見出し画像

座禅って心のサウナだから(知らんけど)

人生における集中力が明らかに足りていないことを認識して、この記事で座禅をしに行くと宣言しました。1ヶ月も経ちましたが、私はその間に頑張って座禅会を探して、ちゃんと行ってきましたよ。どんなもんだ。

群馬県内で探してみたものの、自粛で中止しているところが結構あった。あとはスケジュールが合わなかったり、そもそもやってるのか分からなかったり。
なんのこれしき。行動範囲をちょっと広げて、高尾山のお膝元まで足を伸ばしてみました。


今回お世話になったのは、曹洞宗龍雲山は高乗寺。600年以上の歴史を誇るお寺です。歌人の寺山修司氏、ミュージシャンの忌野清志郎氏がここに眠っているとのこと。故郷の近くなのに、全然知らなかった。寺山氏の言葉、好きです。

探した中で、ここが唯一まともにHPの新着情報を更新されていた。大変ありがたい。毎月第2日曜日、第3土曜日に開催していて、普段から参加している人が集まって長時間座禅を組むのが日曜、初心者は短時間で数回に分けて座る土曜の参加がおすすめと言われたので、大人しく土曜の方にした。
ソロ参加にちょっと日和って、両親を巻き込んでいざ行かん。

車の運転に慣れていない人が嫌がりそうな狭い道をすり抜けて、その奥にありました高乗寺。中は広くて、車の行き来には何の問題もない。
入ってすぐに食事処、それを通り過ぎるともう本堂が見える。食事処があるあたり、観光的な感じで立ち寄る人も少なくないのかもしれない。霊園地図に寺山氏、忌野氏の墓所が載っているくらいだし。

めちゃくちゃ鯉が泳いでいる池の前には守護本尊が並んでた。そんなのがあるなんて初めて知ったよ。私は酉年で、守護本尊は不動明王。説明書きには「パワーで突き進む(超要約)」とあったので、妙に納得してしまった。力こそパワー。私こそがパワー。

池を泳ぐ、たくさんの鯉
池の前に立つと、鯉たちが集合してくる。ライブステージに立っている気分。


座禅会は本堂での開催だった。広々した部屋に、マイファミリー3人の他にも3人。空間がめちゃくちゃ余りまくっているにも関らず、なんだか居心地が良かった。掛けられている涅槃図にいる小動物たちも、ほわほわで可愛かったし。

座禅の基本姿勢は、「調身・調息・調心」。身体、呼吸、精神の三つをそれぞれ調えると。姿勢を正して何も考えず、ただ息をする。これがこんなに難しいとは思わなかった。苦痛ではないけれど、何も考えないというのが難しい。来る前にMCバトル聞いてたからか、頭の中でビートが鳴り止まない。嘘、私の脳内、喧し過ぎ……?最初から完璧にできるわけないのはわかってたし、最終的には諦めた。

体験前の座禅のイメージって「心のサウナ」だった。ただそこに在ることにだけ集中して、精神を整えていく修行だと思ってた。
最後に短いお話をしていただいた時に、和尚様は「座禅は心の整理整頓」と仰っていた。
合っとるやんけ。そこは新発見であれ。


一度座禅を組んだ程度で何が変わったというわけではないけれど、人生における集中力が欠けている理由は少しわかった気がする。望んでもいない情報が無限に入り込んでくる世の中で、選別することなく取り入れるから頭の中身がごちゃごちゃになって、いる、んだと思う。数多くの杞憂や期待に足を取られて、勝手に思考を散らかしているだけに過ぎない。一旦全部置いて、何が必要な物事なのかを選び取っていかなければ。
これからも時々座るようにして、精神に一本筋を通したい。

帰る直前に蚊に血を吸われているのを見つけて、反射的に手が出た。
お寺で殺生をはたらいてしまった……。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?