉と戦った小牧・長久手の戦いまでを中心に、小心で極めて慎重だが悪意を持たない人物として徳川家康を描いている。(『関ヶ原』や『城塞』で描かれた「関ケ原の戦い」「大坂の陣」などは触れられていない。)

★内容(「BOOK」データベースより)
徳川三百年―戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた…。

★著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
司馬/遼太郎 1923‐1996。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた’60(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。’66年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。’93年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、’71年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。

《目次》

三河かたぎ
司馬遼太郎『覇王の家』を読んでみた①
司馬遼太郎『覇王の家』を読んでみた②
司馬遼太郎『覇王の家』を読んでみた③
司馬遼太郎『覇王の家』を読んでみた④
司馬遼太郎『覇王の家』を読んでみた⑤
司馬遼太郎『覇王の家』を読んでみた⑥
司馬遼太郎『覇王の家』を読んでみた⑦
司馬遼太郎『覇王の家』を読んでみた⑧
三方ケ原へ
大潰走
遠州二股の話
甲州崩れ
凱風百里
甲信併呑
初花
不覚人
清洲へ
第一戦
尾撃
安藤直次
蜻蛉切
石川数正
都鄙物語
その最期

★マガジン「司馬遼太郎『覇王の家』を読んでみた

★参考論文
・太田満明「司馬遼太郎 『覇王の家』とその依拠史料」
http://repository.hyogo-u.ac.jp/dspace/bitstream/10132/443/1/AN103087570090003.pdf

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