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立て膝

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今、大河ドラマで話題の(?)「立膝」。

「立膝」って、確か『おんな城主 直虎』の寿桂尼もしていたかと。

なぜ今頃話題になるんだろう?

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Yahoo! JAPANニュース:「時代考証から見るとNHK大河「麒麟がくる」は十分楽しめる」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200223-00000006-nkgendai-ent

・『真田丸』時代考証・丸島和洋先生のFacebook
 大河ドラマ「麒麟がくる」。基本コメントを出さない予定でしたが、一部の方から、誤解に基づく批判が来ているようなので、ひとつだけ。ツイッターなどへの拡散希望です。
 貴人女性が片膝を立てて座っていることへの違和感が出ているようです。実はこれ、中世までの貴人女性の座り方です。こっちのほうが正しい。(中略)以前、「清盛」のときにやろうとしたけれど、案外姿勢がつらく、断念したと聞いた記憶があります。風俗考証の佐多先生に、「ようやく実現しましたね」とメールを打った次第です。「今までと違う」ということがありましたら、「考証成果の反映では?」と考えていただけると幸いです。
https://www.facebook.com/story.php?story_fbid=327516274875787&id=100028522513304

『真田丸』時代考証・平山優先生のtwitter
 大河ドラマで、女性が片膝を立てて座っていることが、史実であるのを知らないのに批判。これは別にいい。知らなかったのだから。だが、専門家が複数、根拠を掲げて膝を立てて座るのはフィクションではないと言っているのに、これを無視するのは恥ずべき事だ。
https://twitter.com/HIRAYAMAYUUKAIN/status/1234497390222032896

※2016年NHK大河ドラマ『真田丸』の時代考証担当者は、黒田基樹先生、丸島和洋先生、平山優先生の3人でした。

・NHK『麒麟がくる』公式サイト「女性の立て膝は、当たり前?」
劇中で女性たちが立て膝をついたりあぐらをかいて座っている姿に違和感を覚えている方もいらっしゃると思いますが、『麒麟がくる』がめざす当時のリアリティーのある表現の一つとして、今回は女性の立て膝やあぐらを取り入れています。
畳はとても高価だったので、当時の家の床はたとえ武士の家でも“板の間”でした。戦国時代に描かれた女性の絵を見ても、立て膝をついている絵が残っていますし、畳文化が普及する前は、女性でも立て膝やあぐらが普通だったと考えられます。また、いつ敵が襲ってくるかわからない戦国の世では、すぐに立ち上がれる姿勢でいることは男女ともに当然のことだったかもしれません。
しかし、リアリティーにこだわったとしても、それが絵的に美しくなくては意味がありません。立てる膝の角度を含め、立て膝がいいのか、それとも正座がいいのか。身分やシーンによって、衣装スタッフは着付け方も工夫しながら、スタッフみんなで模索しながら撮影しています。とはいえ、女優さんたちが立て膝やあぐらからきれいに立ったり座ったりするのは、いつもと違った筋肉を使うので大変だと思います。
https://www.nhk.or.jp/kirin/story/12.html

当時の肖像画を見ると、上の写真のように、「あぐらをかいて、片膝を立てる」ではなく、「現在の正座(屈膝座法)をして、片膝を立てる」座法もあるようですね。

・戦国・小和田チャンネル「【麒麟がくる】女性の立て膝座りについて」
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で、織田信長の正室・帰蝶や、明智光秀の母牧、妻・熙子、女性陣が皆、座るとき、正座ではなく立て膝座りになっています。所作はどちらかというと風俗考証の先生の領域ですが、質問がきておりましたので、お話しします。
https://www.youtube.com/watch?v=T5ENV0IgeHs

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