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座法

 2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』第2回「道三の罠」では、ラストシーンが「伊右衛門の特茶の毒で送り人」と話題になりました。「毒茶って・・・営業妨害では?」とも話題になりましたが、サントリー 伊右衛門は、公式Twitterで、
「昨晩は、主人が熱演のあまり、皆様をお騒がせしましたようで、すみません。まずは心を落ち着け、茶などお召し上がりくださりませ。 妻より」
https://twitter.com/Iyemon_jp/status/1221736794879717382
と大人の対応をしました。

 個人的には、お茶を斎藤道三から土岐頼純に運んだ人が気になりました。作法は心得ているのに、鎧、兜を身につけているとは・・・せめて斎藤道三のように兜は脱がないと失礼なのでは?

 戦国ファンの間では、座法が話題になりました。(斎藤道三と土岐頼純が「胡坐」、帰蝶が「片膝立ち」でした。)

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 「屈膝座」が「正座」になったのは、畳が普及してから(江戸時代から)だそうです。

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 「安座(あぐら)」は、「足の裏を見せることは失礼」だとするアラビア人の座り方で、足裏を合わせるか、足先を組んで座ります。この座法は、古代日本で採用されていたそうです。
 上の写真の「胡坐(こざ)」は、胡人の座り方で、足を組み、お尻を付けて座ります。戦国時代はこれが男性の「正座」だったそうで、千利休の座法も「胡坐」でした。

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 戦国時代の女性の「正座」は、片膝を曲げる「片膝」(「片膝立て」「片膝立ち」「楽立膝」とも)です。確かに、当時の女性の肖像画は「片膝」ですね。
 両膝を曲げれば「三角座り」(「お山座り」とも)になります。体育の時間に説明を聞く時に使われる座法なので「体育座り」「体操座り」とも、椅子に座る講堂ではなく、床に座る体育館での集会で使われる座法なので「体育館座り」とも呼ばれています。

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