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「技術」「鎌倉」

大河ドラマ評から技術史へ移行中である。
鎌倉時代については、半年以上、高校の日本史の授業の数倍は勉強したので、まぁまぁ分かる。技術史の勉強は始めてまだ数日なので、全く分からない。技術史の勉強が難しいのは、
①「技術」の定義が不明。
②資料が外国語。
ということだ。

「技術」の定義には、多分、AとBがあるが、「Aとも、Bとも」と定義すれば、「どっちだよ!?」「定義とは言えない」と非難され、Aを強調すると共産主義者と言われ、Bを強調すると科学至上主義者と言われる。
「技術史」は、「技術」に数十年携わって、「技術とはCだ」と定義された方がその観点から歴史を捉えて書けば、興味深い記事になり、スキがたくさんつき、サポートもあると思う。定義は史観に直結するから重要。
「鎌倉幕府が成立したのは、西暦何年か? 1185年? 1192年?」
この答えが出ない理由は、「幕府」の定義があいまいだからである。「幕府」とは、江戸時代には「武家政権」を指すが、本来の意味は「武家政権の首長、および、その居館」を指す。つまり、鎌倉に入った源頼朝が「武家政権の首長」になった年が鎌倉幕府の成立年であるが、何をもって「源頼朝が武家政権の首長になった」と言えるのか? それが、「征夷大将軍になったこと」であれば、鎌倉幕府が成立したのは、1192年である。
 建久10年(1199年)1月13日、源頼朝が急死した。源頼家は13日後の26日付けで家督を相続し、第2代「鎌倉殿」となった。しかし、征夷大将軍に任命されたのは、3年後の建仁2年(1202年)7月22日である。「征夷大将軍になることが武家政権の首長になること」だとすると、鎌倉幕府には3年間の空白期間があったことになるが、そのような主張をする学者は皆無である。ようするに、「鎌倉幕府」の「幕府」の定義は「征夷大将軍である武家政権の首長による政権」ではないことになる。では、実質的に、源頼朝が武家政権の首長になった年=鎌倉幕府の成立年はいつかと言えば、学者によって史観が異なり、自ずと見解が異なる。


 外国語──文学書は1つの文が短いが、技術書となると、正確に書きたいあまりに修飾語句が長く、結果、1つの文が長い。

The earliest men we know of made and used tools. In fact, man as we know him probably could not have survived without tools — man is too weak and puny a creature to fight nature with only his hands and his teeth. The first men were of a species very different from our own. Perhaps they could have managed to live without tools. But only with the aid of the tools that these more primitive species learnt to use was it possible for the man of today to evolve, losing much in bodily strength and speed, but mote than compensating for this loss by developing a brain and hands and eyes that enabled him to call to his aid his many tools and machines that made him master of the world.

を翻訳ソフトに通せば、

私たちが知っている最も初期の男性は、道具を作り、使用していました。実際、私たちが知っている人間は、おそらく道具なしでは生き残れなかったでしょう。人間は、手と歯だけで自然と戦うにはあまりにも弱くてちっぽけな生き物です。最初の人間は、私たちの種とは非常に異なる種でした。道具がなくても生活できたのかもしれません。しかし、これらのより原始的な種が使用することを学んだツールの助けを借りてのみ、今日の人間が進化することが可能になり、身体の強さと速度を大幅に失いましたが、脳と手と目を発達させることによってこの損失を補うよりもモートそのおかげで、彼は、彼を世界の支配者にした多くの道具や機械を助けに呼ぶことができました。

となる。「私たちが知っている最も初期の男性」は、「私たちが知っている最も初期の人間」の誤訳で、「原始人」と意訳してもいいと思うが、教科書には「原始人」という言葉は載っていない。
 誤訳はあるものの、かなり正確なので、作者が言おうとしていることは分かる。作者が言いたいことは、「原始人は、体力があり、道具を使用しなくても生き残れたであろう。人間は、道具や機械の助力により、体力は衰えたが、脳と手と目が発達し、現代人は、世界の支配者になった」である。

<教科書による人間の歴史>
①猿人(約500万年前に出現:アウストラロピテクス)
②原人(約180万年前に出現:ホモ=エレクトゥス)
③旧人(約20万年前に出現:ネアンデルタール人)
④新人(約4万年前に出現:クロマニョン人など)
の順に進化。

「三種の神器」のうち、電気洗濯機、電気冷蔵庫は海外で発達したので、文献は英語になるが、電気炊飯器は日本で発達したので、文献は日本語となり、記事が書きやすい。日本の会社史も書ける。

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